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52 ホ〇カイロを売ろう




朝起きた時から寒いと思ったら、雪がちらついていた。冬の服買いに行ったほうがよさそうです。あまり外に出ないのでいいと思ってたけどドアが開くたびに冷たい空気が店の中にも入ってくるのでもう少し暖かい服が欲しいですね。


「ホ○カイロ売れませんね。宣伝してないからダメですか」


数日前からホ○カイロ売り出したけど、ホ○カイロを知ってる人がいないのでなかなか売れません。


「試供品ってことで、商品買ってくれた人に配っってみたらどうだ」


「そうですね。テレビがあったら宣伝も楽なのに」


「王都にある新聞で宣伝してもらったらいいかもな」


何気なくタケルがすごいこと言ってます。王都だと新聞があるんですね。人口が多いからですかね。なんかどんな内容なのかとってもきになるんですが。


「まあ心配しなくてもホ○カイロは絶対売れるから」


私が首を傾げたのをタケルは勘違いしたらしい。どんな新聞か気になっただけなんですよ。ホ○カイロは売れなかったら自分が使ってもいいので心配はしてません。


「今日は寒いから、シチューにしたんですよ。コッコウ鳥の肉を使ってみました」


本日の賄いはコッコウ鳥のシチューです。ご飯もチンしてます。チンの役目はタケルではなく私です。ふふふ、やっと魔法で温めれるようになったんです。

マイクロ波とか言ってるタケルに騙されてましたが 温めを簡単にしてる冒険者を見て尋ねたらとっても簡単に温められるようになったんです。もちろん私の生活魔法のレベルが上がってたからでもあるんですけどね。


コッコウ鳥のシチューを並べ終えた時ドアを叩く音がします。


『タケル、いるんだろう? 』


タケルを呼ぶ声がします。どうやら客人のようです。


「タケル、お客さんですよ」


「ああ。食べるときに来なくてもいいのに」


声で誰かわかってるみたいですね。


「シチューまだあるか?」


「タケルがお代わりしないのなら大丈夫ですよ」


私が答えるとタケルはため息を吐いて


「もうひとり分用意してくれ」


と言ってドアを開けに行った。タケルが食べ物を譲るなんていったい誰なんでしょうね。気になりますが、今はもうひとり分用意するのが先ですね。



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