オーダー85:夜桜町妖怪大戦争
皆様、あけましておめでとうございます!
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今回はちょっとした特別編です!
ちなみにキャラ紹介8に修正を加えました。
これは、こねこちゃん達がエミや青子達妖怪キャラと出会う少し昔に起きた出来事。
鈴夏町のとなりのとなり町である夜桜町にて、
正義と悪の妖怪達による大きな戦いが行われていました。
光太郎「フッ!」
テル「ヤァー!」
妖狐さん「ハッ!」
キツネ妖怪の美女・妖狐さんと息子達である光太郎とテルの3人は、夜桜町への行手を阻む悪の妖怪軍団相手に勇敢に戦っています。
妖狐さんと光太郎は炎の妖術、テルは剣を華麗に使いこなし、悪の妖怪達を圧倒しています。
ですが倒しても倒して悪の妖怪達はどんどん現れ、切りがありません。
テル「もぉ〜!これじゃあ切りがないよ〜!」
光太郎「これくらいで怯んじゃダメだ!」
妖狐さん「光太郎の言う通りでおじゃる!まろ達がいかねば、夜桜町、そしてこの世界が支配されてしまうでおじゃる!」
悪の妖怪達は容赦なく、妖狐さん親子に再び襲いかかろうとしたそのときでした。
青子「浮遊子狐の舞!!」
クロギツネちゃん「せいっ!!」
そこへ、妖狐さん2人目の子である青子と
ふつうのキツネでありながら青子の戦友であるクロギツネちゃんが駆けつけて来てくれました。
青子はお札から召喚した浮遊子狐達による火炎ビーム一斉発射、クロギツネちゃんは鋭い爪による引っかき攻撃で、悪の妖怪達をあっという間にやっつけました。
青子「お母様達、お待たせいたしました。」
テル「青子姉さん!来てくれて助かるよ!」
光太郎「彼女は?」
青子「以前お話した私のお友達のクロギツネちゃんです。」
クロギツネちゃん「初めまして!」
クロギツネちゃんはクールな感じに、妖狐さんや光太郎達にお辞儀をしました。妖狐さん達は、そんなクロギツネちゃんを歓迎していました。
妖狐さん「お主がクロギツネちゃんでおじゃるか!青子と仲良くしてくれて感謝するでおじゃる!」
クロギツネちゃん「いえ。青子やみなさんのような不思議な力は使えませんが、全力で援護いたします!」
光太郎「協力に感謝するよ!でも危なくなったら迷わず逃げるんだよ。」
妖狐さん「さて、おとり達はいなくなったでおじゃる!夜桜町にいる親玉を退治しに行くでおじゃる!いざ出陣でおじゃる!」
こうして、改めて敵の本体がいる夜桜町へ、
妖狐さん親子とクロギツネちゃんは向かいました。
そして夜桜町。
悪の妖怪軍団のボス格である暗黒目玉男が暴れ回っており、迎え撃っているすずね達またたび亭の4人を圧倒していました。
暗黒目玉男「我こそがこの世界を統べる最強妖怪。私に賛同しない者は何者であろうと許さん…!」
暗黒目玉男は、頭が大きな目玉で、体全体が黒く、
背中には赤いマントを付けています。
暗黒目玉男の目玉部分から紫色のビームを発射し、
すずね達4人を吹き飛ばしました。
すずね、まふゆ、ふうか、まみ「きゃあ〜〜〜〜〜!!」
するとそこへ、妖狐さん達5人が駆けつけて来ました。
光太郎「すずね、みんな!大丈夫!?」
すずね「光太郎さん、それに妖狐様達も…!」
妖狐さん「後はまろ達に任せるでおじゃる!そなた達は休んでおくでおじゃる!」
すずね「すみません。お言葉に甘えさせていただきます。」
暗黒目玉男「おのれ〜!鈴夏町の妖怪共まで現れおったか!」
妖狐さん「聞いておどろくでおじゃる!ひざまづくでおじゃる!まろは、スーパーセクシー妖怪・妖狐さんでおじゃる!!」
暗黒目玉男の前で豪快に名乗りをあげる妖狐さん。
それにより、悪の妖怪軍団との戦いによる緊迫感がかなり減りました。
クロギツネちゃん「これが話に聞いた妖狐様の名乗り…。なんて勇ましさなの!」
青子「今日も元気があって良いですね。」
テル「もうちょっと緊張感持ってよ母さん…。」
光太郎「ま、この方が安心感があるから良いんじゃない?」
暗黒目玉男「その安心感…今すぐにでもぶち壊してやろう!」
恐るべき暗黒目玉男相手に勇敢に立ち向かう妖狐さん、光太郎、青子、テル、クロギツネちゃんの5人。
妖狐さんと光太郎の炎の妖術、青子の冷気の妖術、
テルの剣さばき、クロギツネちゃんのひっかき攻撃が
代わる代わるに暗黒目玉男に炸裂にしました。
暗黒目玉男も負けじと自慢の怪力と目から発射したビームを駆使して、妖狐さん達5人相手に互角のパワーを
見せつけます。
まみ「すごい…!あの恐ろしい暗黒目玉男と互角に戦うなんて…!」
ふうか「さすがは妖狐様一家ね!」
暗黒目玉男「この私をここまで手こずらせるとは…。こうなったら私の全パワーを解き放ち、この町もろとも消し飛ばしてやる!」
そう言った暗黒目玉男は、宙に浮き、大きな目玉にエネルギーを貯めています。
妖狐さん「これはまずそうでおじゃる…!まろも全力でいかせてもらうでおじゃる!」
一方の妖狐さんも、エネルギーを貯め、こんしんの一撃を暗黒目玉男にくらわせようとしていました。
光太郎「まずい!みんな、母さんや暗黒目玉男から離れるんだ!」
エネルギーを貯めている妖狐さんと暗黒目玉男からすさまじい気迫を感じた光太郎は、巻き添えをくらわないよう、青子達を安全な場所へと避難させました。
暗黒目玉男「くらうがいい!ダークネス目玉ビーム最大出力!!」
妖狐さん「狐田流・冷熱ファイナルアロー!!」
まふゆ「どっちもところどころ横文字混じってるんだけど!」
地上の妖狐さんは炎と氷の妖術が合わさったエネルギーの矢を放ち、対する空中の暗黒目玉男の目玉から特大ビームを発射し、火花を散らしながら激しく技同士で押し合っています。
暗黒目玉男「ぐお〜〜〜〜〜!!」
妖狐さん「ぐぬぬ…!全力全開!!限界突破でおじゃる〜〜〜〜〜!!」
技の押し合いの最中、妖狐さんの気合いにより、
炎と氷のエネルギーの矢がさらに大きくなり、
暗黒目玉男のビームを押し返し、そのまま暗黒目玉男に
命中しました。
暗黒目玉男「何っ!?どわ〜〜〜〜〜!!バカな!?この私が〜〜〜〜〜!?」
大きなエネルギーの矢に飲み込まれた暗黒目玉男は断末魔をあげながら、赤い粒子となって消滅しました。
光太郎「おーい!母さ〜ん!」
テル「やったね、母さん!あれ?」
暗黒目玉男との激しい戦いに勝利した妖狐さんのもとへ
駆け寄る光太郎達。でも…
妖狐ちゃん「いや〜みんな、ご苦労でおじゃる!」
なんと妖狐さんは、銀髪に赤いメッシュのキツネ耳美女の姿から、白と赤の毛並みで、しっぽも9本から1本に減った子ギツネの姿になっていました。
テル「か、母さん!?なんなのその姿!?」
その姿にテルは一部のみんなは驚いていましたが、
青子は冷静に妖狐ちゃんの状況について推測しました。
青子「恐らく暗黒目玉男を倒す際、妖力の大半を使い果たした影響により、こんなにも可愛らしい姿になったのでしょう。」
妖狐ちゃん「みんな何を言ってるでおじゃるか?」
光太郎「母さん気づいてないの?ほら、鏡。」
光太郎は、今の自分の姿に気づいてない妖狐ちゃんに
手鏡を向けました。
妖狐ちゃん「え〜〜〜〜〜!?ままま、まろが子ギツネの姿になってしまったでおじゃる!どうしようでおじゃる、どうしようでおじゃる!」
鏡を見て、ようやく子ギツネの姿になった自分の姿に
気づき、妖狐ちゃんは大慌て。
妖狐ちゃん「でもこの姿も気に入ったでおじゃる!」
一同「ズド〜〜〜〜〜!!」
でも妖狐ちゃんはあっけなく、この姿を受け入れました。
妖狐ちゃん「皆の衆、これからはなるべく、まろのことを『妖狐ちゃん』と呼ぶでおじゃるよ!」
こうしてなんだかんだありましたが、
暗黒目玉男は倒され、悪の妖怪軍団による世界征服は
阻止されたのです。後にこの戦いは、
「夜桜大戦」と呼ばれるようになったのです。
そして月日は流れ、現代のカフェチャーミーキャット。
妖狐ちゃん「てなことがあって、まろはこのチャーミングな姿になったのでおじゃるよ。」
今紹介した夜桜大戦の出来事を妖狐ちゃんは、
こねこちゃん、春人、シズカ、アカネ、水彦に
話していました。ちなみに青子も妖狐ちゃんと一緒に
来店していました。
シズカ「そんなことがあったんですね!」
春人「まさに大戦の英雄って感じですね!」
水彦「生でみてみたかったなぁ〜!」
アカネ「つーかガキの姿になったのに軽すぎだろ妖狐ちゃん。」
妖狐ちゃん「それにしても昔話をしたらちょっくら疲れたでおじゃる。青子、なでなでしてほしいでおじゃる。」
青子「かしこまりました、お母様。」
妖狐ちゃんのとなりに座っている青子は、
彼女のあごをなでなでしました。
青子の丁寧ななで方に癒される妖狐ちゃん。
なでてる方の青子も優しい眼差しで妖狐ちゃんを見つめていました。
こねこちゃん「妖狐ちゃん気持ち良さそう。ねぇシズカちゃん、髪スリスリさせて!」
シズカ「OK!」
青子になでられている妖狐ちゃんにつられ、
シズカの右肩にかかっているポニーテールを触りたくなったこねこちゃん。シズカは快く触らせてあげました。
こねこちゃん「サラサラ〜のチクチク〜♪」
こねこちゃんはシズカの黒髪をほっぺてスリスリし、
妖狐ちゃんのように癒されていました。
外は1月の寒い風が吹いているものの、
カフェチャーミーキャットの中は、いつも通りの
暖かい雰囲気に包まれていたのでした。
また妖怪バトルみたいな感じでしたがいかがでしたか?




