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第四十三話

私は混濁した意識の中、話し声を聞いた。


「し…いか……………」

女の人の声だ。だが、内容はよく聞き取れない。


「あぁ、……で……ない…」

今度は男の声。あれ?でもこの声どこかで…?

私は考えを巡らそうとするが頭がぐらんぐらんしていて集中することができない。


そのまま私の意識はもう一度闇に沈んでいった。




バシャ!!!

突然氷水を全身に浴びせられて、私は目覚めた。

制服は剥ぎ取られ裸のまま手足を広げられ磔にされている。口には何かを詰められていた。

見回すと薄暗い石畳みの狭い部屋だった。


(冷たい冷たい…寒い寒い、私どうなって…)

そこでハッと思い出した。

あぁ、そうだ。私偵察中に捕まって…。じゃあここは要塞の中?


目の前にはラバースーツの女性。

その女性が私に氷水をかけたようだ。


「んん!!んんーん!!」

私は声を出そうとしたが、何かを詰められているので全く言葉にならない。



ここからが地獄だった。ラバースーツの女性は一言も発することなく顔色一つさえ変えずに拷問を繰り返した。

気絶するたび無理矢理覚醒させられた。

それはもう殺してくれるのがご褒美だと思えるほどの…



「ンンッッーーンンッーンー!!!」

何度目か全くわからない悲鳴をあげた私はこれも何度目かわからない気絶をする。


その落ちていく意識の中、私は思い出した。


あの男の声……あれは…



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ある放課後、夕日の差す教室の中


「委員長!副委員長!頼むからアイツらを何とかしてくれないか?委員長も副委員長も見てるだろ!?」


目の前にはイジメの対象になっている三鍵が必死に頭を下げて懇願していた。


委員長の日比野は眼鏡をあげ

「すまないが、君がいじめられている方がクラスがうまくいくんだ。

もし、仮に君を助けてしまうと次のターゲットが出てくる。しかも、複数。

このままが一番いいんだ」


日比野は冷たくこう言ったあと教室を去った。


あのとき私は何て言ったっけ……



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


またもや無理矢理意識を覚醒させられる。

私の目はもう片方しかなかった。

残った目を開け、前を見た。


とその時、女性の後ろで扉がキギィという音を立てて開いた。


(やっぱり…そうだったのね…)


入ってきたのは思った通り三鍵だった。

だが、他にもいる。三鍵に付き従うように2人入ってきた。


(三木島さん…?でもあの姿と格好は…)


三木島さんにも驚いたが、それ以上に次の人物の姿に私は驚愕してしまった。


(!!!!???鳥井さん!?なんで四つん這いで…あんな犬みたいな…)

よく見るとお尻からは犬の尻尾もはえていた。



ラバースーツの女性が私に近寄り、口の拘束を解き詰め物を取る。

その瞬間に私は


「三木島さん!!鳥井さん!!助けてッ!このままじゃ私死んじゃうッ!!!」


あらんかぎりの大声で叫んだ。

すると、三木島さんは微笑みを浮かべて三鍵に話しかけた。


「ご主人様、あの者もペットにされてはどうでしょう?」


「いや、ペットはそんなに必要ないな。

まぁ、もしペットにするならコッチを処分することになるが……」

三鍵は言いながら鳥井さんの方を見た。


鳥井さんは媚びるように「くうぅぅぅ〜ん」と三鍵の足に頭を擦りつけた後「ハッハッハ」とちんちんをしながら本物の犬のように舌を出した。


「やはりコッチの方が懐いてるし、少し情もあるな。だからアッチは……」


私は藁にも縋るように

「三鍵君!お願いだから!!助けて!」と叫んだ。


だが、彼は残虐な笑みで


「自分で何とかしたら?」


そう言った後、背を向け部屋を出て行く。


扉が閉まる瞬間全て思い出した。



そうだ…

あのとき私は三鍵に「自分で何とかしたら?男なんだし」と冷たく言い放ったんだ。必死に頭を下げて懇願する三鍵を見下して…



そっか…全部全部!!!因果応報、自業自得、身から出た錆なんだ。

あはハハハ!!ハハハははハはハハ!!


だが、それに気づいたところで拷問は終わらない。

それからも地獄のような拷問が延々と続いた。



私がようやく眠りにつけたのは、それから体感的には2、3週間後だったが実時間では約12時間後のことだった。

そう、永遠の眠りに……


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