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六日目

「昌行~~。ゲームをするぞ。それか外に行きたい」

 それは昼下がりのことだった。

 自室のベッドで横になってだらだらとしていたら、ノックもせずに神さまが入ってきた。

 今は別によかったのだが、今後一緒に生活してて駄目なときはあるかもしれないと思った。そうだ。部屋に鍵をつけよう。ノックの習慣をつけるより早い。

 思考がそんなことに飛んでいて応答せずにいたら「昌行~~」と背中に乗っかってきた。いや、それはべたべたしすぎじゃないだろうか。やめて。

「なんだよ神さま。ゲームならこの前徹夜でやっただろ」

 姿勢を変えてベッドの端に座る。神さまは昌行の背中から降ろされたので、そのままベッドに横になって居座った。

「何回しても楽しいものじゃろうゲームとは。なあ、そうじゃろ?」

 上目遣いでこちらを見てくるが、別にときめいたりはしなかった。元から親しかったからその手は効かないのだ。

 しかしまあやっていたことといえばスマホのゲームくらいだったので、粘る必要もないなと感じた。

「しょおーがないな~」

 わざとらしくもったいぶって立ち上がり、部屋の中のゲーム機を触った。神さまはすばやく移動して、テレビの前からほどよく距離のある位置に正座した。

 わくわくしながらゲームのリモコン待ちをしている姿は結構かわいいなと思わせるものだった。電池をリモコンにはめて、二つ用意して、テレビから距離をとる。

 それから夕飯の支度をするときまで、少しの間だったが、カーレースゲームで昌行の圧勝を見せつけた。


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