オーダー41:あきえ、エルフの美少年になる
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今日のカフェチャーミーーキャットのお客さんは、アカネ、水彦、あきえの3人。店員は毎度お馴染み、こねこちゃん、春人、シズカの3人。
こねこちゃん「お待たせ〜♪」
シズカ「新メニューのホットチョコレートだよ!」
こねこちゃんは、注文されたホットチョコレートを
アカネ達3人に差し出しました。さっそくホットチョコレートを飲んでみるアカネ達。
温かく、とろけるチョコソースとミルクがアカネ達の心と体をポカポカにしました。
アカネ「うめぇ〜〜〜!!」
水彦「ホント最高だね!」
あきえ「ま、悪くないわね。」
アカネ「相変わらず素直じゃねぇなぁ。」
春人「とりあえず好評みたいだね、ホットチョコ。」
みんながホットチョコレートのことで盛り上がっている最中、レトくんが高らかに来店してきました。
レトくん「諸君、朗報だ!」
水彦「レトくん、新しい発明品でもできたのかい?」
レトくんの説明によると、この前こねこちゃん達が体験したゲーム体験デキ〜ルくんの新しいゲームの開発に成功したのです。それを知り、一部のメンバーは興奮しました。
水彦「待ってました第2弾!」
こねこちゃん「どんなゲームなの?」
レトくん「プレイヤーがエルフとなって、囚われの姫を救い出す!その名も、『ビュンビュンエルフ』だ!」
こねこちゃん、春人、シズカ、水彦「ビュンビュンエルフ!?」
新たなゲームのタイトルに驚くこねこちゃん達4人。
アカネ、あきえ「タイトルださっ。」
一方、仲が悪いアカネとあきえは息ピッタリにゲームのタイトルをディスりました。
さっそくこねこちゃん達は、ビュンビュンエルフの世界観に入るために、ゲーム体験デキ〜ルくんと連動するリストバンドを1人ずつ配りました。ところがあきえの分はありませんでした。そこで春人は、あきえの代わりにリストバンドを貸してあげました。
春人「良かったら使ってよ!」
あきえ「べ、別にいいですよ!」
遠慮するあきえ。
でも一方で、こねこちゃんやシズカは、あきえとゲームをしたい気持ちでワクワクしていました。
こねこちゃん「私もあきえちゃんとゲームした〜い!」
シズカ「やってみたら意外とハマるかもよ?」
あきえ「でも…。」
レトくん「それではビュンビュンエルフの世界に、いざ出陣!!」
あきえ「ちょっと!まだやるって言ったわ…」
あきえの言い分も御構いなしに、レトくんはゲーム体験デキ〜ルくんのボックス上部のボタンを押してスタートしました。ボックスの画面が白く輝き、リストバンドを付けたこねこちゃん、シズカ、アカネ、水彦、あきえの5人は画面の中に吸い込まれていきました。
気がつくと、カフェチャーミーキャットから草がいっぱい生えており、キレイな湖もある大草原に移動していたこねこちゃん達。ビュンビュンエルフの世界への移動に成功したようです。
アカネ「なんか前回のゲーム世界の最初の場面ともろ
一緒じゃね?」
水彦「同じRPGだしね。」
シズカ「あっ!みんなホントにエルフになってる!」
ゲームの世界に到着すると、レトくんの説明通り、
シズカ、あきえ、水彦は、耳がとがっており、短剣や弓矢を装備したエルフになっていました。
ところが、こねこちゃんは衣装が変わり、魔法のつえを持っているだけで、エルフになっていませんでした。
シズカ「こねこちゃんはまんまだね。」
こねこちゃん「ありゃ。」
???「まったく、早く終わらせるわよ!」
するとそこへ、女口調で喋るエルフの美少年があらわれました。
水彦「君誰?この世界のエルフ?」
アカネ「そういや滝林いなくね?」
あきえ?「何言ってるのよ?私よ私!滝林あきえよ!」
こねこちゃん、シズカ、アカネ、水彦「え〜〜〜〜〜!?」
エルフの少年は見当たらないはずの滝林あきえと名乗り、こねこちゃん達は驚きました。
シズカ「そういえば確かに雰囲気似てるし、面影もあるね!」
アカネ「お前男になってんぞ、滝林!」
あきえ?「何バカなこと言ってるのよ土方さ…」
エルフの少年は胸を触ってみると、胸にあるはずのふくらみがなく、試しに股間を触ってみると、股間にないはずのふくらみがありました。
あきえ?「そんな…こんなことって…!?」
困惑するエルフの少年は近くの湖で顔をのぞいてみました。そこには耳がとがった金髪の美少年が写っていました。
あきえ「ウソでしょ…?私…男の子に…なっちゃった〜〜〜!!」
自分が男になったことを知り、悲鳴をあげるあきえ。
するとどこからレトくんの声が鳴り響きました。
どうやらこのゲームの主人公であるエルフの男勇者に
あきえが選ばれたようです。
しぶしぶ少年になったことを受け入れたあきえは、
他の4人と共に姫が囚われている魔王の城へと向かいました。途中、様々のモンスターを短剣や弓矢、魔法で退治し、しばらくして魔王の城に到着しました。
シズカ「やっと着いたね。」
アカネ「てかここまでの展開も前回とほぼ一緒だな。」
水彦「それをツッコんじゃおしまいだよアカネちゃん。」
あきえ「どうでもいいわ。とにかく早く終わらせて、元の体に戻させてもらうわよ!」
すると魔王の城から全身真っ黒で、身長が3メートルもあり、イケメンでいかにも魔王を思わせる服装をしたエルフの大男が現れました。
サタンエルフ「よくぞ来たな勇者達!我が名は魔王サタンエルフ!」
アカネ「ラスボスもエルフかよ。」
サタンエルフ「貴様らはここまでだ!いざ尋常に勝負!」
こねこちゃん達に襲いかかるサタンエルフ。
サタンエルフは両手から紫色のエネルギー弾をどんどん投げつけ、こねこちゃん達にダメージを与えました。
こねこちゃん「イタタ…。」
あきえ「こんなところで負けるわけにはいかないわ…!
はぁ〜〜〜〜〜!!」
絶対絶命の時、あきらめてないあきえは、雄叫びと共に緑色のオーラで輝きだし、パワーアップしたのです。
あきえこんしんの弓矢の一撃がサタンエルフの体を貫きました。
サタンエルフ「ば、バカな!?ぐわ〜〜〜〜〜!!」
サタンエルフは叫び声を上げながら、紫色の粒子となって消滅しました。
シズカ「1発でやっつけちゃった!」
水彦「滝林さんの怒りパワー強っ!」
こねこちゃん「あきえちゃんかっこいい〜!」
サタンエルフを撃破し、こねこちゃん達は城に入り、
姫の捜査を開始しました。
そして数分後、姫が囚われている部屋にたどり着きました。姫もエルフでした。
エルフの姫「助けてくれてありがとうございます、勇者様!」
あきえ「いえ、私…じゃなかった、僕は当然のことをしたまでですから…。」
顔を赤らめ、恥ずかしそうにしているあきえ。
エルフの姫「あなたは私の命の恩人です!私と結婚してください!」
なんとあきえとの結婚を申し出たエルフの姫。
姫はあきえにベタ惚れしていました。
あきえ「ちょっと待ちなさい!信じてもらえないかもしれないけど、私ホントは女なの!今は男の姿だけど!」
本当の自分が女であることを姫に必死に伝えるあきえ。
でも姫はこう言いました。
エルフの姫「全然大丈夫ですよ。私、男の子や女の子、オカマだって愛せちゃいますから♪」
あきえ「それはそれでヤバいじゃない!ねぇ爪島さん達、あなた達も説得しなさいよ!」
追い詰められたあきえは、こねこちゃん達4人に助けを求めました。するとこねこちゃん達は…。
こねこちゃん、シズカ、アカネ、水彦「あきえちゃん、お幸せに〜♪」
こねこちゃん達は逆に、あきえと姫の恋を祝福しました。
あきえ「なんでこうなるのよ〜〜〜〜〜!?」
魔王の城に、絶望したあきえの叫び声がこだましました。
その後、ゲームクリアにより、強制的に現実の世界に戻れたこねこちゃん達5人。でも帰還直後、元の女の子に戻ったあきえにより、こねこちゃん達4人は、こっぴどく叱られたというのは、言うまでもありませんでした。
今回のラストはかつて見ていた吉本新喜劇の一部のコントの要素を取り入れてみました!
今回のエルフ少年バージョンのあきえちゃんはいかがでしたか?後で修正するかもしれません。




