オーダー31:スーパーやまんば退治
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鈴夏町スイーツコロシアムから数日後、
学校帰りのシズカはカフェチャーミーキャットに向かっている最中でした。
シズカ「今日もお仕事がんばろ〜と♪」
春人「シズカちゃん!大変だ!」
するとそこへ、春人が慌ててやって来ました。
シズカ「春人先輩!?どうしたんですか?」
春人「とにかく大変なんだ!こねこちゃんがさらわれたんだ!」
こねこちゃん「えっ!?こねこちゃんが!?」
こねこちゃんがさらわれたことを知り、ショックを受けるシズカ。さらに春人は誘拐犯らしき者からの手紙をシズカに見せました。その手紙にはこう書いてありました。
〈手紙の文〉
アンタ達のところのこねこちゃんを誘拐した!
土下座しても返してあげないヒャハハのハ〜!!
スーパーやまんばより
シズカ「スーパーやまんば…ってことはもしかして妖怪ですか!?」
春人「恐らくね。」
ウサギちゃん「ねぇねぇ!シズカちゃん達もスーパーやまんばの被害にあったの!?」
そこへマーメイド女学院のウサギちゃんとクロギツネちゃんが来ました。
シズカ「ウサギちゃんにクロギツネ先輩!もしかして先輩達も被害に!?」
ウサギちゃん達の話によれば、モモネコちゃんとアオネコちゃん、さらにオコジョちゃんにこぎつねちゃんまでもスーパーやまんばに誘拐されてしまったそうです。
クロギツネちゃん「我が学院の生徒達だけでなく、私の愛しいのこぎつねちゃんまで怖い目に合わすなんて…スーパーやまんばめ!ただじゃおかないわ!!」
モモネコちゃん達、そして最愛のこぎつねちゃんをスーパーやまんばに誘拐され、クロギツネちゃんはものすごく怒っていました。
ウサギちゃん「うわー、クロギツネ先輩激おこじゃん。」
こうして、春人、シズカ、ウサギちゃん、クロギツネちゃんの4人はスーパーやまんばの捜索を始めました。
途中、アカネと水彦の2人も捜索に協力しました。
さらにそこへ、
タヌタロウパパ「お前ら、こんちくわ〜!」
タヌタロウパパも慌てながら現れました。
アカネ「あ、タヌタロウパパだ。」
水彦「なんかタヌタロウくんと違って久々に見る気がする。」
タヌタロウパパ「実はオレのとこも息子のタヌタロウがさらわれちまったんだ!オレもスーパーやまんば退治に助太刀するぜ!」
シズカ「ありがとうございます、パパさん!」
こうしてタヌタロウパパも参加しました。
そして数十分後、春人達は捜索の末、スーパーやまんばが潜伏していると思われる廃墟と化した工事へとたどり着きました。さっそく工事の中に入る春人達。
中には、こねこちゃん、モモネコちゃん、アオネコちゃん、オコジョちゃん、こぎつねちゃん、タヌタロウ、さらにコアラくん、アイガモくん〜オスカルまでのアイガモ6兄弟が縄で縛られ囚われていたのです。
シズカ「こねこちゃん!みんな!」
クロギツネちゃん「こぎつねちゃん、ケガはない!?」
こねこちゃん「あっ!シズカちゃん!」
こぎつねちゃん「クロギツネさん!」
アカネ「安心しろ!今助けてやる!」
???「ヒャハハのハ〜!そうはさせないよ!」
水彦「誰だ!?」
そこへ、こねこちゃん達をさらった張本人である老婆の妖怪スーパーやまんばが現れました。
スーパーやまんば「あたしは極悪妖怪のスーパーやまんばだ〜!」
ウサギちゃん「このおばあさんがスーパーやまんば!?」
アカネ「てかふつう自分で極悪とか言うか?」
クロギツネちゃん「スーパーやまんば!どうして子供達をさらったの!?」
スーパーやまんば「ヒッヒッヒ。あたしはねぇ、子供が大好物なんだよ!特に小学生くらいの年頃が1番食べ頃なのさ!ジュルジュルドバドバ…。」
なんとスーパーやまんばは、捕まえた子供達を食べようとしていたのです。スーパーやまんばの口からは、よだれが滝のように出ていました。
アカネ「うわっ、よだれの量ハンパなっ!」
ウサギちゃん「気持ち悪っ!」
水彦「いやいや、他に引くとこあるでしょーが〜!」
モモネコちゃん「あのー。」
アオネコちゃん「伝えたいことがあるですの。」
オコジョちゃん「私達3人はもう中学生だよ。」
アイガモくん「僕は高校生だもん。」
そこへ、こねこちゃん達と一緒に捕まっていた
モモネコちゃん、アオネコちゃん、オコジョちゃん、
アイガモくんの4人は、自分達が小学生ではなく、中学生や高校生であることをスーパーやまんばに伝えました。それを聞いたスーパーやまんばは、モモネコちゃんやアイガモくん達を目を細めながらジーっと見つめました。
スーパーやまんば「ジー…。でも見た目が小学生ぽいから食べちゃうも〜ん!!」
モモネコちゃん、アオネコちゃん、オコジョちゃん、アイガモくん「ガビ〜ン…(ですの)。」
小学生でないにもかかわらず、モモネコちゃん達も食べると宣言するスーパーやまんば。モモネコちゃん達4人はショックを受けました。
クロギツネちゃん「スーパーやまんば、あなたの相手は私よ!これ以上あなたの好きにはさせないわ!」
クロギツネちゃんはたった1人でスーパーやまんばに立ち向かいました。鋭い爪による豪快な引っかき攻撃にしなやか蹴り技でスーパーやまんばを圧倒するクロギツネちゃん。
スーパーやまんば「調子に乗るな女狐め〜!!」
クロギツネちゃん「きゃっ!」
怒ったスーパーやまんばは、こんしんのパンチでクロギツネちゃんを吹き飛ばしました。
こぎつねちゃん「クロギツネさん、大丈夫ですか!?」
クロギツネちゃん「大丈夫よ!こんな痛み、こぎつねちゃん達の悲しみに比べたらなんともないわ!」
スーパーやまんば「そうやって強がってられるのもそこまでだ!一気にトドメをさしてやる〜〜〜!!」
そう叫んだスーパーやまんばは、腰に装備している包丁を抜き、右手に持ちながらクロギツネちゃんに向かって走りだしました。
???「お待ちなさい!」
スーパーやまんば「今度は誰だい!?」
クロギツネちゃんのピンチに、青いロングヘアーの美少女がやって来ました。すると捕まっているオコジョちゃんが実況がてらその美少女の紹介をしました。
オコジョちゃん「おーと!クロギツネ先輩絶体絶命のピンチに、我がマーメイド女学院トップクラスの美少女にして、クロギツネ先輩のクラスメイトにして親友である狐田青子先輩がやって来ました!」
彼女の名前は狐田青子。どうやら彼女もマーメイド女学院の生徒のようです。
クロギツネちゃん「青子…!」
青子「遅れてすみません、クロギツネさん。」
傷つき、ひざを付くクロギツネちゃんに優しく手を差し伸べる青子。そんな青子の手をクロギツネちゃんはガッチリ掴み、こう言いました。
クロギツネちゃん「ありがとう!来てくれると信じてたわ!」
クロギツネちゃんと青子、2人には熱い信頼関係が結ばれているようです。その光景を見て、こねこちゃんや春人達は感動しました。ところが対するスーパーやまんばは、クロギツネちゃん達を見下しました。
スーパーやまんば「けっ!人間の小娘が1人増えても同じこと!まとめて始末してやるわ!」
青子「あいにくですが、私は人間ではありませんわ。」
スーパーやまんば「何っ!?お前まさか!」
青子が両手を横に広げると、彼女の体が青とピンクの風に包まれました。頭には青いキツネ耳、腰とおしりの間には青く先っちょが白い6本のしっぽ、服も制服姿から青、黒、白の3色の振り袖に変わりました。首には水色のリボン付き。なんと青子はキツネの妖怪だったのです。こねこちゃん達はもちろん、マーメイド女学院の生徒達は驚きました。でもクロギツネちゃんは青子の正体を知っていたようです。
アオネコちゃん「ミュミュミュ〜!?」
モモネコちゃん「青子先輩、キツネ耳少女だったの!?」
オコジョちゃん「これはビックリ仰天!ただでさえ美しい青子先輩にキツネの可愛さも取り入れ、さらに萌えキュンしちゃいます〜♪」
スーパーやまんば「まさかお前も妖怪だったか!」
クロギツネちゃん「さて、反撃開始よ!」
青子「お待ちください。その前に傷の手当てを。回復妖術・癒しの天の川!」
青子は手からオーロラのようキラキラとした光の波を発し、それを浴びたクロギツネちゃんの傷は元通りに治り、体力も完全に回復しました。
クロギツネちゃん「ありがとう青子!それじゃあ改めて、反撃開始よ!」
青子も加わり、クロギツネちゃんはスーパーやまんばへの反撃を開始しました。怒り狂うスーパーやまんばは包丁を振り回し、クロギツネちゃん達に襲いかかりました。
青子「妖術・狐吹雪!!」
青子は手から雪の風を発し、スーパーやまんばの下半身を氷漬けにし、動きを封じました。
からのクロギツネちゃんこんしんのキックが炸裂し、
スーパーやまんばをぶっ飛ばしました。
青子「援護妖術・浮遊子狐の舞!!」
さらに青子は手に持っている6枚のお札から下半身が煙のようになっている白い子狐が1匹ずつ召喚されました。
青子「可愛いキツネちゃん達、お願いします♪」
浮遊子狐達「コ〜ン!!」
青子の一言と共に、浮遊子狐達は宙を飛び回り、口から青白い火炎ビームを連射し、スーパーやまんばを追いつめました。
スーパーやまんば「あち、あち、あち!おのれこしゃくな〜!」
青子「ウフフ。私の妖術は、あらゆる悪の暴走を止め…」
クロギツネちゃん「そして私の爪は、あらゆる悪に正義の鉄槌を下す!引っかき地獄・稲妻急降下斬り(いなずまきゅうこうかぎり)!!」
トドメにクロギツネちゃんが空高くジャンプしてからの引っかき攻撃が弱っているスーパーやまんばに見事に決まりました。
スーパーやまんば「ぎょえ〜〜〜!!こんなバカな〜〜〜〜!?」
余りのダメージに、スーパーやまんばは爆発四散しました。
こうしてスーパーやまんばは倒され、こねこちゃん達は無事救出されたのでした。シズカちゃん達も大喜び。
こねこちゃん「春人くん!シズカちゃ〜ん!」
シズカ「良かった無事で!」
クロギツネちゃん「こぎつねちゃ〜ん!もう大丈夫よ〜!」
こぎつねちゃん「クロギツネさん、かっこよかったです〜。」
タヌタロウパパ「タヌタロウ〜!」
タヌタロウ「パパ〜!」
カモジロー「兄ちゃん、僕達助かったんだね!」
アイガモくん「一件落着だもん!」
クロギツネちゃん「青子が来てくれて助かったわ。あなたが来てくれなければ多分負けてたわ。」
青子「いえ、礼には及びません。」
実はクロギツネちゃんと青子は、スーパーやまんばのような悪い妖怪を退治するための戦友でもあったのです。
だからクロギツネちゃんは青子の正体がキツネ妖怪であることを知っていたのです。
ちなみにこねこちゃん、春人、シズカ、アカネ、水彦のことは、クロギツネちゃんや猫妖怪の少女エミから聞いていたとのこと。
するとシズカは青子のことを見つめていました。
青子「あら、どうしましたか?」
シズカ「青子さんってフォックスヘブンズのアオイちゃんに似てるなぁと思って。」
水彦「そういえば!」
アオネコちゃん「雰囲気とかもすごく似てるですの!」
青子「ここだけの話、実は私とフォックスヘブンズの作者のワルキューレ北村先生はちょっとした旧友でして、アオイちゃんも私がモデルとなっているのです。」
水彦、アオネコちゃん「……ミュミュミュミュミュ〜〜〜〜〜!!」
なんとフォックスヘブンズのアオイちゃんのモデルであり、作者とも知り合いの青子。廃墟の工場はアニメファンである水彦とアオネコちゃんの叫び声に包まれたのでした。
本来は、しばけんくんメインのサッカー回をやる予定でしたが、諸事情により、新しい妖怪キャラである青子ちゃんを参戦させました。次回は青子ちゃんのお母さんとお兄ちゃんも参戦します!




