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第二十六話

『魔族転生』


これが魔王にしか使えない魔法。

条件を満たせば魔族以外の死んだ者を魔族として転生させる。

主人を設定し、その主人に絶対服従の僕として…

ただし、その条件がかなり難しい。

①…魔王の魔力のこもった武器や魔法で殺すこと。

②…死んでから15分以内に魔族転生を行うこと。

③…ある程度の強さを有する者。

これら全ての条件を満たさなければ使えないということらしい。



あまりの驚きで俺の口は開きっぱなしだ。

なぜなら復活した三木島は今までの大人しい三木島からは考えられない格好をしていた。

手で身体を隠してはいるが、到底隠せきれるものではない。


恥ずかしがっている三木島と驚きで固まっている俺をヨソに魔王が胸を張って


「どうだ?サキュバスの上位種である『リリス』だ。素晴らしいであろう?」


サキュバスの上位種である『リリス』に転生したことによって今までの三木島からは考えられないパーフェクトボディへと変貌を遂げている。

(今までの三木島さんのプロポーション知らないけども…だから、あんな格好なのか。)



とりあえず俺は命令してみることにした。きちんと魔法の効果が発動されているか確かめなければならない。


【とりあえず降りてこい。】


身体を隠しながら降りてくる三木島。えっ?えっ?という驚きの顔をしているため意志とは無関係に動いているのだろう。


そして、俺はゴクリと息をのんだ。

これは致し方ないことなんだ。うん、そうだ。きちんと確かめなければならないことなんだ。俺の意志はちょびっとしか入っていないんだ。

そう思い込みながら命令を下した。



【身体を隠すな。】


その瞬間、身体を隠していた手が意志とは関係なくどけられる。

俺は思わず、身を乗り出しそのプロポーションに見とれた。間近で見るとハンパない。

そのすぐ隣から魔王も身を乗り出してガン見している。

当の三木島は恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら身体を隠せなくなった手で顔を覆っている。それがまた素晴らしい。



「どうだ?やはりリリスで正解であろう?大人しい子がエロい格好をして恥ずかしがる。このシチュエーション!」


俺は三木島をガン見しながら


「素晴らしい!!わかってるじゃないか。シューベルト君。このシチュこそ至高!!」


俺たちはどんどん顔を近づけてゆく。

魔王が鼻息荒く続ける。


「リリスに転生したことによってプロポーションもパーフェクトに!!この胸を見ろ。溢れんばかりではないか!!腰はいい感じにくびれ、さらに無駄な脂肪は一切なし。巨乳あーんどスレンダー!!」


うむうむ。俺は激しく同意した。

今までの魔王の無能さを補って余りある有能っぷりである。「褒美を取らす」とでも言ってしまいそうだ。


魔王はさらに調子に乗って続ける。


「やはり、胸はこれぐらい大きくなくてはな…胸が小さいと女としての魅力が皆無に近くなる。そうは思わないか?」


俺は肯定しかけた。

しかし、すんでのところで背後の恐ろしいほどの殺気に気付けた。

俺は冷や汗を流しながら


「な、な、何を言ってるんだい?シューベルト君。胸は人それぞれだよ。大きなのも慎ましやかなのもそれぞれに良いところがあるんだと僕は思うよ!!」


俺の完璧なアシスト。これは流石に気づくだろ。と思ったが、魔王は三木島をガン見しながら続ける。


「ハッ、ちっちゃい胸にいいところなんかあるわけないだろ。フェルトなんか見てみろ。無いに等しいぞ。あれは成長期も終わってるから一生あのま……おい、どこ行ったんだ?」



隣に俺がいないことに気づいた魔王が背後を振り返ると、そこには『鬼』が仁王立ちをしていた。某漫画であれば一瞬で上◯の壱になれるレベルの殺気を放っている。


魔王が大量の汗を流し、「い、いや違うぞ。」と弁明をしようとした。


「誰が喋って良いと言った?」


ヒィィィィィィィ…親分の方でしたか!!

今日が魔王の命日か…『魔王 ここに眠る』という墓を造ってやらねば。


俺がそんなことを考えているうちに魔王が首ねっこを掴まれ引きずられながら鬼のフェルトさんに連れて行かれる。

魔王はこちらに手を伸ばし半泣きだった。だから、俺はそれを見て『頑張れよ!』の意味を込めて手を振ってやった。





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