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169 ヴィジャイナ学院で出店 5

  

「終わった......」


 最後の客にを見送るとホッと息をつく。昼からは怒涛の勢いで売れた。混乱がなかったのは本当に手伝いの人たちのおかげだよ。


「みんなありがとう。おかげで商品も全部売れたわ」


 クリス様と三人の学生は相当疲れたようだ。クリリとコレットさんはもう慣れたもので、後片付けをしている。商品はほとんど残ってないけどお金や袋の回収に忙しい。


「お礼に売ってるものをって約束だったけど、何がいいかしら」


 終わり頃には商品を追加するのをやめたので売る商品はないけど、百均で買えばいいのでリクエストを聞く。


「時計が三個残ってるだけですよ。さすがにこれは貰えません」


「変わった商品を見てるだけで楽しかったから気にしないでください」


 どうやら時計しか在庫がないから遠慮してるみたい。


「時計でもいいけど、他のものも出せるから遠慮しないで」


「「「時計でもいいんですか?」」」


 三人とも驚いてるけど、全部原価は同じだからね。


「いいですよ。とてもよく働いてくれたからね。その他にもこれをどうぞ」


 三人に腕時計とノートや鉛筆やカップ麺を沢山入れた袋を渡す。きっと遠慮すると思って用意してたんだよね。


「「「ありがとうございます‼︎」」」


 涙目になりながら喜んでくれた。朝から夕方まで文句も言わずに働いてくれたんだからこの位当たり前だよ。

 クリス様にも袋を渡す。


「私も貰えるの?」


「クリス様はいくらでも買えそうだけど、自分で働いて手に入れたものは違うよ。それとクリス様は時計は持ってるから電卓持って帰りますか?」


 なんかとっても欲しそうだったからね。クリス様に渡すのはショルトさんも何も言わないと思う。新しいのを百均で買ってから渡した。


「この電卓は今日使ったのよりいろいろボタンが増えてて、いろんな使い方が出来るから中の説明書を読んで研究してくださいね」


 クリス様のメガネがキラーンと光った気がした。きっといろいろ試してくれるだろう。今度会った時にこの世界でもルートとかMプラスとか使えるか聞いてみよう。使えるようだったら、これがついた方の電卓も売る事が出来る。


「クリリもコレットさんもタケルもありがとうね〜」


 四人の学生を見送るともう後片付けは終わってた。今日は王都に宿をとってるから、夕飯はコレットさん推薦の店で食べることになっている。

 明日は久しぶりにコレットさんとショッピングをする予定だ。去年はあまり出歩かなかったから冬物は数着しか買ってない。今度の冬はもっと外に出たいから、厚手のコートや服を買おう。クリリも冬は寒いから厚手のコートが必要だよね。夜はタケルの転移魔法で帰ってるからいいけど、朝は大変だと思う。よし、クリリの服も買おう。

 久しぶりのショッピング、楽しみだね〜!





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