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二日目

 和服姿の少女は、今日一日、ベッドから出てこなかった。

「神さま」

「なんじゃ、昌行……」

 神さまは昨日の夜更かしが響いて、今日は何もする気がおきなかったという。昌行自身もまた、昼過ぎに起きた身分ではあったが、神さまがここまでダラけてしまうとは思ってもみなかった。

「夜更かし、あんまりしないとこうか」

「……そうじゃな」

 今日一日は病人の介護をしてるかのような状態で、あまり楽しくなかった。神さまのほうもあまり楽しくなかったようで、二人の気持ちは一致したようだった。

「ねえ、神さま」

「なんじゃ昌行」

 少女はさっきよりも、気持ち元気めに反応した。

「やっぱなんでもない」

 昌行は立ち上がり、神さまの寝床から離れた。

「おやすみ。明日は早起きしようね」

 本当は明日なにしようか、と問いかけたかったが、今の神さまにそれを聞いても仕方なさそうに思えたのだった。

 でも大丈夫だ。一年は長い。明日やることは明日決めても大丈夫だろうと思って、扉を閉めた。


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