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154 レストランの開店準備3


「おい、本当に大丈夫なのか?」


「一気に売れるかどうかわからないけど、売れ筋商品を思いついたよ。みんな大好き唐揚げとフライドポテトだよ。前に孤児院で唐揚げした時もとても喜んでくれたから絶対売れるよ〜」


 私が自信を持って言うと


「唐揚げとフライドポテトは俺も食べたいよ」


とタケルが言った。そう言えば作ったことなかったっけ。


「唐揚げは美味しかった。あれから食べてないから食べたいよ」


 クリリにも好評だから絶対名物になるよ。そうと決まれば作っていかないとね。たくさん作ってマジックボックスに入れていこう。

 まずはポテポテの皮むきからだね。ピーラーで剥いてもらった。孤児院の子たちはピーラー使いがとても上手だね。


「これで作るフライドポテトってどんな味がするんだろうな。ナナミさんが作るんだから、きっとすごい料理だよ」


 グレゴリーはピーラーでポテポテの皮をむきながら尻尾を揺らしてる。


「そうよね〜。いつもとても美味しいもの食べさせてくれるものね〜〜」


 ユーナも早く食べたいよ〜と言いながら皮を必死で剥いてる。


「当たり前だよ。ナナミさんが絶対売れるって言うの珍しいんだからすご〜い料理に決まってるだろ」


 クリリ、お前もか。

 なんかハードルが上がってる気がする。ただ揚げて塩を振るだけなんだけど......。

 コッコウ鳥の唐揚げも唐揚げ粉つけてあげるだけなんだよね。揚げ物は温度が大切だから百均でデジタルキッチン温度計を買うことにした。二百五十度まで測れるから便利だよ。


「油で揚げるのは危ないから気をつけてね。唐揚げに最適の温度は百八十度がいいらしから、このデジタルキッチン温度計で温度を測ってから入れていくよ。この温度をキープしてね。温度が高いと外は揚がっても中が生ってことになるし、温度が低いと油を吸いすぎてべちゃっとした唐揚げになるよ」


 みんな真剣な表情で聴いてる。これならすぐ作れるようになるね。


「さあどんどん揚げていこう。大体の目安で一分三十秒くらい揚げて一休みさせてまた揚げる。今度は40秒くらいでいいよ。これでカリッとジューシーな唐揚げの出来あがり〜」


「「「「「おお〜」」」」」


 ゴクッと言う音が聞こえる。仕方ないね〜。


「しょうがないわね。味見してもいいよ〜」


 待ってましたとばかりに指でつまもうとするから、


「味見だけどちゃんとフォークか箸で食べてよ」


と注意した。タケルはその前に唐揚げをつまんでたので、


「あちっ!」


と喚いている。揚げたてなんだから火傷しちゃうよ。一番の子供はタケルだね。


「わー! コッコウ鳥がこんなに美味しい!」


 ベスさんは唐揚げを初めて食べるからとっても驚いてる。揚げるだけでこんなに美味しいものが作れるって事に感動してるようだ。

 後の四人はただもくもくと食べてる。早く食べないと残りを取られそうだから急いでるみたい。これは次々に揚げていくしかないね〜。








 






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