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結論から言うと、記憶は戻るらしい。ただいつ戻るかはわからない。明日かもしれないし、1ヵ月後かもしれない、はたまた1年後かもしれない。
そして、記憶が戻ったら記憶喪失中…つまり今の私の記憶は消えるかもしれない。消えてしまうケースの方が多いらしい。
記憶喪失だと聞き、困惑の表情を浮かべていたお父様とお母様は、記憶が戻ると聞いて少し安心したようだった。
医者のおばあさんが帰った後、お父様やお母様、使用の人達は、『私』がどんな人物だったのか、ある程度話してくれた。
『私』は、バレンシア伯爵家の一人娘。
どんな人にも優しくて、誰にでも明るく接するため、みんなに好かれていたらしい。
治癒魔法で、怪我した人を治したり、困ってる人がいたら放って置けない性格。
そのため、一部の人達からは聖女やら女神やらと言われていたらしい。
まるで周りを明るく照らす太陽みたいな人。
ー今の私とは全然違う…むしろ反対の性格
『私』は、そんな人物だったらしい。
それから、沢山の人達がお見舞いに来てくれた。
執事のジークさん、メイド長のエルサさん、庭師のフィンさん、本当に沢山の人が屋敷での仕事の合間を縫って来てくれた。
それがとても嬉しかった。
この屋敷の人達はみんな、私に優しくしてくれた。
嬉しかった。私もみんなと仲良くなりたいと思った。
ーでも、みんなが見てるのは『私』であって私じゃなかった…




