オーダー72:クロギツネちゃんの1日
感想や評価、ブックマークも大歓迎です!
今回はこねこちゃんや春人くんなどのお馴染みなメンバーは登場しないので、予めご了承ください。
ここは、鈴夏町のどこかにある和風なお屋敷。
そのお屋敷には、黒い毛並みに白くてフワフワな耳毛、
しっぽの先っちょが白いキツネの美少女・クロギツネちゃんが住んでいます。
クロギツネちゃん「ふぁ〜…。さて…!」
クロギツネちゃんは夜明けと共に目を覚まし、
緑の芝生が生え、青く透き通る池もある広いお庭で
戦闘のトレーニングを始めます。
クロギツネちゃん「ハっ!セイっ!!」
鋭い爪としなやかな身のこなしを活かした華麗な引っかき攻撃を何度も繰り返し、技に磨きをかけるクロギツネちゃん。トレーニングを終えた後は、シャワーで汗を流し、朝食を食べてマーメイド女学院に向かいます。
クロギツネちゃん「それじゃあ行ってくるわね。」
クロギツネちゃんママ「行ってらっしゃ〜い♪」
登校途中、クロギツネちゃんは、大好きなこぎつねちゃんに会いました。
こぎつねちゃん「あ、おはようございます、クロギツネさん!」
クロギツネちゃん「あら、おはよう、こぎつねちゃん。今日もがんばってね。」
基本クールビューティーなクロギツネちゃんですが、
こぎつねちゃんの前では優しく微笑んでいました。
こぎつねちゃん「はい!がんばります!」
こぎつねちゃんは元気よく返事をして、鈴夏小学校へと向かいました。そんなこぎつねちゃんの後ろ姿を見て、
クロギツネちゃんは優しい表情から、ニヤけた表情へと顔が変わっていました。
クロギツネちゃん「あへ〜❤️今日のこぎつねちゃんも可愛い〜…❤️」
そんなデレデレしたクロギツネちゃんの前に
後輩でスイーツ作り仲間のモモネコちゃん、アオネコちゃん、ウサギちゃんの3人が現れました。
モモネコちゃん「先輩またこぎつねちゃん見てメロメロになっちゃってる。」
アオネコちゃん「もしもしですのー。」
ウサギちゃん「早く行かないと遅刻しちゃいますよ〜。」
クロギツネちゃん「はっ!」
モモネコちゃんの呼びかけで、我に戻るクロギツネちゃん。
クロギツネちゃん「失礼。取り乱してしまったわ。」
気を取り直して、クロギツネちゃん達4人はマーメイド女学院に向かいました。
クロギツネちゃんはマーメイド女学院高等部の2年生。
しかも頭脳明晰でスポーツ万能。
クラスの子達はもちろん、全校生徒からも憧れの存在なのです。
そんな彼女は放課後、中等部と高等部合同のスイーツ同好会で、みんなとスイーツ作りをしています。
ちなみにスイーツ同好会には、クロギツネちゃんやモモネコちゃん達だけでなく、ミケネコちゃん、コスモ、ブリトニーの3人も参加していました。
クロギツネちゃん「フォンダンショコラ、完成よ!」
コスモ「キレイ〜。」
ブリトニー「さすが先輩!」
ミケネコちゃん「しかもおいひ〜♪」
クロギツネちゃん手作りのフォンダンショコラを食べ、
その美味しさに同好会のみんなはメロメロになりました。するとそこへ…
青子「クロギツネさん、事件です。」
クロギツネちゃんと同じ高等部の2年生である青子が同好会の教室に入ってきました。キツネ妖怪である彼女は、今は生徒として、キツネ耳やしっぽを隠しています。
クロギツネちゃん「分かったわ、すぐ行く!みんなごめん、先に早退させてもらうわ!」
モモネコちゃん「了解でーす!がんばってくださいね!」
青子に呼ばれ、急いで教室を出るクロギツネちゃんを快く見送るモモネコちゃん達同好会のみんな。
実はクロギツネちゃん、青子のような正義の妖怪と一緒に悪い妖怪を退治する妖怪ハンターとしても活躍しているのです。
クロギツネちゃん「この辺りね。例の妖怪の目撃情報があったのは。」
青子「えぇ、間違いありませんわ。」
この時、青子は本来のキツネ妖怪としての姿に戻り、
キツネ耳と6本のしっぽを生やし、青い着物を着ています。
???「ギエ〜〜〜〜!!」
青子「おや、お出まししまようですね。」
そこへ身長3メートルほどある凶暴なんだ妖怪バケカマキリが現れました。両腕の鎌を豪快に使いこなし、
町で暴れまわるバケカマキリ。
クロギツネちゃん「そこまでよ!」
青子「あなたのお相手は私達です!」
バケカマキリ「たかが2匹の女狐が、生意気なぁ!」
そんなバケカマキリに、クロギツネちゃんと青子は勇敢に立ち向かって行きました。
バケカマキリの鎌による攻撃を華麗にかわす2人。
そして2人も負けじと攻撃を開始します。
青子「まずはその物騒な物を封じて差し上げましょう。狐吹雪!!」
まず青子は、両手から冷気を発し、バケカマキリの両腕の鎌をカチコチに凍らせました。
青子「さらにサービスです♪浮遊子狐の舞!!」
次に青子は6枚のお札から、白い毛並みで、上半身が子ギツネ、下半身が煙のようになっている浮遊子狐を計6匹召喚し、口から火炎ビームを一斉に発射させ、バケカマキリの凍った鎌を2本とも粉々に破壊しました。
バケカマキリ「し、しまった!」
青子「クロギツネさん、今です。」
クロギツネちゃん「任せなさい!セイヤ〜〜〜!!」
バケカマキリ「ギャア〜〜〜〜〜!!」
さらにクロギツネちゃんは鋭い爪による引っかき攻撃を何度もくらわせ、バケカマキリを追い詰めました。
クロギツネちゃん「これで終わりよ!!」
引っかき攻撃を終えたクロギツネちゃんは、
華麗な回し蹴りをバケカマキリに顔目掛けて炸裂させ、
トドメをさしました。
バケカマキリ「ば… バカなぁ…!?」
バケカマキリは地面に倒れ、紫色の煙となって消滅しました。クロギツネちゃんと青子が力を合わせれば、
どんな極悪妖怪もヘチャラなのです。
クロギツネちゃん「フー。終わったわね。」
青子「お疲れ様です、クロギツネさん。」
こうして、マーメイド女学院の生徒としての学園生活と妖怪ハンターとしてね活躍を終えたクロギツネちゃんは、愛する家族の待つ家へと帰って行きました。
クロギツネちゃん「母さんただいま。」
クロギツネちゃんママ「お帰りなさい。今日はあなたの大好きなブリカマよ♪」
クロギツネちゃんの日常と非日常を描いた今回のお話はいかがでしたか?次回から第7クールに突入します!




