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82 リバーシ大会7ークリリside



リバーシ大会2日目。正直ここまで勝てると思ってなかった。ナナミさんは絶対優勝だーって言ってたけど俺より頭のいい人間はいっぱいいるからね。


「クリリ、1番狙うなら今年だ。来年になったら強い奴がどんどん出てくる。攻略本も作られるだろう。2年後に学院に行くならこの大会で優勝して賞金貰うっていう考えはナナミにしてはいいんじゃないか」


リバーシは最近現れたゲームだ。ナナミさんが売り出して流行ったゲーム。この世界ではじめてリバーシをしたのは俺なんだよね。まさかこのゲームでお金を稼ぐことになるなんて思ってもみなかった。

まだみんなが慣れてないから、俺にも勝機がある。絶対勝つ。


威勢は良く勝ちを誓ったけど、やっぱりここまで残っただけあって昨日の相手とは違う。強いな。


ナナミさんは今日も試合見れないのかな。誰かに話しかけられてるよ。チラッて上を伺ってため息をつくと


「余裕だな。余所見するなんて」


と対戦相手から嫌味を言われた。気障ったらしい嫌な奴。俺のことも獣人ってだけで馬鹿にしてる。

絶対負けない。こんなのに負けたらタケルさんの雷が落ちそうだ。試合に集中することにした。



「俺に勝ったからって喜ぶなよ。次は相手はヴィジャイナ学院の先生だからな。あの爺さんは強いぞ」


ジーサンは俺に負けると忠告して去っていった。もっと嫌味言われると思ってたから拍子抜けだったよ。

ナナミさんがメッチャ喜んでるのがわかる。タケルさんもよくやったみたいな顔してる。コレットさんは手を叩いてる。


爺さんはジョーンと言う名前だった。60歳くらいだから、爺さんは失礼だと思う。


「おー! まさか君が残るとは思ってなかったよ。ジーサンはああみえて頭がいいからな。だがわしは子供でも手加減はせんよ。研究資金が欲しいからな」


どうやら研究資金の為に出場したようだ。でも俺だって負けませんよ。ナナミさんたちが応援してくれてるんだから。


強い。試合が始まると雰囲気が変わった。爺さんは強い。でもタケルさんと比べたら、まだまだのような気がする。そこに勝機があるはず。


「む。おぬし本当に強いな」


爺さんは打つとこがなくなったようだ。


「パスじゃ」


爺さんは悔しそうにつぶやく。

やった!これで勝てる。手の震えを隠すように石を握り直して置いていく。


『クリリ選手の勝ち』


審判が声を上げると会場でどよめきが走った。みんな爺さんが勝つと思ってたんだね。


「絶対勝つと思ってたよ〜クリリやったね!」


ナナミさんの声が聞こえる。うん、そうだった。ナナミさんたちは俺の勝利を信じてくれてたんだった。まだ試合残ってるのになんか泣きたいくらい嬉しいよ。




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