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サイコロ振ろう

「改めて自己紹介させてね。わたしはディアナ、冒険者よ」


ディアナさんは大学生くらいで淡い茶色の髪でスタイルがいい。モン◯ンっぽい鎧とドレスのミックスみたい服をきてる。スリットから足がみえるし、胸元は主張してくるタイプの服で、デザイナーをほめるしかない。


「聖教会の僧侶、フレトラーです。使徒様にお仕えするため参じました」


フレトラーさんはムキムキしてるのにしゅっとした黒コートみたいなのを着てて僧侶っていうけど牧師みたい。25才ですって言ってたけど同い年には思えない眼力とボディがすごい。



「ヤテ センジです。……マイゴデス」


磯くさいトレーナーとジーンズの休日のサラリーマンおれ。ふたりに釣り合いそうな職がないので、現状は迷子(意味深)っていうしかなかった。



「ワウ!」


野生!って感じのいかつい顔の犬がしっぽを振ってる。

ワイルドウルフっていうらしい。大きめっていうかほんとでかいし、灰色の毛はごわごわだけど、撫でてると実家の柴犬を思い出していやしを得られる。ワイルドウルフは三頭いて、撫でてないやつは足元で伏せの体勢でいる。


ディアナさんが同行すると言い、フレトラーさんが断り、ふたりが言い合ううちに出てくる街の名前とか人物とか知らなさすぎて震えた。


一般人をドッキリにかけるテレビかと考えたけどスケールがちがすぎた。あと溺れてるときの幼女ディーとの会話とか思い出したらもう……



なんかもうちょっと訳がわからなすぎて、犬に尻を嗅がれたあたりから夢だと思うことにした。都市伝説の死者の国だったらこわいしな。


とりあえず金の御猪口を届ければミッションコンプリート、夢から覚めるはずだ。そう思うことにした!



「サイコロ振るよー」


「おお! 神具を使うのを見られるとは」

「それを使えばワイルドウルフが動いてくれるのよね?」


だと思う。


結局、三人で移動することになったんだけど、おあつらえむきに集まった三頭のワイルドウルフは跨がっても動いてくれなかった。

フレトラーさんが言うには、このタイミングでのワイルドウルフ登場は女神の思し召しで間違いないし、おれも直感的に「のれる!」って思ったのだから乗って移動すべきらしい。


なにか足りないのかなーって考えたところ、そういえばサイコロもらったな、と。バスとサイコロで旅する話をヴィーとしたな、と。


そうなったら振るしかない。駄目なら駄目でしかたなし。




ということで。


「ほいよっ」


コロコロコロコローピタッ



「「「5」」」



5ってどれくらい進めんだろ。


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