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書籍二巻発売記念小話  マヨネーズ

本日『百均で異世界スローライフ』の二巻が発売されました。

これも応援してくださった皆様のおかげです。

ありがとうございました。

 

「俺はやっぱりマヨネーズだな。これが一番野菜にあってるよ」


 タケルはマヨラーだったのかマヨネーズを選んだ。


「俺はシーザードレッシングが好き」


 クリリは最近、シーザードレッシングにはまっていて、サラダにはいつもシーザードレッシングを使っている。シーザードレッシングって癖になるんだよね。一度食べたらやめられなくなるような味だ。

「お子様はダメだなあ。しそドレッシングが一番さ。大人の味だ」


 ショルトさんはしそドレッシングが気に入っているようだ。


「えー、私はゴマドレッシングがいいな」


 ベスさんはゴマドレッシングか。

 それにしても四人に聞いて、四人とも違うのを選ぶとは想定外すぎる。


「うーん、困ったなあ。どうして意見がわかれるの」


「ナナミさん、それは仕方ないよ。前は塩しかなかったのに今はいろんなドレッシングがあるんだから。どれか一つなんて選べないよ」


私個人はどれでもいい。好きなときに好きなドレッシングを使っているから、どれか一つなんて選んだことはない。でも今回はどれか一つを選んで欲しいと頼まれたのだ。

誰にかというと《うさぎ亭》のご主人ライックさん。ライックさんの店で朝食に付いてるサラダにどのドレッシングを使うかでもめているらしい。

私がこの世界に来た時は、ドレッシングなんて当然かけてなくて何もかけてないサラダだった。それが今は何をかけるかで揉めてるのだから食生活も変わって来たんだなって思う。


「で、誰と揉めてるんだ?」


タケルはそこが大事だと言う。


「初めは家族でどれにするかを考えてたらしいいんだけど、ライックさんはショルとさんと同じでしそドレッシングが良くて、娘のミーザはマヨネーズだったらしいの。それでライックさんが常連客に尋ねて、どんどん選択肢が増えたのね」


 《うさぎ亭》の客層は年齢の幅が広いから意見がまとまるわけがない。どれに決めたところで、あとで揉めそうだ。


「全部のドレッシングをテーブルに並べたらどうですかって言ったんだけど、際限なく使われたら破産するって言われたのよ」


 日本だとマナーを守ってくれると思うけど、ここでは出されたものは全部使ってもいいと思われるそうだ。


「ああ、そうかそれなら日本と同じにすればいいよ」


「どういうこと?」


「セレクトさ。注文した時にドレッシングを何にするか選んでもらえばいいのさ」


 なるほど、確かにそれだったら揉めることもないね。それに《マジックショップナナミ》としてもたくさんのドレッシングの宣伝にもなる。食に関してはタケルに聞くに限るね!





 

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