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165 ヴィジャイナ学院で出店 1

   

 これがヴィジャイナ学院。大きな建物がたくさん連なっており圧倒される。全寮制って話だから寮もあるのだろう。イギリス旅行に行った時に見たイートンカレッジの建物に似てる。高いビルの建物なら知ってるけど歴史ある建物の多いイギリス旅行は感動の連続だった。


「凄いね、クリリ。試験もここで受けるんだから雰囲気にのまれないようにしないと」


「なんか自信無くなってきたよ。みんな賢そうだよ。俺、奨学金とれるかなぁ〜」


 制服を着た生徒が沢山歩いてる。ネクタイの色が違うから学年でネクタイの色が決まってるのかな。なんとなく男子校かと思ってたけど、女生徒も同じ制服(女生徒はスカート)を着てるから男女共学なんだね。


「クリリなら満点採れるから大丈夫だよ」


 クリリは一度覚えたことは忘れないんだから心配いらないよ。ただ魔法の実技試験っていうのが気になるけど、タケルがクリリは魔力も多い方だから心配ないよね。


「満点って....さすがに満点はないよ」


 クリリは学校の大きさに威圧されたようだ。これは心配だね。今度クリス様に頼んでクリリの学力を見てもらおう。


「ナナミさん、お久しぶりです」


 クリス様のことを考えてたらクリス様が現れた。この間言ってたように本当に伊達眼鏡をかけている。


「クリス様のネクタイはグリーンなんですね」


「最終学年はグリーンなんです。この学院は五年間通うんですが、オレンジ・イエロー・ブルー・レッド・グリーンと学年ごとにネクタイの色が変わります。この学院は年齢は関係ないです。二十歳過ぎてオレンジの人もいます」


 うわあ。なんか楽しそう。どうせ異世界トリップするんなら若くなって学校に通ってみたかったなあ。年齢は関係ないって言ってるけど二十歳過ぎて通う気にはならないよ。


「売り場に案内します。『マジックショップナナミ』は有名ですから、みんな楽しみにしてるんですよ」


 えっ? 有名なの? なんで? 王都で売ってるわけでもないのになんで有名になってるの?


「マヨネーズやペットボトルのジュースはお土産でもらってる人も多いですからね。とは言うものの寮生活ですから、なかなかガイアまでは買いに行けませんから、今回は沢山売れると思いますよ」


「先生は文房具しか言ってなかったけどジュースとか売っても大丈夫ですか?」


 私は一応確認する。後から怒られるのは嫌だからね。


「新しい店を推薦するのはなかなか難しいんですよ。生徒たちの強い要望で今回『マジックショップナナミ』をお願いしたんですが、中々許可が出なかったんです。それで私の持ってるボールペンやノートを見せると驚いた先生方がどこで買ったのか聞いてきたので『マジックショップナナミ』ですよと答えたら直ぐに商業ギルドに要請すると言ってとんとん拍子で決まったんです。決まったら何を売ろうと自由です。食品関係を売るところは多いですから大丈夫ですよ」


 なんかクリス様って腹黒眼鏡? まあ売っても大丈夫なら売りましょう。寮生活じゃあきっと不便してるだろうから、カップ麺とかもありがたいはず。みんな若いから食欲が旺盛だろう。










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