オーダー40:クリスマスアドベンチャー(後編)
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後、前回名前のみ登場した波蔵じいさんですが、
諸事情により、ウサじいさんに変更しました。
あらかじめご了承ください。
こねこちゃん憧れのホワイトクリスマスの実現と
レトくんの新しい発明品・雪女降れコンコンくんの完成のため、3つのアイテムを手分けして探しに行ったこねこちゃん達。雪女にしてオコジョちゃんの親友でもあるしずくと仲良くなり、1つ目のアイテム・ヒンヤリ水晶をゲットしたこねこちゃん、春人、シズカの3人。
一方、雪女降れコンコンくんの完成に必要なウサじいさん特製ドライアイスを取りに行ったアカネと水彦は…
アカネ「しっかし、ホントにいるのかよ?ドライアイス作りが趣味なウサじいさんなんて。」
水彦「レトくんの話によればこの辺りのはずだよ。」
アカネ達がウサじいさんの家を探していると、
どこからか衝撃音が鳴り響きました。
アカネ達は音が鳴り響いた方へ向かって行きました。
???「チュチュのチュ〜!!この鈴夏町はオレ様のものでチュ〜!!」
現場では上半身の頭の部分がコクピットになっている身長3メートルのロボットを操縦しているネズミの男の子が町で暴れ回っていました。
ウサじいさん「こりゃ〜!お前がうるさいせいでドライアイス作りに集中できんじゃろ!」
そこへ白い毛並みをしたウサギのおじいさんが、ロボットを操縦するネズミに文句を言いながら出てきました。
そう、このおじいさんこそ、ドライアイス作りの天才・ウサじいさんなのです。
クマネズミくん「なんでチュと!?この偉大なるクマネズミ大王に逆らうつもりでチュか!?だったらお前からボコボコにしてやるでチュ!」
このネズミの男の子の名前はクマネズミくん。
自分をクマネズミ大王と名乗っており、開発した発明品を使って鈴夏町を支配しようとしているのです。
アカネ「おい待てよ!お年寄りには親戚にしろって、パパとママから教えてもらわなかったのか?」
そこへアカネと水彦が駆け付けました。
クマネズミくん「なんだお前!?邪魔するならお前からやっつけてやるでチュ!!」
クマネズミくんのロボットのパンチがアカネに炸裂しようとしていました。
水彦「アカネちゃん危ない!」
ところがアカネは左手だけでロボットのパンチを見事受け止めたのです。
クマネズミくん「へぇ?」
これにはさすがのクマネズミくんも困惑していました。
アカネ「なんだよ…大したパンチじゃないかったなっと!!」
アカネは抑えた左手でそのままロボットを押し返し、
ヨロけさせました。
アカネ「この悪ガキがぁ〜!!」
さらに追い打ちで、アカネは右手の怪力パンチを炸裂し、クマネズミくんをロボットもろとも空の彼方へとぶっ飛ばしました。
クマネズミくん「どわ〜〜〜〜〜!!バイバイチュ〜ン!!」
キラーン⭐️
水彦「すごいじゃないかアカネちゃん!前より強くなったんじゃない?」
アカネ「こんなこともあろうかと、暴君犬みたいなヤバいに対抗するためにひそかに特訓してたんだ!」
アカネはシャドーボクシングをしながら自慢しました。
するとそこへウサじいさんが近づいて来ました。
ウサじいさん「君達のおかげで助かったわい!どうもありがとう!」
水彦「もしかしてあなたがウサじいさんですか?実はお願いがあるんです。」
水彦はウサじいさんにドライアイスを分けてほしいと頼みました。
ウサじいさん「君達は命の恩人じゃ!わし手作りのドライアイスをやろう!」
ウサじいさんは自分を助けてくれたアカネ達に、お礼として手作りドライアイスを5個ほど入ったレジ袋を渡しました。
水彦「ありがとうございます!」
アカネ「サンキューじいちゃん!」
ちなみにウサじいさんは子供のころ、ドライアイスの白くて幻想(?)的なフォルムに魅了され、自分でドライアイスの作り方を研究し、趣味として作り始めたとのことです。
水彦「てかドライアイスって家でも作れるですか?」
ウサじいさん「もちろんじゃとも!二酸化炭素ガスと水を使ってチョチョいのチョイじゃ!」
アカネ、水彦の心の声「説明ざつすぎる…。」
なんだかありまして、ヒンヤリ水晶、ウサじいさんのドライアイス、そしてサワヤカ山の天然水を手に入れ、レトくんの待つカフェチャーミーキャットに戻ってきたこねこちゃん達。オコジョちゃんもいます。
水彦「それにしてもオコジョちゃんが雪女と仲良しだったなんて驚きだよ。」
オコジョちゃん「えへへ♪」
アカネ「てかなんでアイガモもいるんだ?」
なんと同じく戻ってきたハムスターさんと元太のとなりには、アイガモくんもいました。一緒に来た理由を元太とアイガモくんは説明しました。
元太「サワヤカ山に行く途中たまたま会っちゃってよぉ!」
アイガモくん「クリスマスの晩ご飯の材料として、僕もサワヤカ山の水をくみに来たんだもん!」
ハムスターさん「確かにサワヤカ山の水は料理の隠し味としても絶品やかな〜。」
アイガモくん「それに晩ご飯までまだ時間があるから、レトくんの発明品で雪が降る瞬間を見たかったんだもん!」
レトくん「よし!できたぞ!」
レトくんは3つのアイテムを取り入れ、ついに雪降れコンコンくんを完成させました。
こねこちゃん達はさっそく外に出て、雪降れコンコンくんを試してみました。
こねこちゃん「ついに雪が降るんだね!」
シズカ「楽しみだね、こねこちゃん!」
春人「感謝するよ、レトくん!」
レトくん「いえ、みんなが手伝ってくれたおかげです!それではみなさんお待ちかね!念願のホワイトクリスマスのため、イッツショータイム!!」
レトくんは高らかに雪降れコンコンくんのボタンを押しました。すると機械上部の発射口から青い光線が上空目掛け発射され、無数の青い粒子となって天空に拡散していきました。
そして数秒後、晴れ晴れとした青空を白い雲がおおい、
ついに雪が降ってきたのです。
レトくん「実験成功だ!!」
こねこちゃん、アイガモくん、オコジョちゃん「バンザーイ!!」
シズカ「キレイだなぁ。」
春人「そうだね。」
ハムスターさん「ロマンティックやな〜。」
雪降れコンコンくんの成功とホワイトクリスマスの実現に、こねこちゃん達は大喜びしました。
その後、じゃっかん遅れてしまったものの、
カフェチャーミーキャットのクリスマスセールは開催され、店内は色んなケーキやブッシュドノエルを美味しく食べるお客さんで大変にぎわいましたとさ。
その夜、しずくの家では…
しずく「夢が叶って良かったね、こねこちゃん。」
自分の部屋の窓から雪の降る夜空を見上げ、
優しくほほえみながら、しずくはそうつぶやいたのでした。
クリスマス編の前後編はいかがでしたか?
実はドラゴンボールZカカロットという最新ゲームの
プレイ動画でやってたサブシナリオをヒントに、
このクリスマス編にちょっとした冒険要素を取り入れてみました!




