オーダー93:鈴夏高校武闘大会
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寒さと暖かさが入り混じる3月に突入して間もない
ある日、鈴夏高校1年B組の教室にて、
制服の代わりに卵の着ぐるみを着ていて、
「悪役っぽいノリのハンプティダンプティ」という異名を持つA組の玉山弾一郎が
アカネにこんな話をして来ました。
しかもとなりには、「ナルシストなハートのジャック」の異名を持つ相川ヒデキもいます。
弾一郎「土方アカネよ!オレ様とバトルしてくれ!」
アカネ「は?いきなりなんだよ?」
なんと弾一郎は、アカネに決闘を申し込んできたのです。ちなみにアカネのそばには、シズカと水彦もいます。
ヒデキ「もう少し分かりやすく説明したらどうだい?」
弾一郎「分かってるよ!貴様はこの学校でもっとも強く、まさに正義のヒーロー的存在だ!さらなる悪役の道を極めるために貴様と戦いたいんだ!」
アカネ「いや、言ってる意味分んねぇし。てかあたし正義のヒーローとかじゃねぇし。」
水彦「でもマユタンが転校した日の夜、僕とマユタンを助けてくれたじゃん。」
シズカ「マルちゃんが悪い宇宙人達にさらわれた時も大活躍してたよね。」
アカネ「確かにそうだけどさぁ…。だったらあたしより、滝林をボコボコしたら良いじゃん!」
シズカ「アカネちゃん、そんなのダメだよ!」
アカネが冗談のつもりでそう言い、それにシズカはツッコみました。するとさっきまで、勇ましい雰囲気だった弾一郎が、急に怯えたよう顔つきになり、こう言いました。
弾一郎「た、滝林あきえは、赤美様すら恐れる危険人物だから、なるべく逆らわないようにしようかと…。」
アカネ「ま、まぁ確かに…。」
弾一郎の意見に納得するアカネ。
アカネ「仕方ねぇなぁ。じゃあそのバトル、付き合ってやるよ!」
弾一郎「ホントか!?まさに敵ながらあっぱれってやつだぜ!サンキューな!」
仕方なく、アカネは弾一郎の挑戦を受けることにしました。
水彦「でも悪い宇宙人や妖怪相手なら仕方ないけど、生徒同士で殴り合うのはあれだしなぁ。」
レトくん「話は聞かせてもらったぞ!」
そこへA組の生徒にして、天才発明家でもある
犬の少年・レトくんがやって来ました。
ヒデキ「おや、レトくんじゃないか。」
レトくん「こんなこともあろうかと、こんなもの開発したのさ!スパーリング用ダメージ軽減グローブ&シューズ〜!!」
アカネ「名前長っ。」
レトくんの説明によれば、この手袋と靴を身に付けて
パンチやキックをしても、相手へのダメージを減らし、ケガをしずらくする、安全な格闘用具だそうです。
シズカ「これならケガの心配は大丈夫だね!」
そして放課後、
鈴夏町のとある空き地に設置されたリング場にて
アカネと弾一郎によるバトルが始まろうとしていました。空き地には、鈴夏高校の一部の生徒達、
さらにこねこちゃんに春人が観客として来ていました。
ちなみにA組の鳩山マサトが司会、
同じくA組のウサギの少年・ラビスケがレフェリーを担当します。
マサト「それでは選手の入場です!赤コーナー!傍若無人の怪力!1年B組のアグレッシブクイーン・土方アカネ〜!!」
アカネ「その紹介の仕方、なんか恥ずかしいなぁ。」
マサト「青コーナー!森谷赤美直属の白い悪魔!1年A組のエッグモンスター・玉山弾一郎〜!!」
弾一郎「うお〜〜〜〜〜!!」
マサトの紹介と共に、アカネはめんどくさそうに、
弾一郎は豪快にリング場に入場してきました。
ちなみに2人共、ちゃんとレトくんから借りたダメージ軽減グローブ&シューズを身につけています。
ラビスケ「5分1ラウンド、始め!」
ラビスケの掛け声と共に、ついにアカネと弾一郎のバトルが開始されました。
こねこちゃん「どっちもがんばれ〜!」
ちなみにルールは簡単。
リング場で戦い、攻撃を受けてリングの床に倒れたり、
リングの外に出たり、「まいった」と言ったら負けとなります。
まず始めに弾一郎が、アカネ目掛けて突撃して行きます。
弾一郎「いきなり決めてやるぜ!オレ様の全力全開ド迫力な痛恨の」
アカネ「これで最後だ〜〜〜〜〜!!」
弾一郎「どわ〜〜〜〜〜!!いきなり瞬殺かよ〜〜〜〜〜!?」
キラーン⭐️
ところがアカネのこんしんのパンチをくらい、
弾一郎は攻撃もできず、空の彼方へぶっ飛ばされてしまいました。
マサト「場外!よって勝者・土方アカネ〜!!」
春人「やっぱりアカネちゃんが勝っちゃったよ。」
水彦「なんとなく結果は分かってた。」
ヒデキ「まぁ当然だろうね。」
アカネ「あー終わった終わった。」
???「ちょっと待った〜!」
一同「!?」
???「トウっ!」
でもバトルが終わったのも束の間、
何者かが空中でタイヤのように体を高速回転しながらリング場に上がって来ました。
その正体はなんと、1年D組の犬の男子・ダルくんでした。
マサト「おーと!ここでD組探偵団のバトル担当・ダルが参戦だ〜!」
ダルくん「今度はオレとバトルしてくれ!オレも君と前から戦ってみたかったんだ!」
アカネ「ボーナスステージってやつかよ。仕方ねぇなぁ!」
渋々ダルくんとも戦うことを決意するアカネ。
ダルくんもレトくんから、予備のダメージ軽減グローブ&シューズを借りて装着します。
ラビスケ「ボーナスステージ、始め!」
こうして、アカネとダルくんによるボーナスステージの
バトルが開始されました。
お互いにパンチやキックを豪快かつ軽やかに決め、
互角のバトルを繰り広げるアカネとダルくん。
そのバトルの中で、グローブの効果で、痛みはさほど感じないものの、お互いに戦いへの熱い想いが通じ合ったのです。
こねこちゃん「2人共すご〜い!」
シズカ「それにアカネちゃん、さっきよりも楽しそう。」
しかも戦いの最中、アカネはさっきまでめんどくさそうしてたのがウソだったかのように、ダルくんとのバトルを楽しんでいました。
アカネの心の声「痛むは感じないけど、こいつは強い!それにおもしろい!」
ダルくんの心の声「噂通り、いや、それ以上だ!こんな強い相手との戦いを待ってたんだ!」
戦いながら心の中でお互いを認め合うアカネとダルくん。そんな2人の熱いバトルに、観客のこねこちゃんや生徒達は大いに盛り上がりました。
アカネ、ダルくん「うお〜〜〜〜〜!!」
春人「あれはまさか!?」
水彦「クロスカウンターか!?」
2人のこんしんのパンチが同時に炸裂しようとしていました。でもそのときでした。
あきえ「アンタ達何やってんのよ!?」
なんとそこへ、あきえが怒りながらリング場に上がって来たのです。
あきえ「私にないしょでこんか野蛮なケンカをするなんて…!生徒の恥にもほどがあるわ!」
アカネ「ちょ待てよ!元は弾一郎が先にやろうと言い出したんだよ!」
ダルくん「それにこれはケンカじゃない!正義のために戦う生徒として、お互いの力と技を磨き合うために」
あきえ「言い訳してんじゃないわよ〜〜〜〜〜!!」
アカネ、ダルくん「ま、まいりました〜〜〜〜〜!!」
いくら力が強いアカネとダルくんも、
1年B組鬼のクラス役員であるあきえの激しい怒りの
前では、降参するしかありませんでした。
こうして、あきえの乱入により、あきえとダルくんのバトルは引き分けで終わってしまいました。
その後、なんとか空き地に戻って来た弾一郎も、
アカネ達共々、あきえに怒られたのでした。
弾一郎「やっぱこの女は敵に回したくねぇなぁ…。」
今回のバトル回で、ガンダムビルドシリーズを連想した方々は僕だけじゃないんじゃないでしょうか?




