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オーダー28:激戦!スイーツコロシアム その2

感想や評価、ブックマークなども大歓迎です!

第1試合〜第4試合まで終了した鈴夏町スイーツコロシアム。ここから勝ち残ったチームカフェチャーミーキャットとチームスイートソルジャーズによる準決勝第1試合が開始されようとしていました。


オコジョちゃん「さてさてみなさん、これよりチームカフェチャーミーキャットとチームスイートソルジャーズによる準決勝第1試合を開始します!対戦メンバーはこちら!」


オコジョちゃんがそう言うと、モニターには、

こねこちゃん、シズカ、あきえ、チャック、ドロシー、

ミルキの6人が映りました。どうやら今度は3対3で

スイーツバトルを行うそうです。

モニターに映し出されたそれぞれの3人は、会場の中央へとやって来ました。



ドロシー「スイートソルジャーズの赤いダイナマイト!ドロシー!」


チャック「同じく青いブリザード!チャック!」


ミルキ「さらに同じく紫色の妖精!ミルキ!」


スイートソルジャーズから選抜された3人は、またも決めポーズをしながら高らかに名乗りを上げました。



一方、観客席の水彦は、そんなスイートソルジャーズの話題をしていました。


水彦「盛り上がってるなぁ、スイートソルジャーズのみなさん。」


ラービ「シュー隊長達は意外と特撮ヒーローに憧れてるからね。」


水彦「へぇー、なら僕や元太先輩ともうまあいそう!…ってラービくん!?」


なんと水彦のとなりにレッドハートハイスクールの見学授業の時にお世話になったラービが座っていました。

今ごろ彼の存在に気付き、水彦やアカネは驚きました。


アカネ「いつからいたんだよ!?」


ラービ「ずっと君達と一緒に見てたよ。それはともかく、あの5人は僕と同等かそれ以上の操縦技術を持っているし、お菓子作りも得意なんだ。ちなみに今試合に出てるミルキはメンバー唯一の1年生で僕のクラスメイトなんだ。」


水彦「なるほどね。」


アカネ「てかアンタはメンバーにならなかったの?」


ラービ「一応スカウトされたけど、どうもあのノリが苦手なんだ。」


水彦「そうかなぁ?アニメや特撮が好きな僕からしてみれば悪くはないけどね。」



戻って会場中央のこねこちゃん達。

試合がもうすぐ始まろうとしてるにもかかわらず、シズカは緊張し、不安な気分になっていました。


シズカ「だ、大丈夫かなぁ…?」


こねこちゃん「シズカちゃん元気出して!きっと大丈夫だよ!」


シズカ「こねこちゃん…。」


そんなシズカを励ますこねこちゃん。

さらにそこへ、あきえがこう言いました。


あきえ「いつまで落ち込んでいるの、爪島さん!あなたは月風先輩にこねこちゃんのパートナーとして認められたんでしょ!?だったらもっと胸を張りなさい!あなたがその気になれば、私達の力になれるのだから!」


厳しい感じではありますが、あきえもシズカのことを励ましました。こねこちゃんだけでなく、あきえにも励まされ、シズカは勇気を取り戻しました。


シズカ「あきえちゃんもありがとう!おかけで元気が出たよ!」


こねこちゃん「やっぱりあきえちゃん優しいね!」


あきえ「べ、別に優しくしたわけじゃないわ!足手まといにならないように忠告しだけよ!」


ところが優しい接したことを慌てて否定するあきえ。


シズカ「そういうの忠告って言わないような…。」


オコジョちゃん「おっと!ここであきえ選手のツンデレ要素が発動しました!さすがは鈴夏高校鬼のクラス役員ですね!」


あきえ「うるさいわねぇ!」


ツンデレな一面を見せたあきえの太鼓判を押すオコジョちゃん。それにより、観客のみなさんは笑いに包まれましたが、あきえは大恥をかいてしまいました。



あきえのツンデレで盛り上がっている一方、

スイートソルジャーズのミルキは、こねこちゃん達を見てこう言いました。


ミルキ「あっ!あの子達ラービくんにロボの操縦を教えてもらってた子達ですよ!」


ドロシー「確かイヌンガーZのこねこちゃんとカバンゲリオンのシズカだったわよねぇ?」


こねこちゃん「私達のこと知ってるの?」


チャック「オレらもデビルーデスとの戦いに参加してたからな。お前らも中々の活躍ぶりだったぜ!」


シズカ「この人達もレッドハートハイスクールの生徒達だから知ってもおかしくないね。」


ドロシー「まさかあの時の2人に戦えるなんてね〜!」


あきえ「ちょっと待ちなさいよ!私もあの時いたのよ!」


すると同じレッドハートハイスクールの見学に来ていたのに自分だけスルーされ、スイートソルジャーズのみんなに怒るあきえ。


ミルキ「え?そうだっけ?」


ドロシー「てか全然覚えてないや。」


なんとスイートソルジャーズのみんなは、あきえもレッドハートハイスクールの見学に来ていたことを覚えてなかったようです。あきえはさらに怒りました。


あきえ「な、なんですって〜!?もう怒ったわ!こねこちゃん、爪島さん!この勝負、絶対勝って、アイツらをコテンパンにするわよ!!」


シズカ「あ、あきえちゃん、落ち着いて…。」


こねこちゃん「ドードー。」



オコジョちゃん「それでは気を取り直して、スイーツコロシアム!レディ〜〜〜、ファイトファイト〜⭐︎」


オコジョちゃんの可愛い掛け声と共に、チームカフェチャーミーキャットとチームスイートソルジャーズによる試合が開始されました。両チームはそれぞれのキッチンへ向かい、スイーツ作りを始めました。


ドロシー「熱々で行くわよ〜!」


まずドロシーは黄色い生地を豪快にコネまくり、ホールケーキの様な形にしてオーブンで焼き上げ、外はサクサク、中はモチモチとしたデニッシュを完成さました。


ドロシー「いっちょあがり!」


チャック「オレは冷え冷えで行かせてもらうぜ。」


次にチャックは自分で作ったソフトクリーム製造機から

白く煌めくバニラソフトクリームを出し、ドロシーが作ったデニッシュの上にキレイに乗せました。しかも作りたてで熱々なデニッシュなのに、上に乗っかっているソフトクリームは全然溶ける様子はありません。


チャック「これぞまさしく、熱さと涼しさの調和ってヤツだぜ!」


ミルキ「最後はこの私、ミルキちゃんがフィニッシュしちゃいまーす!パラパラパラ〜♪」


最後にミルキは手に持っている袋からこんぺいとうをばらまき、ソフトクリームのにふりかけ、完成させました。


チャック「アツアツヒエヒエパイ・妖精の雨を添えて!」


ドロシー、ミルキ「完成〜!!」


オコジョちゃん「熱々のデニッシュに冷え冷えのソフトクリーム!さらにキラキラなこんぺいとうまで飾ってあってすごいです!」



一方のこねこちゃん達3人も順調に自分達のスイーツを作っていました。


シズカの心の声「すごい…!こねこちゃんやあきえちゃんと一緒なら勇気が湧いてくる…!」


今のシズカは、さっきまで緊張していたとは思えないほどに勇気に満ち溢れていました。こねこちゃんとあきえとの友情が心の支えとなっているのです。

シズカとあきえは卵を白身と黄身に分けて、途中で砂糖を加えながら泡だてました。シズカが混ぜている白身がふわふわなメレンゲになったところで、空気を消えないように混ぜて、その後焼きました。

しばらくしてふんわりとしたシフォンケーキが焼き上がりました。ちゃんと焼き上がり、シズカ達は大喜び。


シズカ「うわ〜、美味しそう〜!」


あきえ「うまくいったわね!」


こねこちゃん「それじゃあ仕上げ、行っくよ〜!」


さらにこねこちゃんが作った特製のマロンクリームと生クリームを順番に塗って、ダブルクリームのシフォンケーキが完成しました。


オコジョちゃん「おぉ〜!チームカフェチャーミーキャットの作ったシフォンケーキもクリームが2種類も塗られいて美味しそうです!これはどっちが勝ってもおかしくありません!」




両チームのスイーツが完成し、カバ美ちゃんはまず、ドロシー達が作ったソフトクリームとこんぺいとうがトッピングされたデニッシュを食べてみました。

デニッシュのサクサク感、ソフトクリームのなめらかさ、こんぺいとうのコリコリ感がカバ美ちゃんを幸せにしました。


カバ美ちゃん「美味しい〜♪」


次にこねこちゃんが作ったダブルクリームのシフォンケーキを食べるカバ美ちゃん。ふわふわモチモチなシフォンケーキに生クリームとマロンクリームが加わり、さらに美味しさを引き出していました。


カバ美ちゃん「これも美味しい〜♪」



オコジョちゃん「それではカバ美お嬢様、判定をお願いします!」


カバ美ちゃん「この勝負……チームカフェチャーミーキャットの勝ち〜〜〜〜〜!!」


ドベさん「お嬢様〜〜〜〜!!」


チームカフェチャーミーキャットの勝利を宣言したと共に、2つのスイーツの美味しさにより、カバ美ちゃんはまた勢いよく飛び上がり、スタジアムの屋根を突き破り、空の彼方へと飛んでいきました。


オコジョちゃん「カバ美お嬢様の権限により、チームカフェチャーミーキャットの勝利!決勝進出でーす!」


こねこちゃん、シズカ「やったぁ!」


決勝戦の切符を勝ち取り、こねこちゃんとシズカは満面の笑みでハイタッチをしました。するとあきえは2人にこう言いました。


あきえ「2人共、勝って嬉しいのは分かるけど、その喜びは決勝に勝つまで取っておきなさい。」


シズカ「それもそうだね。」



一方、負けたチームスイートソルジャーズの3人は悔しがっていました。


ドロシー「悔しい〜!」


ミルキ「負けちゃった〜。」


チャック「自信作だったんだけどなぁ〜。」


そんな3人の元に、シュークリームマンとベアザエモンがやってきました。


ベアザエモン「いつまでもうじうじしてんじゃねぇよ。やれるだけのことはやったんだからよぉ。」


シュークリームマン「確かにオレらは惜しいところで負けちまった。でもよぉ、これでおしまいなのか?いや、始まりだろうが!何度負けてもその悔しさを力に変えて立ち上がる!それこそがオレらスイートソルジャーズの魂だろうが!」


隊長であるシュークリームマンの熱い言葉に、チャック達は再び奮い立ちました。


ドロシー「そうよ…そうだったわ!」


チャック「隊長の言葉で目が覚めました!」


ミルキ「次は負けないようがんばります!」


シュークリームマン「分かればそれで良いんだ!よしみんな、あの夕日に向かって走るぞー!」


ベアザエモン「なぁ隊長。」


チャック「さらにかっこいいセリフを言ったところ大変申し訳ないんですけど…。」


ドロシー「まだ昼になったばかりですよ。」


シュークリームマン「そういう意味で言ってねぇよ!」


シュークリームマンが熱血教師ぽいセリフを言ったにもかかわらず、他のメンバーにしれっとツッコまれてしまいました。


ミルキ「あっ!私だけツッコむの忘れてた!」





その3につづく♪




今回のその2は自信作なのですが、いかがでしたか?

さらに今日12月16日はシズカちゃんのイメージ声優である金元寿子さんの誕生日です!

金元さん、おめでとうございます!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「アツアツヒエヒエパイ・妖精の雨を添えて!」、という料理名がおいしそうでよかったです! 対するこねこちゃんのお料理がシフォンケーキという普通においしそうなもので、「これは、ひょっとしてこね…
[一言] 「ちなみに体重ってどういうことですか?」←審査員であるとは言え、カバ美ちゃんがスイーツをばかばか食べているので、体重が増えちゃうんじゃないかと心配で……。それとも、カバ美ちゃんは「体重は気に…
[良い点]  あきえちゃんが可愛すぎる。やはり、ツンデレは至高ですね(←個人的嗜好)! [一言]  バカ美お嬢様……じゃ無かった、カバ美ちゃんが役得で羨ましいです(でも、体重は大丈夫かな?)
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