オーダー39:クリスマスアドベンチャー(前編)
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今日は12月24日、すなわちクリスマスイブです。
この日と25日の2日間のカフェチャーミーキャットはケーキ全品が安売りな上、クリスマス限定メニューのブッシュドノエル(クリスマス風ロールケーキ)も食べれるのです。
こねこちゃん、春人、シズカ、アカネ、水彦、
さらにグリルひまわりのハムスターさんと元太の7人は、カフェチャーミーキャットの中をクリスマス風に飾り付けしていました。ですがこねこちゃんだけ元気がなく、しょんぼりしていました。
こねこちゃん「はぁー…。」
ハムスターさん「なんやこねこちゃん、元気あらへんなぁ。」
シズカ「実はこねこちゃん、今日雪が降らなくておちこんでいるんですよ。」
こねこちゃんはクリスマスイブに雪が降るホワイトクリスマスに憧れているのです。落ち込んでいるこねこちゃんに、アカネはめんどくさそうな顔をしながらこう言いました。
アカネ「別に雪なんか降らなくてもクリスマスは楽しいだろ。」
こねこちゃん「それはそうだけど…。」
レトくん「お邪魔させてもらうよ。」
そこへシズカ達のクラスメイトにして、天才発明家である犬の男の子・レトくんが大きなリュクサックを背負って来店してきました。
水彦「レトくんじゃないか!」
シズカ「ごめん、今日は開店時間遅いんだ。」
レトくん「いや、今は客として来たわけじゃないんだ。雪のことで元気のないこねこちゃんに、良い知らせと悪い知らせがあってね。」
レトくんは大きなリュクサックからある機械を出しました。その名も「雪降れコンコンくん」。
この機械を作動すれば、例え暑い猛暑の日でも雪を降らせることができるのです。
春人「すごい発明じゃないか!」
こねこちゃん「わーい!雪が降るー!」
元太「さっそく作動してくれよ!」
雪が降らせることができることに大喜びするこねこちゃん達。ですがレトくんは弱々しくこう言いました。
レトくん「そうしたいのは山々なんだが、実はまだ開発途中なんだ。」
アカネ「それ先に言えよ!」
雪降れコンコンくんがまだ完成してないことを報告するレトくん。そんな彼をツッコむアカネ。
レトくんの話の続きによれば、雪降れコンコンくんの完成には後3つアイテムが必要だそうです。
まず1つ目は美少女妖怪・雪女が持っていると言われるヒンヤリ水晶、2つ目はサワヤカ山の頂上の湖に沸いている天然水、そして3つ目はドライアイス作りが趣味のウサじいさん特製のドライアイス。
雪降れコンコンくん完成のため、3組に分かれてそれぞれのアイテムを手に入れに行くこねこちゃん達。
こねこちゃん、春人、シズカはヒンヤリ水晶、
アカネと水彦は波蔵爺さんのドライアイス、
ハムスターさんと元太はサワヤカ山の天然水を取りに行きました。
鈴夏町のどこかにある雪女の家を探すこねこちゃん、春人、シズカの3人。その途中、こねこちゃん達はオコジョちゃんに会いました。
オコジョちゃん「カフェチャーミーキャットのみなさん、どうしたんですか?」
シズカ「オコジョちゃん!今私達、雪女の家を探しているんだ。どうしてもヒンヤリ水晶を借りたて。」
オコジョちゃん「雪女ってもしかして、しずくちゃんのことですか?」
春人「知ってるのかい?」
オコジョちゃん「通っている学校は違うんですけど、しずくちゃんとは親友なんですよ!」
雪女のしずくがオコジョちゃんの知り合いであることを知り、こねこちゃんは大喜び。
こねこちゃん「わーい!手がかりゲット!」
シズカ「良かったね、こねこちゃん!」
オコジョちゃん「彼女の家も知ってますので、案内し…
って言ってるそばからしずくちゃん発見〜!!」
なんとオコジョちゃんが案内するまでもなく、雪女のしずくがすぐ近くにいたのでした。大人しい感じで、
髪は青がかった黒髪で、服も雪女特有の浴衣ではなく、
今どきの女の子が着るようなカジュアルな感じでした。
でもそんなしずくは、何やらお困りの様子でした。
しずく「おかしいな〜、この辺りのはずなんだけど。」
オコジョちゃん「しずくちゃん、どうしたの?」
しずく「あ、オコジョちゃん。実はさっき買ったイチゴを落としちゃって、今探してるんだ。あれ?その人達は?」
オコジョちゃんの側にいるこねこちゃんを見て不思議に思うしずく。そんなしずくに、こねこちゃん達は自己紹介しました。
こねこちゃん「私の名前はこねこちゃんだよ!」
春人「僕は月風春人。」
シズカ「爪島シズカです。」
しずく「もしかしてカフェチャーミーキャットの!エミお嬢様や青子さんから話は聞いてるよ!すごく美味しいケーキを作るんでしょ!?」
妖怪仲間のエミ達から聞いたこねこちゃん達に出会い、
目を宝石のように輝かせるしずく。
春人「妖怪達の間じゃすっかり有名人だね僕ら。」
シズカ「良かったら私達も探すの手伝うよ!」
こねこちゃん「困った時はお互い様だよ!」
しずく「ありがとう!助かるよ!」
こうしてこねこちゃん達とオコジョちゃんは、しずくと一緒にイチゴ探しをしました。
数分後、近くの公園を捜索していると…
こねこちゃん「あった!あったよしずくちゃん!」
こねこちゃんは公園のしげみからイチゴの入ったパックを見つけました。落としたイチゴが見つかり、しずくは安心しました。
シズカ「あっ、思い出した!ねぇしずくちゃん、お願いがあるの!」
イチゴ探しを終え、こねこちゃんやシズカ達はヒンヤリ水晶を貸してほしいこと、ヒンヤリ水晶を使ってクリスマスに雪を降らせることなど、事情をしずくに話しました。
しずく「クリスマスに雪かぁ。素敵だね!そういうことならこれあげる!ヒンヤリ水晶!」
そう言って、しずくは野球ボールくらいの大きさで、青と水色に輝くヒンヤリ水晶をこねこちゃんにあげました。」
こねこちゃん「ありがとう!でも大事な物なんでしょ?良いの?」
しずく「平気平気。実は同じやつ、家に後124個あるの。」
なんとしずくは、ヒンヤリ水晶をいっぱい持っていたのです。
オコジョちゃん「結構持ってたんだ…。」
春人「ともかくまず1つゲットできて良かったよ!」
シズカ「後2つですね!」
こねこちゃん「雪の降るクリスマス、楽しみだな〜!」
雪降れコンコンくんの完成に1本近づき、
こねこちゃんは、よりホワイトクリスマスの実現にワクワクしたのでした。
後編につづく♪
次回はクリスマス編の後編です!
前編は冒険要素という妖怪ウォッチぽい感じでしたね。
でもそれでも喜んでくれたら幸いです。
果たして雪降れコンコンくんは完成するのか!?




