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オーダー10:海水浴に行こう♪

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ミーンミーンとセミの鳴き声が鳴り響く夏、

期末テストを乗り越え、鈴夏高校の生徒達に、

待ちに待った夏休みが訪れました。

夏休みに突入して間もないある日、

今日のカフェチャーミーキャットは特別休業。カフェから徒歩20分ほど先にあるビーチへ、こねこちゃん、春人、シズカ、アカネ、水彦の5人は海水浴にやって来ました。


こねこちゃん「うわ〜い!海だー!」


シズカ「キレイだね!」


5人はそれぞれの水着に着替え、青く広がる海の美しさに大喜びしていました。しかもそのビーチには、タヌタロウ親子やアイガモくん親子も遊びに来ていました。

さっそくこねこちゃんは、はしゃぎながら海の中に入り、泳ごうとしました。ところがこねこちゃんは、

泳げなかったのです。


こねこちゃん「うわ〜!どうしよう!おぼれちゃうよ〜!」


おぼれそうなこねこちゃんを、春人が泳いで助けに行きました。


こねこちゃん「はぁー…。助かった。」


シズカ「安心してこねこちゃん!私達が泳ぎ方を教えてあげるよ!」


アカネ「仕方ない。一肌脱ぐか!」


泳げないこねこちゃんのために、春人やシズカ達は泳ぎ方を教えることにしました。

まずはみんなでしっかり準備運動をします。

そして海に入り、シズカ達4人は優しく、こねこちゃんに泳ぎの指導をしました。まずは基本中の基本である両足を上下にバシャバシャと動かすバタ足をこねこちゃんは、シズカの両手をつかみながらやりました。

次に両腕も左右上下に動かすクロール、両腕と両足を広げる動作をする平泳ぎをアカネから教わりました。

すると10分ほどの指導で、こねこちゃんはその2つの泳ぎを見事に覚えたのです。


こねこちゃん「やったぁー!泳げたー!」


シズカ「すごいよこねこちゃん!」


泳ぎ方を覚え、こねこちゃんだけでなく、シズカ達も大喜びしていました。


水彦「こんな短時間で泳ぎ方をマスターするなんて、さすがだなこねこちゃん。」


すると春人が、こねこちゃんの長所を教えました。


春人「こねこちゃん、意外と学習能力に優れているんだ。そのおかげで姉ちゃんの教えも理解して、ケーキ作りをマスターしたんだ。」


シズカ「こねこちゃんのケーキ作りはその学習能力が元になってたんですね。」


春人の説明により、こねこちゃんのすごさを改めて実感したシズカ達。


アカネ「なぁこねこちゃん、泳ぎ方もマスターしたところで、あたしといっぺん競争しない?」


こねこちゃん「競争?」


突如アカネは、こねこちゃんに対し、水泳による競争を提案してきました。ルールは25メートル先にいるタヌタロウとカモジローの方へ向かって泳ぎます。

こねこちゃんはタヌタロウに、アカネはカモジローにそれぞれタッチし、先にタッチした方の勝利となります。


アカネ「さーて、こねこちゃんの本気、見せてもらうぜ!」


こねこちゃん「負けないよ、アカネちゃん!」


初めての水泳対決とはいえ、こねこちゃんはやる気満々でした。


アイガモくん「よ〜い、スタートだもん!」


アイガモくんのコールと共に、こねこちゃんとアカネは一斉に泳ぎ始めました。でも運動神経が良いアカネは泳ぎも速く、こねこちゃんをあっという間に追い抜きました。すると泳いでいる途中のこねこちゃんは、あるものを見つけました。なんと女の子が溺れそうになっていました。こねこちゃんは競争そっちのけで、女の子の方へ泳いでいきました。


水彦「あれ?こねこちゃんがコースを変えた!?」


シズカ「あっ!あれを見て!女の子が溺れそうになってる!」


春人「きっとあの子を助けに行ったんだ!」


こねこちゃん「大丈夫!?私に捕まって!」


女の子の方へたどり着いたこねこちゃんは、女の子を抱えて春人達のいる方へと泳いで戻ろうとしました。

ですが泳ぎ方をマスターばかりのこねこちゃんは、女の子を抱えてもスピードが落ちてちっとも前に進めませんでした。するとそんなピンチに、アカネが遅れて駆けつけて来ました。


こねこちゃん「アカネちゃん!」


アカネ「勇気あるじゃんこねこちゃん!あたしも手を貸すよ!」


こねこちゃんはとアカネは力を合わせ、女の子を運びながら泳いで砂浜の方へ戻りました。

その後、女の子とそのお母さんは、こねこちゃん達に一生懸命お礼を言いました。


そして夕方の帰り道、

こねこちゃんは泳ぎ疲れたのか、シズカにおんぶされ、スヤスヤ寝ていました。


シズカ「こねこちゃん、大活躍しましたね。」


春人「そうだね。えらいよ、こねこちゃん。」


今回、泳ぎ方を教え、溺れようとした女の子を助けに行ったこねこちゃんを褒め称える春人達4人。

こねこちゃんもシズカの背中で、幸せそうな寝顔を見せていました。



今回は毎回出ているこねこちゃん手作りスイーツを出せませんでした。修正する機会があれば付け加えるかもしれません。

話は変わりますが、次回から前後編をお送りします!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 今、30話まで読ませていただいているのですけど、その中ではこの回が、一番のお気にいりです。 学習能力に優れているこねこちゃん、という設定がすごく秀逸。今後の展開も楽しみになりました。 …
[良い点]  10話まで拝読させていただきました! とても楽しい、読んでいてホッコリした気分になれる物語ですね。  何と言っても、こねこちゃんが可愛い! 動物と人間の間に垣根が無い、世界観も素敵だと思…
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