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155 レストランの開店準備4

   

「フライドポテトはポテトカッターを使って作るよ。これでさっき皮を剥いたポテポテをこうやって下の方に置いてカッターを下ろしたら......ん?」


 私の力が足りないのか途中で止まってしまった。さりげなくクリリに渡す。クリリは苦もなくポテポテをポテトカッターで切っていく。うん、間違いなくフライドポテトの形だ。百均で売ってるポテトカッターだから本当に綺麗に切れるかちょっと心配だったんだよね。これで百円なんだから安いよね。


「このポテポテをしばらく水にさらして、薄力粉をつけたら揚げるだけだよ。簡単でしょ〜」


「ただ揚げるだけなの?」


「そう、ただ揚げるだけ。ポテポテは揚げただけでも美味しいんだよ。蒸してバターをつけても美味しいし、本当にありがたい食材だよね」


 四人はちょっとがっかりした顔でポテポテをフライドポテトの形に切っていく。ポテトカッターは人数分用意している。みんな力があるから、あっという間にたくさんできた。後は揚げるだけだね。


『ジュージュワジュワ』


 いつ聴いてもいい音。キツネ色になるまで待たないとね。揚がったらキッチンペーパーを敷いた皿に乗せて油を切る。塩をパラパラとふって出来あがり。


「まだ熱いから気をつけて食べてね〜食べ方はフォークで食べてもいいし、指でつまんで食べてもいいよ」


 タケルがヒョイっと一つつまんで食べる。


「ちょうど良い塩加減だな。ケチャップもつけたらどうだ? マヨネーズとケチャップ合わせたのもいいぞ」


 お前はマヨラーか! ケチャップはわかるので小皿に用意した。

 みんな一斉に一つとって口に運ぶ。


「「「「美味しい!」」」」


 うんうん、やっぱり異世界人も味覚は一緒だね。


「ただ揚げただけでこんなに美味しくなるなんて!」


「でも油で揚げるって発想がなかったからなあ〜。コッコウ鳥の唐揚げといい、油で揚げるものって他にもあるのかなあ」


「油も惜しいから仕方ないよ。こんなになみなみと鉄鍋に入れて使うってなかなかできないよ」


 植物性の油はともかくとして動物性の油ってたくさん取れそうなんだけどそうでもないのかな。この世界のことまだまだ知らないこと沢山あるね。   


「このケチャップとかいうのつけたらまた違った味がするぞ」


 グレゴリーは2本目はケチャップをつけたみたい。


「本当です。とても美味しいです。何本でも食べられそう」


 ベスさんの尻尾がピンと立ってる。フライドポテト気に入ってくれたようで良かった。


「しかし意外だったな。てっきりポテポテコロッケでも作るのかと思ってたよ」


 タケルがフライドポテトにケチャップとマヨネーズをつけながら言う。


「!」


 コロッケがあったよ。全く思いつかなかった。絶対美味しいのに。とは言うもののさすがにこれ以上メニュー増やすのは無理だよね。

 ポテポテコロッケは期間限定でいつか販売したい。ゴルギーの肉をミンチにして入れたらサイコーに美味しくできそうな気がする。ゴルギーの肉ってミンチにしたら私たち人間でも食べれそうな気がする。......ん? だったらハンバーグでもいいのかな? これは売り物には無理だけど試してみたいよね。プリーモさんにお肉をミンチにする機械がないか聞いてみることにしよう。

 ハンバーグの事はタケルにはしばらく黙っていよう。ゴルギーの肉のハンバーグなんて言ったら、早く作れって絶対うるさくなるからね〜。








 






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