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205 ダンジョンに行こう 1

「えっ? タケルには内緒で行くの?」


 てっきりタケルも一緒に行くのだと思っていたらエミリアさんは女だけで行くと言う。


「タケルになんて言うの? ダイエット茶の話なんてしたら馬鹿にされるわよ」


「そうですね。ダイエットには運動が一番とか言いそうです」

 

 コレットさんにも反対されたので、タケルが明日から領地に帰るので明日出発ってことになった。なんか慌ただしい。


「3日くらい留守にするから、ナナミのこと頼まれてたから丁度いいわ」


 幼い子に頼むってどうなんだろう。確かに年齢でいえばエミリアの方が年上だけど、精神年齢も低そうだし私の方が頼りになると思うのに。

 実際、私はあまりダイエット茶に興味はない。水で痩せれるって思ってるし、日本で売ってたダイエット茶が眉ツバものが多かったから飲む気にならないのが本音だ。でも私が行かなくてもエミリアさんは一人でも行きそうだし、子供一人で行かせるのが不安だから行く事にしたのだ。コレットさんがまさか参戦すると意外だったけどね。だってコレットさんのスタイルは完璧だからダイエット茶なんて絶対に必要ないのに。


「クリリとティーグルは留守番ね」


「でも店番がクリリだけで大丈夫かなぁ」


「孤児院の友達に手伝いに来てもらったらどうかしら。きっとお小遣い貰えるから喜ぶわよ」


 コレットさんはダンジョンに行きたいからか案を出してくれた。

 

「で、何を持って行ったら良い? 私、冒険者の服とか持ってないよ」


「私のを貸してあげるわ」


 コレットさんの服だと丈とか色々問題がありそうだけど大丈夫かな。




 翌日は晴天だった。なんか興奮して眠れなかったから今になって眠い。

 コレットさんの服は長い部分は折って、百均で買った紐を使えばなんとか見られるようになった。

 フード付きのマントはエミリアさんがくれた。残念ながら少し長かったので昨日の夜チクチクと久しぶりに縫い物をした。このマントはなんと女神様の加護を隠す機能があるそうだ。それってどうなのって思うけど、女神様の加護があるとダンジョンでは何も出てこなくなって何にも貰えないという寂しい結果になる可能性があるから、絶対にこれを着るようにと渡された。


「本当に三人だけで行くの? 大丈夫なの?」


 今日になって聞かされたクリリは心配そうだ。そして自分も行きたかったと不満そうな顔だ。店を休みにしてクリリも連れて行ってあげたいけど、エミリアがこれは女子だけで行くのだって張り切ってるからとても言えなかった。それに目的がダイエット茶だっていうのは恥ずかしい。


「私がついてるんだから大丈夫に決まってるでしょ」


 エミリアは魔王退治の時の勇者一行の一人だかし、コレットさんも冒険者として一流だったと聞いた事があるからクリリの心配は私の事だと思う。でも私だって最近は防御魔法のバリアも上手になったってタケルに言われてるんだからね。心配ご無用だよ。


「乗合馬車の時間があるからもう行くわよ。クリリ、万が一タケルが早めに帰ってきても上手く誤魔化すのよ」


 エミリアがクリリの肩を叩いて命令すると


「え~! タケルさんには嘘がつけないよ~」


とクリリの顔が青くなった。

 

「お土産楽しみにしててね~」


「うん。できたらダンジョンのものがいいなぁ~」




今年は大変お世話になりました。

おかげさまで小説家になろうで初めて書いた小説がアリアンローズ新人賞を取り書籍化も決まり、大変良い年でした。来年がどんな年になるか全く想像できませんが、いろいろな事に挑戦して行けたらいいなぁと思っています。みなさんも良いお年をお迎えください(*^o^*)

来年もよろしくお願いします。

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