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第六十二話


〜ギルファー警備本部〜


「住民の避難は済んだのか!?門、壁の補強は!?」


部屋中に響き渡るガースの指令


「ハッ、住民の避難は8割完了しております」

「こちらはいまだ目標の4割程度かと」


現在各隊の隊長がガースへの報告を行っていた。



(クソッ!間に合わん!相手は4000に対してこちらは1000。なんとか地の利を活かして…)


そこへ新兵がやってきた。


「失礼致します!ガース隊長に会いたいという者が来ておりますが…」


ガースは苛立ちを隠さずに報告に来た新兵へと返す。


「このクソ忙しいときに誰だ!?お前も今どんなときかわかっているだろッ!!」


新兵は狼狽え


「も、申し訳ございません…ロストエデンと言えばわかると言っておりましたが早々に追い払います!」


「ま、待て!ロストエデンって言ったのだな?すぐに会おう。お通ししてくれ」


新兵はわけがわからず「かしこまりました」と言ってすぐにその場を離れていった。




その男は新兵に連れられすぐに到着した。

ガースは他の者に部屋から出て行くように指示する。


「ああ、あんたがガース隊長?

俺はロストエデン副官シルバー・マーシュだ。だんなの指令でね。

ま、とにかくこれを…」


そう言ってシルバーが取り出したのは見覚えのある小さな箱だ。

確かソドン村のときにも同じ箱で司令官と会話をした記憶がある。

しばらくの後、立体映像が浮かび上がり司令官である三鍵唯人が映された。



「司令官殿、ご無沙汰しております。ソドン村警備隊長のガースです。今はギルファーの警備隊長をしております」


映像の司令官は少し顔を綻ばせ


「ガース元気そうだな。

リンも毎日元気にすくすくと成長している。最近は料理なんかにも興味を示してな。ナターシャが暇なときにみんなでお菓子を作ったりしているようだ」


ガースは隊長の顔から一変し父親の顔になる


「そうですか。ギルファーは現在のロストエデンの位置から遠くて会いに行くことができておりませんでしたので…これで安心しました」


そして、隊長の顔に戻り「本日はどのような?」と尋ねる。

すると、司令官が後ろへ下がり代わりに映されたのは魔王シューベルト・シュナイデン


「こ、これは魔王様…お久しぶりでございます」


魔王は重々しく頷く


「うむ。ギルファーは最近アトランティスとの交易が盛んで活気がある分問題も多いと思うが、そなたたちの働きにより大きな問題は起こっていないと聞く。

誠に大儀である。

うんたらかんたら…うんたらかんたら………

それで…………デェェェェ!!」


続きを魔王が言いかけたとき、魔王が前へとつんのめった。どうやら後ろからナニかが飛んできたようだ。

司令官の声が魔王の後ろから飛んできた。


「長い!それに何気取ってんだ?さっさと用件を話せ」


魔王がこちらに背を向け


「何しとんだー!普段の俺はこんな感じだ!あんたんとこにおるとイメージが壊れてくわ!」


「あっ?イメージ?お前のイメージなんかロリ巨乳という新しいジャンルを開拓した《《おっパイオニア》》のイメージしかないわ!」



「やんのか?」「望むところだこら!」

急に繰り広げられる展開にただただ唖然とするガース


急にガースはぷっと噴き出し、その後大爆笑してしまった。

そのことで向こうの2人のやり取りが収まった。



「うむ、でだな。

用件は今回の防衛指揮をそこにいるシルバーに任せる。彼の指示に従って必ずギルファーを守り抜くのだ!よいな?」


「ハッ!!」


魔王は通信を終える前にこっそりとガースに

「さっきのは忘れるように」と付け加えておくことを忘れなかった。



通信を終えたガースはシルバーへと向き直り深々と頭を下げた。

「ギルファーの街を何卒よろしくお願い致します」



シルバーはガースの肩に手を置き「任せておけ!」と力強く言った。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


無事シルバーに防衛指揮を任せた俺は自室で寛いでいた。

自室には俺の他にいつもの4人



「ふぅ…ようやくひと段落だな」

俺は軽く伸びをした。


「そうだな、後は無事にギルファーを守り切れるかどうか…」

魔王はまだ心配していた。


「お前まだ心配してんのか?大丈夫だって言ったろ」



麻奈が首を傾げて問う。

「ご主人様、しかし現実的に4倍の兵力差をどう覆すのですか?」


「ああ、それはな…………」

俺が説明を始めようとしたちょうどその時ビービービー…と室内に鳴り響いた。


「シルバー何かあったのか?」


シルバーは少し困った顔で告げた。


「だんな、ちょいと難しい事態でして…」


あのシルバーが防衛に関して難しい事態などというとは信じられない俺


「守り切れないということか?」


「いえ、防衛だけなら容易いんですが…

とにかくこれを見てください」


そう言ってシルバーは立体映像に道を映した。道の先には高く高くそびえたつ岩山がある。


「これがどうかしたのか?」


「岩山が見えますかい?あれのちょうど真東辺りにアトランティスがあるらしいんです」



「あっ………」少し考えた後でシルバーの意図することに気づいた俺は思わず声を出してしまう。


「早急に対策を練り直しおって連絡する!」と言い通信を切った俺は頭を抱えた。


ひばりが心配そうに「どうかしたの?」と問う。



頭を抱えたまま俺は全員に衝撃の発言をした。

「ああ、このままじゃバッジオ軍4000が消えるとほぼ同時に《《アトランティスが滅ぶ》》可能性がある」



「「「「エェェェェェェェッ!!!」」」」


4人の絶叫が部屋中にこだました。


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