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156 開店前日

   

 明日は何が起こるか分からないから、カレーを作り置きすることにした。とりあえず私のマジックカバンに放り込んでおけばいい。いつ取り出しても出来立てだからね。店のマジックボックスはフライドポテトと唐揚げとラーメンの麺を茹でた分でいっぱいになってる。

 

「ほう、これが唐揚げとポテポテフライですか。食べてみてもいいですか?」


 フライドポテトはポテポテフライと命名した。ポテトがポテポテだからね。


「どうぞ〜、熱いから火傷しないように食べてくださいね」


 プリーモさんはフォークで唐揚げを突き刺して食べる。


「これはジューシーで美味しいですな。コッコウ鳥を揚げたらこんなに美味しくなるとは.....このポテポテフライも揚げてるだけなんですよね。止まらなくなりそうです」


「塩味が効いてるでしょう? でもこのケチャップをつけてもまた違った美味しさが楽しめますよ」


「そうですね〜このケチャップというのは良いですね〜」


 その後もゴルギーのカレーに驚き、


「こんな美味しいものは食べたことありません」


と二杯食べて帰って行った。プリーモさんが気に行ってくれたなら安心だね〜きっと繁盛するよ。

 店の開店は10:00から17:00まで、勤務時間は9:00から18:00まで。職員の休憩時間は一時間。夕飯は基本的に提供しない。勝負は朝ごはんと昼ごはん。朝ごはんは日本のモーニングを参考にして食パンと目玉焼きとサラダとスープと飲み物。スープは百均でカップスープを買った。いずれはお味噌汁とかワカメスープも出したいね。食パンはこの世界では珍しいらしいからバターを塗って少しオーブンで焼いてから提供する予定。そのままでも食べても美味しいしジャムや蜂蜜も付けれるように用意してる。サラダにつけるドレッシングはマヨネーズ。他のドレッシングもあるけど、それはまた慣れてきてから日替りで変えていこうかな。飲み物はコーヒーか紅茶。子供にはジュース。コーヒーは似たような飲み物があるから大丈夫だってタケルに言われたので採用した。なんかカカオに似た木から作っててガミールっていう飲み物らしい。クリープも砂糖も使わないでそのまま飲むそうだ。今度飲んでみたいね。


「朝ご飯の時はお客がそれほど居ないと思うからカレーとかお昼の準備をしながら回していこうね。みんなのお昼は交代で社員食堂に行ってください。一時間ちゃんと休憩はとるように」


「えー。賄いじゃないの? クリリに聞いて楽しみにしてたのに」


 ドンゴがショックを受けたような顔で喚く。


「社員食堂の方が良くない? 朝・昼・晩出て無料なんだよ。プリーモさんって太っ腹だよね〜」


 私がなだめるように言うけど孤児院の三人はガッカリしてる。そんなに賄い料理食べたかったのかな。


「チキン南蛮とか......」


「ゴルギーのステーキ.......」


「私はお汁粉食べたかった......」


 クリリってば何の話してるのよ〜。みんなクリリに聞いて、賄い料理に期待を膨らませてたんだね。でもゴルギーのステーキとかいつも食べてるわけじゃないよ。


「わかったわよ。毎日は無理だけど時々賄い届けにくるから、みんな明日から頑張ろうね〜〜」


「「「「はーい」」」」








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