オーダー16:宇宙からやって来た魔女
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こねこちゃん、春人、シズカの3人が働き、アカネと水彦が常連客として来店しているいつものカフェチャーミーキャット。そんなある日…
あきえ「みんな大変よ!」
カフェチャーミーキャットのゆったりとした空間をぶち壊すかのように、あきえがあわてて来店して来ました。
アカネ「うおっ!?滝林!?」
シズカ「どうしたの?そんなにあわてて。」
あきえ「私もできれば信じたくはないけど…UFOが現れたわ!」
こねこちゃん達「ゆ、UFO!?」
あきえの言ったことに驚くこねこちゃん達5人。
さっそく外に出てみると、なんとホントに鈴夏町の空に巨大で金ピカなUFOが浮いていました。
こねこちゃん「うわ〜!大きいしキレイ〜!」
水彦「すごい!まさか生でUFOを見れるなんて!」
アカネ「感心してる場合かよ!」
UFOを見てお喜びするこねこちゃんと水彦。
そんな2人をツッコむアカネ。
春人「あれ?誰か出てくる!」
するとUFOの下の部分から地面に向け、赤い光が放射され、中から2人が黒いシルエットに包まれ、舞い降りてきました。
マル「ここが地球かー!まあまあの星だね!」
ニナ「私は素晴らしい星だと思いますよ、お嬢様。」
UFOから現れてたのは、エルフのようなとがった耳と猫耳、計4つの耳が生えた2人の女の子でした。
金髪のショートカットでハイテンションな女の子がマル、ピンク髪のロングヘアーで落ち着いた雰囲気の女の子がニナ。ちなみにニナはマルのことをお嬢様と呼んでいるため、どうやらマルの使用人のようです。
しかも彼女達はニャルフ星という星から来た宇宙人です。
水彦「猫耳にエルフの耳!?」
マル「ヤッホー、地球人のみんなー!私がニャルフ星からやって来た美少女魔法使い・マルちゃんだよ!」
マルは元気良く、高らかに自己紹介しました。
ニナ「そして私がマルお嬢様のお世話係を務めるニナと申します。」
一方のニナは落ち着いた感じに自己紹介をしました。
アカネ「自分から美少女魔法使いとか言うかふつう?」
あきえ「もう何がなんだかね…。」
マルの自己紹介に対し、ボソっとツッコむアカネとあきえ。するとマルはシズカを見つけ、喜びながら抱きついてきました。
マル「何この子、可愛い〜!!」
シズカ「えぇ!?」
いきなりマルに抱きつかれ、驚くシズカ。どうやらシズカはマルに気に入られたようです。するとマルのお腹がグゥ〜と鳴り、こねこちゃん達はマル達をカフェチャーミーキャットに誘ってあげました。こねこちゃんはさっそく、ショートケーキをマル達に差し出しました。
マル「このケーキ美味しい!」
ニナ「確かに!美味ですね!」
こねこちゃんの作ったケーキは宇宙人であるマル達も喜ぶほどの味でした。
マル「10点満点中7点!」
アカネ「10点満点じゃないのかよ。」
ニナ「すみません。お嬢様は食べたものに点数を付けるくせがありまして。」
するとあきえが、マル達にこう尋ねてきました。
あきえ「あなた達が宇宙人だってことは一様認めるわ。でも本当に魔法が使えるのかしら?証拠を見せてちょうだい!」
マル「もちろん!ならシズカちゃんをさらに可愛いしてあげる!猫になっちゃえ!!」
シズカ「うわっ!」
そう叫んだマルは、頭の猫耳からビームをシズカ目掛けて発射しました。それを浴びたシズカは、なんと口元、前足、後ろ足、しっぽの先っちょが白い黒猫へと姿が変わったのです。その光景に、猫になったシズカはもちろん、こねこちゃんやあきえ達は驚きました。
シズカ「え〜!?ウソ〜!?」
こねこちゃん「シズカちゃんが猫ちゃんになっちゃった!」
あきえ「まさかこんなことが…。」
ニナ「お嬢様はニャルフ星でトップクラスの魔法使いで、あらゆるものを動物や食べ物に変えることができるのです。」
マル「キャ〜!!超可愛い〜!!」
マルは大喜びし、猫になったシズカに抱きつき、頭をなでたり、ほっぺでスリスリしたりしました。
シズカ「えへへ、くすぐったいよ〜!」
マルに体じゅうをなでられ、猫になったシズカは嫌がりつつ癒されている模様。
アカネ「マル、アンタの魔法がすごいのは分かった。そろそろシズカを元の姿に戻してくんない?」
マル「えー、嫌だ。」
なんと、マルはシズカを元の姿に戻すことを断りました。それに対し、こねこちゃんやシズカ達、さらにニナまで驚きました。さらにマルはこう言いました。
マル「だって只でさえ可愛いシズカちゃんが猫としてさらに可愛いくなったんだから別にこのままでいいじゃん!」
そんなマルに対し、アカネは怒りました。
アカネ「可愛ければ良いってもんじゃないだろ!いいから元に戻せよ、このマヌケヅラ!」
ニナ「それを言ってはいけません!」
マルに向かって「マヌケヅラ」と言ったアカネ。
するとニナは慌てていました。
マル「マヌケヅラ…?ハァ!?」
するとさっきまでにこやかだったマルの表情がいっぺん、まるで鬼のような恐ろしく禍々しい表情へと変わったのです。実はマルは「マヌケヅラ」と言われるのが嫌いなのです。
マル「カエルになれ…!」
アカネ「うおっ!?」
マルは怒りながら猫耳からビームを発射し、アカネをカエルに変えてしまいました。
アカネ「ゲロ〜!?あたしカエルかよ!?元に戻せよ!」
マル「うるさぁぁぁぁい!!」
アカネ「ゲビョ〜〜〜〜〜ン!!」
カエルにされたアカネは、マルの怒りの蹴りをくらい、アヒル校長のあびょーんと同じポーズをしながら、カフェチャーミーキャットのドアを突き破り、ぶっ飛ばされていきました。アカネを蹴った後、マルの怒りは治り、さっきのにこやかな感じに戻りました。
水彦「アカネちゃんが〜〜〜!!」
春人「しかもドアが〜〜〜!!」
水彦はアカネが蹴飛ばされたことに、春人はドアが壊れたことに驚きました。そこでマルは猫耳からビームを発射し、ドアを元に戻しました。
春人「良かった〜。これで安心。」
水彦「いやいや、まだ問題あるでしょうが〜!!」
春人「あっ!そうだった!」
こねこちゃん「お願いマルちゃん!シズカちゃんを元に戻して!」
シズカ「気持ちはありがたいけど、やっぱり元の姿が一番なの!」
ニナ「この方々の言う通りですよ、お嬢様。」
こねこちゃん達はもちろん、ニナにも説得され、マルの心は揺らぎ始めました。そしてマルはこんな提案をしてきました。
マル「だったらこの私にものすごい料理とスイーツを食べさせ、見事私に10点満点と言わせればシズカちゃんを元に戻してあげるよ!」
こねこちゃん「もちろんやるよ!」
春人「シズカちゃんのために!」
アカネ「やってあげようじゃないの!」
シズカを元に戻すため、マルの要件を張り切って引き受けるこねこちゃん、春人、あきえの3人。
水彦「でもこねこちゃんのケーキですら10点満点中7点だったからかなりハードル高そうだね。それに料理も作らなきゃいけないし。」
ハムスターさん「話は聞かせてもらったで!」
モモネコちゃん「私達も力を貸すよ!」
水彦が困っていたその時、ハムスターさん、元太、モモネコちゃん、アオネコちゃんが来店し、こねこちゃん達の協力を申し出てきたのです。果たして、こねこちゃん達は、マルを満足させるほどの料理とスイーツを作り、シズカを元の姿に戻させることができるのでしょうか?
アカネ「ちょっと〜〜〜〜!!あたしもだろ!」
後編につづく♪
アカネ「ごまかすな!」
今回は11話と12話以来の前後編です!
後編もお楽しみに!
ちなみにニャルフ星の名前の由来は、
猫の鳴き声である「ニャー」とエルフを
くっつけた感じです。




