オーダー51:鈴夏inワンダーランド
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ある日のカフェチャーミーキャット、
今日は個性豊かな5人組のお客さんが入ってきました。
???「お邪魔しまーす。」
シズカ「あ、A組の白の女王同盟のみんな!」
???「ごきげんよう、シズカさん♪」
来店して来たのは、鈴夏高校1年A組のクラス役員にして、「スキンシップ好きの白の女王」という異名を持つ、森谷白子と愉快な仲間達、人呼んで「白の女王同盟」の5人です。
ちなみにあきえが「1年B組鬼のクラス役員」なら、
白子は「1年A組仏のクラス役員」と呼ばれているのです。
スキンシップが大好きな白子は、さっそくシズカや、
こねこちゃんに春人に抱きついてきました。
春人「まさか男性である僕にも抱きつくなんてね。」
こねこちゃん「でも気持ち良かった♪」
白子「では私のお友達も紹介いたしますね。」
白子は初めてお会いした、こねこちゃんと春人のために、他のメンバー4人も紹介しました。
白子に続く2人目は、「無駄に熱いウサギ」という異名を持つウサギの少年・ラビスケ。
ラビスケ「明日の体育は1年全クラス合同のバスケ大会だ!がんばるぞ〜!!」
3人目は水色のシルクハットを被り、「チャラい帽子屋」という異名を持つ少年・鳩山マサト。
マサト「このあとカラオケかゲーセン行かね?」
4人目は黒髪ボブカットで、ピンクと紫の2色の猫耳カチューシャと、太長いモコモコしっぽのアクセサリーがチャームポイントで、「甘えん坊なチェシャ猫」の異名を持つ少女・木島ナオミ。
そんなナオミに抱きつかれてる金髪ロングの少女が
5人目のメンバーで、「スマホゲーム依存症のアリス」という異名を持つ天道アリスです。
ナオミ「アリス〜♪あご、なでなでして❤️」
アリス「今ボス戦の最中だから、もう少し待ってー。」
白子「いかがでしょうか♪」
春人「なんかすごいメンツだね。」
シズカ「みんな白子ちゃんを慕っているんですよ。」
白子「今日は噂に名高いこのカフェのスイーツを食べに来ました♪」
アリス「甘いものは脳と相性が良いからね。ゲームの戦略作りにも役立つよ。」
さっそくアリス達5人が注文しようとしたその時です。
???「こんなところにいたのね、お姉ちゃん!」
マサト「うわ〜、面倒なのが来やがったぜ。」
白子「あ、赤美ちゃん!」
さらにそこへ、女王同盟と敵対(?)関係である赤の女王一味の3人が来店して来ました。
赤美「私が赤の女王一味のリーダー・森谷赤美よ!」
まず1人目は「怒りん坊な赤の女王」という異名を持つ森谷赤美。
ヒデキ「私は相川ヒデキ。今日も赤美様の次に美しいな、私は。」
2人目は手鏡を見てカッコつけ、腰にフェンシング用の細長いサーベルを装備しており、「ナルシストなハートのジャック」という異名を持つ相川ヒデキ。
弾一郎「オレ様が玉山弾一郎様だ!」
そして3人目は白くて大きな卵の着ぐるみを着ており、「悪役ぽいノリのハンプティダンプティ」という異名を持つ玉山弾一郎です。
こねこちゃん「こっちの3人もなんかすごいね。」
春人「しかもハンプティダンプティがまさかの敵陣営とはね。」
しかも赤美は白子の双子の妹なのです。
赤美は白子がA組のクラス役員に相応しくないと思い、彼女からクラス役員の座を奪おうとしているのです。
赤美「お姉ちゃん、いい加減クラス役員の座を譲りなさいよ!お姉ちゃんじゃA組のみんなを」
白子「あーかーみーちゃ〜ん♪」
でも赤美ちゃんの説教など関係なく、白子は満面の笑みを浮かべながら赤美に抱きつきました。
赤美「人の話を最後まで聞きなさいよ!」
自力で白子から離れた赤美。
赤美「ほんっとムカつく〜!ムキ〜〜〜〜〜!!」
怒りが頂点に達した赤美は、両手の人差し指を頭に付け、鬼を思わせるポーズをしながら雄叫びを上げました。それを見たこねこちゃんは、こう言いました。
こねこちゃん「何今のギャグ!?もう1回やって〜♪」
赤美「ギャグじゃないわよ!」
赤美の雄叫びを一発ギャグと勘違いし、アンコールを求めるこねこちゃん。すると…
マサト「鬼は外ー。」
アリス、ナオミ「福は内〜!」
赤美「何豆まきしてんのよ!」
季節外れですが、ボケで豆まきを始めるアリス、ナオミ、マサト。
ラビスケ「さぁ来い、暴れ牛め!」
赤美「闘牛士もやらなくていいから!」
続いてラビスケもボケで赤いマントを揺らし、闘牛士の動作をしました。
弾一郎「おいテメーら、赤美様に失礼だろ!」
ヒデキ「赤美様は鬼がわらのモノマネを披露したのだ!」
弾一郎「よ、鬼がわら!」
赤美「アンタらもボケなくていいのよ!も〜、どいつもこいつも〜〜〜、ムキ〜〜〜〜〜!!」
側近であるヒデキ達までもボケたため、再び鬼のポーズをし、怒りの雄叫びを上げる赤美。するとその直後、カフェのドアがバンっと勢いよく開き、誰かが来店してきました。
あきえ「うるさいわよ!!」
怒りながら来店したのは、あきえでした。
赤美「アンタはB組の滝林あきえ!」
あきえ「あんな大声出して、爪島さん達に迷惑でしょ!」
赤美「私はただ、お姉ちゃんにクラス役員の座を譲るよう説得してただけよ!しょうがないじゃない!」
あきえ「しょうがなくないわよ!大声を出して迷惑なことをしたのに代わりないでしょ!?」
赤美「す、すんません…。」
いくら赤美でも、1年B組鬼のクラス役員の異名を持つあきえの説教には敵いませんでした。
あきえ「それと白子さん、あなたも男女問わず、むやみやたらと人に抱きつくのはやめなさい!変に思う人だっているのよ!」
白子「はーい…。」
白子のスキンシップに対することにも説得するあきえ。
学校の平和と秩序のためなら、他のクラスの生徒もちゃんと叱るあきえ。
こねこちゃん「みんな、ケンカはその辺にして、そろそろケーキ食べない?」
こねこちゃんのひと声で、白子や赤美達はそれぞれ食べたいスイーツを注文しました。
ちなみに赤美は甘いものは大して好きではありませんが、白子に勧められ、仕方なく白子と同じショートケーキを注文しました。
注文したケーキを食べ、白子達は大喜び。
白子「すごく美味しい〜!」
アリス「予想以上の美味しさだね。」
ナオミ「あ、アリス、クリーム付いてるよ。ペロっ♪」
アリス「くすぐったいよ〜。」
アリスのほっぺに付いてるクリームを舌でペロっとなめるナオミ。
ラビスケ「う〜ん!パワーがみなぎってくるぞ!」
マサト「10万いいねは確実だな。」
ヒデキ「エクセレント!」
弾一郎「こりぁ最高だぜ!」
赤美「あたし甘いものあんまり好きじゃないんだけどなぁ…。」
不安ながら赤美はショートケーキを1口から食べてみました。
赤美「…何これ美味しい!」
こねこちゃん特製のショートケーキのあまりの美味しさに、怒りん坊な赤美も笑顔になりました。
そんな赤美に、シズカはこう言いました。
シズカ「ねぇ赤美ちゃん。白子ちゃんからクラス役員の座を奪うより、白子ちゃんがちゃんとしたクラス役員になれるようサポートしてみたらどうかなぁ?」
さらにシズカに続き、春人もこう言いました。
春人「シズカちゃんの言う通り、姉妹で力を合わせれば、きっとA組をもっと盛り上げることができるはずだよ!」
赤美「シズカちゃん…春人先輩……それもそうね…。お姉ちゃん、私、イライラしすぎてたみたい。これからは私達で力を合わせて、A組をまとめていきましょ!」
ついに白子と赤美は分かり合うことができたのです。
白子「ホント!?やったぁー!赤美ちゃん大好き〜❤️」
嬉しさのあまり、白子は再び赤美に抱きついてきました。
赤美「だからそこを気をつけなさいって言ってるでしょ〜!ムキ〜〜〜〜〜!!」
一同「あはははは!!」
赤美の怒りの雄叫びと、こねこちゃんや白子達の笑い声が、カフェにこだましたのでした。
あきえ「てゆーか静かにしなさいよ。」
今回参戦した不思議の国のアリスの要素を取り入れた新キャラ達はいかがでしたか?彼女達も気に入っていただけたら幸いです!




