オーダー14:2人のキツネちゃん
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こねこちゃんとシズカの2人は、今日も材料の買い出しをしていました。その帰り、2人は、1人でお使いをしていたタヌタロウ、さらにモモネコちゃんとアオネコちゃん姉妹に会いました。
モモネコちゃん「あ!こねこちゃんとシズカ先輩だ!」
アオネコちゃん「こんにちはですの。」
こねこちゃん「モモネコちゃんとアオネコちゃん、こんにちは!」
タヌタロウ「初めまして、僕、タヌタロウ!あの時のスイーツバトル、パパと一緒に見てたよ!」
なんとタヌタロウ親子も、こねこちゃん達とモモネコちゃん達によるスイーツバトルの観戦者に紛れていたのです。ちなみにこねこちゃん達はいることに気づいていました。
モモネコちゃん「そうだったんだ!それでどっちのスイーツが美味しそうだと思った!?」
と聞いてくるモモネコちゃん。それに対し、タヌタロウは少し考えながらこう答えました。
タヌタロウ「う〜ん…。やっぱり両方だね。」
モモネコちゃん「だよねー。」
???「ひえ〜〜〜〜!!」
するとどこからか、幼い女の子の悲鳴が聞こえてきました。その声にタヌタロウは聞き覚えがあるようです。
タヌタロウ「この声はまさか!」
シズカ「待って、タヌタロウくん!」
慌ててその悲鳴が聞こえて来た方へ走るタヌタロウ。
こねこちゃん達4人もタヌタロウに付いていきました。
5人がたどり着くと、そこには嫌らしい変態ゴリラが、タヌタロウと同じくらいの年頃のキツネの女の子・こぎつねちゃんのモフモフしたしっぽを無理矢理モフろうとしていたのです。もちろん、こぎつねちゃんは嫌がっていました。
こぎつねちゃん「や、やめてくださ〜い!」
変態ゴリラ「い、良いじゃねかちょっとぐらい!」
タヌタロウ「やっぱりこぎつねちゃんだ!」
シズカ「知り合い?」
タヌタロウ「同じ小学校に通っている友達なんだ。」
なんとタヌタロウとこぎつねちゃんは、同じ小学校に通っている友達なのです。嫌がるこぎつねちゃんを見て、タヌタロウやこねこちゃん達はとても不安になっていました。
こねこちゃん「どうする?またアカネちゃん呼ぶ?」
モモネコちゃん「いや、その必要はないみたいだよ。」
クロギツネちゃん「おやめなさい!」
そこへ、クロギツネちゃんが、こぎつねちゃんと変態ゴリラの前に現れました。
こぎつねちゃん「クロギツネさん!」
クロギツネちゃんの参上に安心するこぎつねちゃん。
どうやら2人のキツネちゃんは知り合いのようです。
変態ゴリラ「うひょ〜!この子もモフりがいがありそうだぜ!少しだけ」
クロギツネちゃん「せいっ!」
変態ゴリラが喋っている途中にもかかわらず、怒ったクロギツネちゃんは鋭い爪を出し、変態ゴリラの顔を思いっきり引っかきました。
変態ゴリラ「ぎょえ〜〜〜〜〜!!」
そのあまりの痛さに、変態ゴリラはこしを抜かし、地面に倒れてしまいました。
シズカ「す、すごい…!」
こねこちゃん、タヌタロウ「かっこいい〜!」
モモネコちゃん「クロギツネ先輩は包丁さばきだけじゃなくて、鋭い爪の攻撃も華麗でかっこいいんだよ!」
と説明するモモネコちゃん。
一方、クロギツネちゃんは、倒れている変態ゴリラに対し、静かに怒り、鋭い爪を見せながらこう言いました。
クロギツネちゃん「このまま大人しく帰るか、それともまた私の爪の餌食になりたいか、好きな方を見て選びなさい…!」
変態ゴリラ「ひいぃ!すみませんでした〜!!」
さすがの変態ゴリラも、クロギツネちゃんのプレッシャーには敵わず、慌てて逃げていきました。
クロギツネちゃん「ケガはない?」
変態ゴリラとの戦いを終え、こぎつねちゃんに優しく微笑むクロギツネちゃん。
こぎつねちゃん「はい!この通り大丈夫です!」
こぎつねちゃんの無事な姿に安心するクロギツネちゃん。すると…
クロギツネちゃん「こぎつねちゃんが無事で良かった〜♪それに今日のこぎつねちゃんも可愛い〜❤️」
なんとさっきまでのクールな感じと違い、満面の笑みでハイテンションな感じでこぎつねちゃんに抱きつくクロギツネちゃん。
こぎつねちゃん「今日のクロギツネさんもカッコ良かったです!」
クロギツネちゃん「いや〜ん❤️嬉しい〜❤️」
シズカ「なんかクロギツネ先輩、キャラ違くない?」
クロギツネちゃんの意外な一面を見て、こねこちゃん達は驚いていました。そんなこねこちゃん達に、アオネコちゃんはこう説明しました。
アオネコちゃん「クロギツネ先輩は、こぎつねちゃんが大好きで、あの子の前だとメロメロのデレデレしてしまうですの。」
ちなみにモモネコちゃんとアオネコちゃんは、クロギツネちゃんがこぎつねちゃんを溺愛していることを知っているのです。しばらくこぎつねちゃんを抱いているクロギツネちゃんは、後ろで見ていたこねこちゃん達の存在に気付きました。
クロギツネちゃん「はっ!!」
モモネコちゃん「ヤッホー、先輩!」
クロギツネちゃん「あ、あなた達!」
こぎつねちゃん「あ、タヌタロウくん、こんにちわです!」
クロギツネちゃん「ま、待ってみんな!これは違うの!これはその…!」
恥ずかしいところを見られ、いつもクールなクロギツネちゃんも、さすがに今回ばかりはパニクっていました。
するとシズカはこう言いました。
シズカ「先輩とこぎつねちゃん、とても仲が良いですね。」
クロギツネちゃん「え…?」
シズカ「クロギツネ先輩は、ただ純粋にこぎつねちゃんが大好きで、大切に想っている。別に恥ずかしがることじゃないですよ。私だって、こねこちゃんが大好きですから♪」
こねこちゃん「私もシズカちゃん、だーい好き!」
好きものを好きでいることに恥ずかしがることはない。
そうシズカに教えられ、安心したクロギツネちゃんは優しく微笑みながらお礼を言いました。
クロギツネちゃん「ありがとうシズカちゃん。おかげで気が楽になったわ。」
シズカ「いえ、ただ思ったことを言ってみただけですよ!」
と照れるシズカ。
モモネコちゃん「あのクロギツネ先輩を素直にさせちゃうなんてねぇ。」
アオネコちゃん「シズカ先輩、ある意味チートキャラかもですの!」
シズカのすごさを改めて知り、モモネコちゃんとアオネコちゃんは驚いていました。そこへタヌタロウがこう言いました。
タヌタロウ「シズカちゃんとこねこちゃんのおかげで、僕のパパも優しくなったんだ。」
アオネコちゃん「なるほど。すなわちこねこちゃんとシズカ先輩、2人合わせてスーパーチートですの!」
モモネコちゃん「おいおい。」
次の日
クロギツネちゃんとこぎつねちゃんがカフェチャーミーキャットに来店してきました。2人はフレンチトーストを注文しました。こぎつねちゃんはタヌタロウからフレンチトーストを勧められ、試しに食べてみることにしたのです。
こねこちゃん「フレンチトースト2つ、できたよ!」
こぎつねちゃん「美味しそうです〜!いただきまーす!」
フレンチトーストを食べるクロギツネちゃんとこぎつねちゃん。生クリームとシロップがフレンチトーストの美味しさを引き上げ、2人を魅力しました。
こぎつねちゃん「美味しいです〜!タヌタロウくんの言ってた通りです〜!」
クロギツネちゃん「さすがね、こねこちゃん。」
するとクロギツネちゃんのほっぺにクリームが付いていることに気づくこぎつねちゃん。こぎつねちゃんは、クロギツネちゃんのほっぺのクリームをペロっとナメました。するとクロギツネちゃんは、自分のほっぺを大好きなこぎつねちゃんにナメられ、またメロメロのデレデレになりました。
クロギツネちゃん「こぎつねちゃんにほっぺを…。私も溶けちゃいそう〜❤️」
とても仲の良いクロギツネちゃんとこぎつねちゃんを見て、こねこちゃん、春人、シズカの3人も微笑ましい感じになりました。
シズカ「やっぱり仲良しが一番ですね。」
春人「クロギツネちゃん、姉さんに似てるなぁ。」
クロギツネちゃんがこぎつねちゃんを溺愛している姿を見て、自分の姉である桜子とクロギツネちゃんを重ねる春人なのでした。
今回はクールビューティなクロギツネちゃんの意外な一面を発覚させましたが、いかがでしたか?




