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171 王都で冬服を買おう

 

「この辛味って癖になる味ですね」


 コレットさんは二本目のモウモウの七味焼きを食べながら呟く。モウモウの七味焼きも四本頼んだのに何故か八本、しかも無料でくれた。


「うん、このピリッとした舌がしびれるのがいいよ〜」


 クリリも尻尾をブンブンさせて喜んでいる。


「おう、これはいいなあ。また食べに来よう。さっきナナミがおまけで渡してたの焼肉のタレだろう。次に来た時は焼肉のたれのピリ辛焼きになってるかもな」

 

 タケルが言うように色々な味のものが広がっている。このまま広がって私も知らないようなものが売られる日も近いかもしれない。

 腕時計をしてる人もチラホラといるし、ペットボトルのジュースを腰にぶら下げてる人もいる。いつの間にかこの国で『マジックショップナナミ』の商品が溢れているようだ。まさか王都でもこんなに広がっているなんてね〜。


「あっ! あの服、クリリにいいよ〜〜」


私は店に飾られてる服を見て叫ぶ。絶対にクリリに似合うよ。クリリは何を着ても可愛いんだけどね。


「えー! もういっぱいあるからいらないよ〜」


 いっぱいって季節ごとに二着しかないのに、大袈裟だよ。どうもこの世界では平民はあまり服を持たないらしい。同じ色の服を着てる人が多いのもどこにでもいける色だからなのかもね。


「グレゴリー、ユーナ、ドンゴにも冬服必要でしょう。あそこにいると買い物行くのも不便だからね。ベスさんだけ仲間外れに出来ないから、従業員みんなに私からのボーナスだよ。いっぱい儲かってるんだから遠慮しないで!」


 グレゴリー達の事を出すと渋々だったがクリリも受け取ってくれることになった。クリリってば遠慮しすぎだよ。


「そうだ。ティーグルにも何か買って帰らないと拗ねちゃいそうだよね」


 ご飯はタケルが毎回あげに行ってるけどお留守番させられて不満だったみたいだからご機嫌取らないとね。


「猫なんだから猫じゃらしでも買ったらいいんじゃないか」


タケルはいつも適当だよね。それってこの世界には売ってないよね。百均になら売ってるかな。


「猫じゃらしかあ。ティーグルには小ちゃいけど使ってみようかな」


 私は百均の猫グッズにあった猫じゃらしとまたたびの木を買った。王都でのお土産じゃないけどいいよね。タケルのオススメだし。


 今回のショッピングは男性のものはよくわからないからタケルに任せて、私とコレットさんでユーナとベスさんの冬服をを選んだ。コレットさんは自分で選び私のはコレットさんに選んでもらった。

 こっちの世界の流行ってよく分からないからだよ。別に私のセンスが悪いからじゃないからね。

 みんな喜んでくれるといいなあ〜。

 






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