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252 花見祭に行こう 1

4/12にアリアンローズ様から一巻が発売されました。


「わー!空から見た街って小さい!」


「うん。あそこで暮らしてるのが不思議なくらい家が小さくみえるよ」


ベスとクリリは初めて空の上から見るガイアの街の風景に驚いている。

クリリはタケルが召喚した竜の背中にタケルと一緒に乗っている。ベスは私と一緒にティーグルの背中に乗っている。二人も乗って大丈夫かなと思っていたけどタケルに言わせると私とベスの体重は少し太めの成人男性一人分と変わらないから余裕らしい。ティーグルも同じ猫族のベスが好きだから不満を漏らさなかった。

そう私たちは王都まで竜とウイングドキャットに乗って行くことにしたのだ。一瞬で行けるタケルの転移魔法の方が良かったけど、タケル曰く今の季節は桜の花が彼方此方に咲いていて、それを空から眺めるのは最高の贅沢なんだって。店を休むわけにはいかないからベスとクリリだけを連れて『花見祭』に行くことになった。『花見祭』は7日間行われる祭で桜が咲く頃に行われる最大の祭だ。『花見祭』のことは聞いてたけどこの世界に桜があると思ってなかったから、ピンとこなかったけど桜があるのなら最高の花見になるなって思っている。

クリリはそのまま数日間クリス様のお屋敷に滞在することになっている。リバーシ大会のために宿屋に予約しようと思ってたらどこの宿屋も満室だったのだ。まあ、タケルの転移魔法があるからそれほど心配はしていなかったけど、その事を聞くとクリス様が親切に屋敷に招待してくれた。

クリス様は私も招待してくれたけど店のことも心配なので遠慮した。もちろんクリリのことは気になるから毎日タケルの転移魔法で見に来るけどね。


ガイアから王都までは乗合馬車で一日かかる。朝一番の馬車の乗れば夕方に着くけど、二日かけて来る人が多い。

竜とウイングドキャットだと景色を眺めながらの飛行でも三時間もかからない。便利だけど同じ姿勢で乗り続けるのは疲れそうだ。


「でも竜の名前がうちで飼ってる猫の名前と一緒だなんて偶然ですね〜」


やっぱりこの世界でもミーヤンは猫の名前になるんだ。前から思ってたけどタケルのセンスはイマイチだね。竜なんだからもっとカッコいい名前をつけたら良かったのに。


「ミーヤンは賢くて勇敢なんだ。魔王退治の時は随分助けられた。最近はあんまり召喚することもなっくなってたから、今日の遠乗りは嬉しそうだ」


タケルがミーヤンの背中を撫でると、とても嬉しそうに鳴いた。

私も真似してティーグルの背中を撫でようとしたらベスに止められた。飛んでるウイングドキャットを撫でるのは眠る危険があって、下手をしたら墜落してしまうそうだ。ベスと一緒に乗って良かったよ。ここから墜落したらグシャだよ。


「それにしても私まで花見祭に連れて行ってもらって良かったの?」


今日のベスは従業員としてではなく、友達としてなので敬語はやめてもらった。


「うん。せっかくの休みなんだし楽しもうよ。ベスは桜を見たことがある?」


「ううん。絵でしか見たことがないの。話では聞いたことがあるけど王都の桜はとても綺麗で見ごたえがあるらしいわ」


「ガイアでも植えたらいいのにね」


二人でほのぼのとした会話を楽しんでいるとクリリが話しかけて来た。


「ナナミさん、桜が咲いてるよ」


クリリも桜を見るのは初めてのはずなのにすぐにわかったようだ。


「わーぁ。絵で見たのと同じだわ」


「この辺りはまだ王都じゃないのに桜があるんだね〜」


川べりに咲いている桜は日本で多いソメイヨシノに似ている。王都まで行かなくてもこの辺りで花見するのもいいかもしれない。来年はみんなんで花見しながら川魚を釣って遊びたい。


4/12にアリアンローズ様から『百均で異世界スローライフ』の一巻が発売されました。

これも読者様のお陰です。地方在住のため昨日は発売されてなかったので今日本屋に見に行く予定です(笑)

本当にありがとうございます!



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