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第四十八話

「おー!!これがアーガイア国の祭りかぁ。

活気がすごいな!」


「唯人。あんまり大声出すと注目されて恥ずかしいよ」

そういうひばりも辺りをキョロキョロ見回しており興味津々だ。


「お兄ちゃん!あっちに何か美味しそうなものがあるよ!お肉ジュ〜ジュ〜焼けてる!」


メイが指さした方向には串に刺さった何かの肉が焼かれており良い匂いがこちらにまで漂ってきていた。


どれどれ〜とみんなで覗きに行く。




アーガイア国で一番大きな祭りというだけあって至る所に屋台が立ち並び威勢の良いかけ声が飛び交う。

異世界の屋台のどれをとっても目新しく興味をひかれる。

行き交う魔族もまた俺たちにとっては新鮮だ。




俺は隣にいる魔王に「これは何の肉なんだ?」と聞いた。


「これはプルートという動物の肉だ。焼いて調味料を少しかけて食うと絶品だ」


胸を張って誇らしげに答える魔王。


ちなみに今日は珍しく俺から魔王を誘った。

更に、保険のためにフェルトさんにも来てもらっている。


今日のメンバーは、俺、麻奈、ひばり、魔王、フェルト、メイ、リン、ユイ、ジェシーの9人だ。



「これは魔王様、フェルト様。おひとついかがですか?」と店主が声をかけてくる。


魔王の代わりに俺が元気よく答える。


「10本ください!!」


「あいよ!兄ちゃん元気良いねぇ!10本で2000アギルだよ」


俺は満面の笑みで魔王を指差してこう言った。

「あ、代金はコイツにツケといてください!」


店主は驚き

「あっ、えっ…コイツって魔王様に?そりゃ構わねえけど…」


言われた魔王は呆気にとられて

(´⊙ω⊙`)←こんな顔になった。


「魔王様、なぜ司令官から誘ったのかお考えにならなかったので?」

フェルトさんが呆れてため息まじりで言う。



「だって俺アーガイア国のお金持ってねぇもん。魔王っていうぐらいだからお金持ってんだろ?今日はサイフよろしくね!」

俺は魔王の肩を叩きながら言った。



みんなに串を渡してから齧り付く。

肉の旨味がジュワ〜と口いっぱいに広がる。


「美味しいですわ!」とユイ

「お兄ちゃん!これもっと食べたい!」とメイ


俺はうむうむと頷いて


「今日は魔王おじさんの奢りだから好きなだけ食べなさい。

あっ、別に食べ物に限らないぞ。服でも何でも大丈夫だ!」


魔王が慌てて「ちょっと待てーぃ!」とツッコミを入れてきた。


俺は耳をほじりながら


「うるせーな。なんだよ?」


魔王がチョイチョイと手招きをしたので仕方なくついていく。


「俺は魔王だが、国の金を好きにできるわけではないんだぞ!?

第一、俺の資産はあのフェルトが管理してるんだ。そんなに好きなものを奢れるわけないだろ!?」


俺は全く動じずに


「うーむ、それは困ったな。

じゃあこうしないか?支払いと相殺してくれて構わないぞ?」


混乱する魔王


「??????支払いって????」


「やだなぁ、シューベルト君。

キミは【ロストエデンの超超超超!スイートルーム】を借りてるじゃないか。

あの部屋めっちゃ高くてさ。一泊300万アギルなんだよね。その支払いがまだだからそれと相殺ってことで…」


「な、な、な、なんだとーっ!?

あの部屋が超超超超!スイートルーム?

あり得ないだろ!?メイやリンの部屋の方が広くて綺麗なんだぞ!」


魔王が俺に掴みかからん勢いだが、俺は全く動じない。


「いやぁ、あれはわざと少し汚めにしてあるんだよ。あまり綺麗すぎると落ち着かないって人の為に。

広さも同じ。あんまり広すぎると不安になってくる人がいるから、わ・ざ・わ・ざ少し狭くしてあるのがわからなかったのか?」


「…………じゃあメイやリン、ユイ、ジェシーの部屋はいくらなんだ?」


「あー、あれね。あれはボランティアで貸してるからタダ!!」


魔王はまたも(´⊙ω⊙`)な顔になった。


「いやぁ、でもさ流石にアーガイア国の王を無料の部屋に泊まらせるのはキミの威厳に関わると思ってね。

わ・ざ・わ・ざ超超超超!スイートルームを用意してあげたんだよ。

理解したかい?」



「魔王様の負けですね。

お支払いの方はご心配なく。魔王様の大事にしてる宝石やらを売っ払ってでも作りますので…」


いつのまにかやってきたフェルトさんが魔王にトドメをさした。




魔王は石化したように真っ白になっていたので放っておくことにして、俺とフェルトさんはみんなのもとに戻った。


「いやぁ、良かった良かった。

魔王おじさんが快く支払ってくれるそうだ。

みんな好きなだけ買ったり食べたりしてくれとのことだ」


「わ、私にはそうは見えないのですが…白くなられてますわよ…」



「気にすんな。アレはアイツの趣味だから。

さっ、行くぞ行くぞ!」




そうして、俺たち8人は改めて祭りへ繰り出したのだった。


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