54 2号店ですか?
「な、なんでいきなり2号店なんですか?」
「二つ目の店だから2号店でいいだろ」
「そういうことじゃなくて、店開くこととユウヤさん助けることが繋がらないなーと思って」
「ん? 俺がどうかしたのか?」
私たちの声が大きかったのか、ユウヤさんが起きたようです。
「マジックショップナナミの2号店のオーナーにユウヤを薦めてたんだ」
「本当ですか。ありがとうございますナナミさん。これで親子で暮らせます」
「まだ決めたわけじゃ......えー。奥さんとお子さんいるんですか?」
まあ確かに10年もここにいるんだから結婚してても不思議ではないんだけど、旅をしながら暮らしてるって言ってたから独身なんだと思ってた。
「うん。6年前に結婚したんだ。子供が生まれるまでは一緒に旅をしてたんだが、嫁と娘は今はセルビアナ国ウータイに暮らしてる。旅は危険なこともあるからね。ウータイにはヨウジさんがいるから安心なんだ」
離れて暮らすのはかわいそうです。これは2号店開くの反対出来きませんね。
「わかりました。でも店の名前は『マジックショップナナミ』ではなく『マジックショップユウヤ』
にしましょう」
「どこに開くんですか?」
ユウヤさんがタケルに聞いてます。えー。名前の事はスルーですか?
「ウータイでいいと思う。この間市場で売ってみたが、すごく評判良かったから大丈夫だろう。商業ギルドも反対するどころか応援してくれるさ」
「前に店を出したいって相談した時は全然だったんだけど......まあ、売るものも決まってないし、ただ旅から帰ってきたら子供におじさんって呼ばれたのが原因だったから呆れられてたんだろうけどさ」
自分の子供におじさんって......かわいそすぎる。
「取り分は売り上げの半額かな」
「妥当ですね。もっと高くてもこっちは何も言えないですよ」
怖い内容です。そんなにもらえませんよ。
「そんなにもらえませんよ。100円で買ってる商品なのに」
「何言ってるんだ。売れなかったら貰えないってことだろ? ユウヤが売らない限りナナミは商品の金の回収はできないんだから、この位は貰っていいんだよ」
タケルの言いたいことはわかるけど半額は貰いすぎだよ。結局、売り上げの3割ということで折り合いがついた。
いつも読んでくれてありがとうございます。
急に順位が上がってて、ビックリしました。
注目されると厳しい意見も多くなり、その通りだなぁと考えさせられました。
全面的に否定されると書き換えも難しいのですが、細かい意見は考慮させていただきます。
これからも読んでくれると嬉しいです。




