オーダー44:催眠術師と5番勝負!
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今日のカフェチャーミーキャットにはアカネと水彦、あきえにマユ子が来店していました。
すると新しいお客さんが来店してきました。
ヒロミ「お邪魔させてもらうよ。」
水彦「あ、A組のヒロミちゃんだ。」
来店してきたのは、1年A組の岩井ヒロミというクールな美少女です。僕っ娘で、じゃっかん1年で演劇部のエース的存在。しかもなんと、凄腕の催眠術師という噂も。
ヒロミ「ここのスイーツを食べに来たついでにみんなに公表したいことがある。僕が催眠術師という噂…実はホントだったのさ!」
シズカ、アカネ、水彦、マユ子「やっぱり!」
なんとヒロミはホントに催眠術師だったようです。
でもあきえだけは疑っていました。
あきえ「デタラメ言わないで!催眠術なんてトリックに決まってるわ!」
アカネ「いやいや、この小説言葉を喋る動物はおろか、妖怪や宇宙人とかも出てるし、催眠術師くらいいてもおかしくないだろ。」
あきえの疑いに対し、アカネはそうつぶやきました。
ヒロミ「ならば証拠と言ってはなんだけど、そこにいる大倉くんと田中さんを僕の忠実な下部にしてみせよう。」
水彦、マユ子「えっ!?」
ヒロミ「アニオタの勇者と人気声優の姫君よ!この僕の下部となりて、新たな未来を切り開け!レッツ、マインドタイム!!」
水彦「うおっ!?」
マユ子「はうっ!?」
ヒロミは手から紫色の波動のようなものを発し、
水彦とマユ子はそれを浴びた途端、立ったまま気を失ってしまいました。そして目を覚ますと…
水彦「お呼びでしょうか?我がマスター・ヒロミ。」
マユ子「なんなりと申しつけ下さい。」
なんと水彦とマユ子はホントにヒロミの下部として、
催眠術にかかってしまいました。水彦達2人はヒロミに忠誠を誓うかのようにひざまずきました。
シズカ「すごい!」
こねこちゃん「ホントに子分になっちゃった!」
ヒロミの催眠術が実証され、驚くこねこちゃん達。
それでもあきえだけは、まだ疑っていました。
あきえ「こ、これはお芝居よ!大倉達もグルだったんだわ!」
春人「頑固だねぇ〜あきえちゃん」
マユ子「お黙りなさい!偉大なるヒロミ様の催眠術をお芝居呼ばわりするなんて、失礼にもほどがあります!このパスタ頭!」
あきえ「誰がパスタよ!?」
催眠術にかかったマユ子は、完全にヒロミの味方となっており、あきえに厳しく説教した上、バカにしました。
アカネ「パスタ頭だってよ、ダッサ〜♪」
水彦「口を慎め、このナポリタン頭!」
アカネ「あたしなんも文句言ってないじゃん!てかパスタ系に例えるの好きだなぁ!」
今度は水彦が何故かあきえのことを笑ったアカネに対して説教をして、バカにしました。
するとそこへ、ヒロミがこんな提案をしてきました。
ヒロミ「ならばこういうのはどうだろう?君達5人とで催眠術5番勝負をするのは?1回でも僕の催眠術に勝ったら君達の勝利としよう。」
こねこちゃん「面白そう〜!」
あきえ「上等だわ!アンタの催眠術なんて打ち勝ってみせるわ!」
春人「意外とノリノリだねあきえちゃん。」
というわけで、こねこちゃん、春人、シズカ、アカネ、あきえの5人とヒロミプラスαによる、催眠術5番勝負が開始されました。まず最初の挑戦者は、あきえです。
ヒロミ「滝林さん、確か君は基本的には笑わないよねぇ。だったら僕の催眠術で君を笑顔に溢れさせてあげよう。っとその前に…大倉くん、手始めに何か一発ギャグを披露してくれ。滝林さんを爆笑させるつもりでね。」
水彦「かしこまりました。」
ヒロミに頼まれ、水彦は一発ギャグを披露しました。
水彦「あっ!こんなところに美味しそうなプロテインがあるぞ!いただき〜、マッス〜〜〜〜ル!!」
水彦は変顔とマッスルポーズの1つ・サイドチェストを披露しながらギャグを披露しました。
でもあきえはもちろん、他のこねこちゃん達も笑いませんでした。
ヒロミ「最初はこんな感じ…。でもしかし!余興はここまでさ!厳しさに満ちあふれた勇ましき乙女よ、アニオタの勇者による最高のギャグの前に喜びを解き放ちたまえ!レッツ、マインドタイム!!」
ヒロミは手から発した紫色の波動をあきえに浴びせました。その後、ヒロミは水彦にさっきのギャグをするよう頼みました。水彦は再び筋肉ギャグを披露しました。
こねこちゃん達4人は笑いませんでしたが…
あきえ「うぅ…。」
なんとさっきまでと違い、あきえは今にも笑いそうで、必死にこらえていました。
水彦「いただきマッスル、いただきマッスル、いただきマッス〜ル!!」
水彦は今度こそあきえを笑わせるため、変顔サイドチェストギャグをやりまくりました。
あきえは負けじと笑うのをこらえました。
春人「まずい!今にも爆笑しそうだ!」
こねこちゃん、シズカ「あきえちゃんがんばって〜!」
さらにヒロミは追い打ちとして、マユ子にもギャグを披露するよう頼みました。
マユ子「ポッポッポー♪汽車ポッポー♪」
マユ子はハトの鳴き声と汽車の汽笛をかけたほのぼのとしたギャグを披露しました。
ところがあきえは、水彦の時とは違い、笑いをこらえる仕草をせず、真顔になっていました。実は水彦のギャグで笑うよう、あきえに催眠術をかけたので、マユ子のギャグには反応しなかったのです。そのことをうっかり忘れてたヒロミ。
マユ子「ショボショボ…。」
マユ子はショックで、カフェの片隅で、体育座りをしながら落ち込んでしまいました。
水彦「おのれ滝林さんめ!よくもマユタンを悲しませたな!」
あきえ「何もしてないわよ!」
水彦「こうなったらとっおきの最強ギャグでマユタンの仇打ちだ〜〜〜!!」
怒りに燃える水彦は、さらなるギャグを披露しようとしていました。
水彦「車ブーブー!ブタもブーブー!さらにオナラもブーブー!!」
水彦は車の移動音、ブタの鳴き声、さらにオナラの音をかけた変顔&ダンスギャグを披露しました。
そしてついに…
あきえ「だーはっはっはっはっ!!」
ついにさずがのあきえも、爆笑してしまい、最初の勝負は負けてしまいました。
アカネ「こいつこんな風に笑うんだな。」
こねこちゃん「ちょっとカッコ悪い。」
シズカ「まあまあ。」
その後、こねこちゃん、春人、シズカの3人もヒロミの催眠術の前に敗北してしまいました。
そして残るはアカネただ1人となってしまいました。
春人「アカネちゃん、もう後がないんだ!」
シズカ「がんばって!」
アカネ「あぁ、やれるだけやってやるよ!」
最後の挑戦者であるアカネに、ヒロミは土下座をする催眠術をかけました。
ヒロミ「格闘に優れた女戦士よ、今すぐ土下座したまえ!レッツ、マインドタイム!!」
アカネ「おい、あたしの時だけセリフ短くね…ってうおっ!?」
ヒロミが発した波動を浴びたアカネは、ツッコミの最中、両手と両ひざがまるで磁石のように勢いよく床に付いてしまい、さらに頭もだんだん重くなり、今にも床にくっ付きそうになっていました。
アカネ「ぐぐっ…!にぎぎぎ…!」
それでもアカネは必死に抵抗し、立ち上がろうとしました。対するヒロミも波動を送りまくり、アカネを土下座させようとしました。
アカネ「ま…負けるか〜〜〜!!」
ヒロミ「な、何っ!?」
激しい戦いの末、アカネは立ち上がり、ヒロミの催眠術を打ち破ったのです。
こねこちゃん「やったあ!アカネちゃんの大勝利〜!」
シズカ「ホントすごかったよ!」
アカネ「はぁ、はぁ…結構危なかったけどな。」
アカネの逆転勝利にお喜びするこねこちゃん達。
アカネも必死に催眠術に抵抗したので、息を切らしていました。
ヒロミ「僕の催眠術を打ち破ったの君が初めてだよ。完敗だ。」
アカネ「嫌、意外と楽しめたぜ。」
ヒロミは素直に負けを認め、勝利したアカネを称えました。
ヒロミ「さて、催眠術を使いすぎてますますここのケーキが食べたくなったよ。こねこちゃん、パンケーキ1つ頼むよ。」
こねこちゃん「任せて!」
こうして、催眠術5番勝負は、最後の砦であるアカネの勝利で幕を閉じ、ヒロミはこねこちゃん特製のパンケーキを美味しくいただいたのでした。
あきえ、マユ子「ショボショボ…。」
一方その頃、人前で爆笑してしまったあきえは、マユ子と同じように、カフェの片隅で体育座りをしながら落ち込んでいました。
水彦「マユタン大丈夫?」
アカネ「お前らいい加減元気出せよ。」
ついでにその後、水彦とマユ子にかけられていた催眠術はヒロミが解除してくれましたとさ。
今回は「それって!?実際どうなの課」というバラエティ番組でやってたドラゴンボール芸人と催眠術師の対決コーナーを参考にしてみました!




