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193 ユダナ国に行こう

 

「うわー、本当に寒いよ〜」


 タケルの魔法でユダナ国に来た私とクリリ。

 クリリはベスさんのとこの本屋で辞書を借りてユダナ語を予習していたので話すのはまだ無理だけど看板の文字くらいは読めるようになったと自慢してた。たった3日で文字が読めるようになるなんて羨ましい。クリリからしたら私の女神さまの加護の方が羨ましいそうだが.....。どの国言葉でも話せて読めて書けるって確かにすごいけど私には全部が日本語にしか見えてないわけだから実感がわかないんだけどね。


「ユダナ国って冬が早いんだね〜これならスケートやスキーに向いてるはずだね」


「スキー?」


 クリリが不思議そうに聞いてくる。


「あれ? スキーはないの?」


 スケートがあるくらいだからスキーもあると思ってたよ。


「あるけどまだまだよその国には浸透してないんだ」


 タケルが答えてくれた。やっぱりスキーもあるんだ。今回はスケートしかできないけど、次に来るときにはスキーもしてみたい。


「知り合いの人の所に行くの?」


知人がいるような事を言ってたから今から訪ねるのかタケルに聞く。


「いや、そのうち現れるだろう。スケート場に行こう」


タケルの後ろを歩いていると大きなスケートリンクが現れた。ここは街中なのにこんなに大きいスケートリンクが街の中心にあるなんて! ユダナ国って変わってるの?

 スケート場は青空の下にあった。なんでだろう。てっきり建物の中にあると勘違いしてた。これは本当に寒いね。滑り出したら暖まるけど....。

 タケルとクリリにも百均の帽子と手袋を渡して正解だった。耳当ても用意してたけどクリリの耳を見てやめた。


「あまり人がいないね」


「朝はみんな忙しいから遊んでいられないんだよ」


「子供も忙しいの?」


「日本でいう寺小屋みたいな所があって文字を教えてるんだ。流石に学校と言えるほどではないがこの国では文字を読めない人は少ない」


 それはすごいと思う。この世界に来て一番驚いたのは識字率の悪さだった。カップラーメンの作り方はカップに書かれてるから大丈夫だと思ってたら文字を読めくて失敗する人が多かった。簡単に作れるからと説明をしなかった私のミスだ。


「スケート靴は貸し出しと買い取りがあるけどどうする?」


「ずっと滑るんだしマイスケート靴が良いよ」


 サイズを合わせてもらって三人分のスケート靴を買った。タケルが払ってくれたからクリリと一緒にお礼を言った。


「「ありがとう」」


 スケートリンクは日本のものと変わらない。とても良くできている。手すりもあるしこれなら初心者にも安心だね。

 さあ、恥をかかないように練習しよう。








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