オーダー3:こねこちゃんの思いやり
今日のこねこちゃんは、いつになく元気がありませんでした。何故なら大好きなシズカが風邪でバイトを休んでしまったからです。どうやらシズカは、こねこちゃんや春人の役に立ちたい一心で無理をしすぎたため、その疲れが出てしまい、風邪を引いてしまったようです。
シズカが病気になってしまったことを知ったため、こねこちゃんは落ち込みながら仕事をしていました。
こねこちゃん「シズカちゃん大丈夫かなぁ?心配だなぁ…。」
ため息をつき、不安になっているこねこちゃん。
ハムスターさん「なるほどなぁ。せやからこねこちゃん、元気なかったんか。」
カフェの中にはハムスターさんと元太もおり、春人からシズカが風邪を引いたことや、そのことでこねこちゃんが元気がないことを聞いていました。
そんなこねこちゃんを春人達3人は、励ましました。
春人「元気出してこねこちゃん。シズカちゃんなら大丈夫さ。」
元太「そうそう!こねこちゃんは笑顔が1番だぜ!」
ハムスターさん「元太達の言う通りや!スマイルは大切やで!シズカちゃんもきっとそう望んでいるはずや!」
こねこちゃん「春人くん…みんな…。」
みんなの励ましにより、こねこちゃんは、元気を取り戻しました。するとそこへ、アカネと水彦の2人が来店しました。2人はシズカのお見舞いへ行く途中であり、丁度カフェチャーミーキャットを通りかかったので、こねこちゃんを誘うことにしたのです。
こねこちゃん自身は行きたい気分でしたが、カフェの仕事を続けるかどうかで迷っていました。
すると春人は、こねこちゃんにこう言いました。
春人「行ってきて良いよ。お店のことは僕に任せて。」
春人は、お見舞いに行くことを快く許可してくれました。
こねこちゃん「ホント!?わーいわーい!ありがとう春人くん!」
大喜びするこねこちゃんは、バックに荷物を入れ、アカネ達と一緒にシズカの家に向かいました。
10分後、こねこちゃん達は、シズカの家に到着し、
部屋に入りました。
こねこちゃん「シズカちゃん、お見舞いに来たよ!」
シズカ「こねこちゃん、みんな…わざわざありがとう。」
アカネ「熱、大丈夫?」
シズカ「さっき測ってみたら、36度9分に下がってたよ。」
どうやらシズカの具合も落ち着いてきており、こねこちゃん達は安心しました。すると水彦がシズカの机にある缶バッジに描かれている美少女を見て驚きました。
水彦「うおっ!?この方はもしや!フォックスヘブンズのさわやかブルー担当にして、クールビューティなお姉様ポジションのアオイちゃんじゃないか!」
缶バッジに描かれている美少女がフォックスヘブンズのメンバーのアオイちゃんであることに興奮する水彦。
するとシズカは、こう言いました。
シズカ「実は私も最近、フォックスヘブンズ見てるんだ。そしたらアオイちゃんがキレイでかっこいいなぁと思って。」
シズカも最近、フォックスヘブンズにハマっていて、アオイちゃんのファンになったようです。
するとこねこちゃんも続くようにこう言いました。
こねこちゃん「私もこの間、春人くんとフォックスヘブンズ見たよ!ホワイトのハクちゃん、宝塚の王子様役の人みたいでかっこ良かった〜!」
なんと、こねこちゃんもフォックスヘブンズのファンになっていました。自分にとって特に好きなアニメであるフォックスヘブンズをこねこちゃんとシズカも気に入ったことを知り、水彦は大喜び。
ちなみにフォックスヘブンズには、アオイちゃんが「さわやかブルー担当」という肩書きを持っているように、
他のメンバーにもそれぞれ◯◯担当という肩書きを持っているのです。
主人公でリーダーのツネ子ちゃんは「ポカポカイエロー担当」、王子様キャラのハクちゃんは「キラキラホワイト担当」、そして水彦が大好きなモモカちゃんは「ほんわかピンク担当」という肩書きを持っています。
フォックスヘブンズの話題で盛り上がるこねこちゃん、シズカ、水彦の3人。でも一方、1人取り残されたアカネは心の中でこうつぶやきました。
アカネの心の声「アニオタの水彦や元太パイセンはともかく、シズカやこねこちゃん達もハマるとか、どんだけ人気なんだよフォックスヘブンズ?てか最後の1人誰だし?」
するとこねこちゃんは、フォックスヘブンズの話題をしている途中、シズカにキッチンを貸して ほしいと頼み、シズカのためにあるものを作るため、キッチンにむかいました。それから数分後、こねこちゃんは温かいレモネードを作ってシズカの部屋に戻ってきました。
こねこちゃんがバッグに入れていたのは、レモネードの材料だったのです。※バックだと背中や後ろという意味のbackになります。鞄という意味だとバッグ(bag)が正確ではないかと思います。
こねこちゃん「シズカちゃん、レモネード作ったよ!ビタミンたっぷりだよ!」
シズカ「ありがとう、こねこちゃん!いただきまーす!」
シズカはレモネードを飲んでみました。甘酸っぱくて温かいレモネードに、隠し味にハチミツも入っており、とろみが増してさらに美味しくなり、シズカの体と心はポカポカになりました。
シズカ「美味しい…。わざわざありがとう、こねこちゃん。私なんてまだまだだなぁ…。」
でもシズカは、自分の無力さで再び落ち込んでしまいました。そんなシズカをこねこちゃんは、勇気づけました。
こねこちゃん「そんなことないよ!最初にカフェに来た時、シズカちゃんは、タヌタロウくんのパパから守ってくれた!桜子ちゃんや春人くん、そしてシズカちゃんがいたから私はがんばれたんだよ!だから今度はシズカちゃんを守るよ!」
さらにこねこちゃんに続き、アカネと水彦もシズカを勇気づけました。
アカネ「そうだよシズカ。あたしらだって付いてる!」
水彦「困ったことがあったら、僕達も力になるよ!」
シズカ「みんなありがとう!そうだよね!やっぱり1人で無理するより、みんなで助け合った方が良いよね!」
こねこちゃんやアカネ達の励ましにより、シズカは1人よりみんなでがんばる、すなわちチームワークの大切さを改めて知ったのです。さらにアカネと水彦にこんなことを言いました。
アカネ「そうそう。1人で必死こいても、バカを見るだけだからね。」
水彦「フォックスヘブンズのツネ子ちゃんが言っていた。例え力が強くても、1人だけじゃ戦えない。でも仲間と一緒なら、どんなに苦しいことだってヘッチャラリン☆ってね。」
シズカ「そのセリフも知ってるよ!かっこいいよね!」
水彦がフォックスヘブンズの名セリフを言ったことで、アカネ以外の3人は再びフォックスヘブンズの話題で盛り上がりました。そしてアカネだけまた置いてきぼりにされました。するとシズカは、こねこちゃんにこんなことを頼みました。
シズカ「ねぇ、こねこちゃん。前から頼みたかったんだけど…しっぽ、触って良い?」
実はシズカは、前からこねこちゃんの長くてモフモフのしっぽを触ってみたいと思っていたのです。
こねこちゃん「良いよ!」
こねこちゃんは、もちろんシズカに自分のしっぽを触らせてました。こねこちゃんのしっぽは、モフモフしていて、とても触り心地が良く、シズカは思わず、ほっぺでスリスリし、とても幸せそうな顔をしていました。
それはまるで、あの時、シズカの長い髪を触っているこねこちゃんと同じ感じでした。
シズカ「気持ち良い…♡それに温かい…。」
しかもシズカは、こねこちゃんのしっぽに余りの気持ち良さに温もりを感じていました。
そして次の日、シズカはすっかり元気になり、こねこちゃんと春人と一緒にいつも通りカフェで働いていました。
春人「すっかり元気になったね、シズカちゃん。」
シズカ「はい!これもこねこちゃんが作ってくれたレモネードと、こねこちゃんの気持ち良くて温かいしっぽ、そしてお見舞いに来てくれたみんなが勇気づけてくれたおかげです。」
シズカは、こねこちゃんにほほ笑みながらそう言いました。
春人「さすがこねこちゃん!優しいね〜!」
こねこちゃん「えっへん!シズカちゃん、これからも3人でこのカフェを盛り上げていこうね!」
シズカ「うん!改めてがんばろうね!」
こうしてシズカは、1人で無理するより、支え合うことの大切さを胸に、今日もこねこちゃんや春人と共にカフェの仕事をがんばるのでした。
春人の心の声「さすがこねこちゃんとシズカちゃん…僕が思ったとおり、すごく良いパートナーだ!」
春人は、心の中でこねこちゃんとシズカを最高のパートナーとしてほめたたえました。
そして一方、アカネは試しに動画サイトでフォックスヘブンズを調べていました。その最中、アカネはメンバー最後の1人が男勝りでメンバーのメラメラレッド担当のアカミちゃんだということを知り、こうつぶやきました。
アカネ「メラメラレッド担当のアカミちゃん…意外とかっこいいじゃん…!」
アカネも少しだけフォックスヘブンズに興味を持ち始めましたとさ。
第3話はいかがでしたか?
こねこちゃんとシズカちゃんの絆がさらに深まったと感じてくれれば幸いです。次の投稿では、キャラクター紹介をやる予定です!お楽しみに!