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152 レストランの開店準備

   

 本格的に冬が来る前にとレストランの開店を急ぐことになった。


「うわ~。素敵な内装ですね~」


 ベスさんの言うようにカフェ風の内装だ。これは私がプリーモさんに提案した。ふふふ、カフェって憧れだったのよね。テラス席もあるし注文通り。

 セルフサービスを導入したかったんだけど、一応高級ホテル(?)なので却下された。高級ホテルにラーメンやカレーって....。まあ、いいけど。でも一週間に一日定休日をもらうことはできた。商業ギルドのショルトさんは一週間に一日は定休日をって前に言ってたけど実はあまり守られていないようだ。本当は最低でもひと月に八日は休みがあったほうが理想なんだけどね。でもこの世界では休みがあまりないそうだ。日給が当たり前の世界なので、休んだ分給料が安くなるから労働者も休みがない方が良いらしい。『マジックショップナナミ』ではそんなブラックな経営はしたくないので、月給制を取り入れている。半年経ったら有給も10日つけてるよ。もちろん全部消化してもらってる。儲かってるんだから福利厚生はきちんとしないとね。

 孤児院からは結局三人働いてもらう事になった。狐の獣人のグレゴリー(尻尾がとってもキュート)、蛇の獣人のユーナ、人間のドンゴ。まだみんな14才。  でもこの世界に来た時、私もこの位の子と間違われてたのよね。確かに背は私の方が低いけど間違えるほどじゃないよ。


「寮の方はどうだった? 狭くない?」


 私は一番気になってたことを聞いた。寮はプリーモ商会の寮を間借りするので、どんなものかわかってない。あまりに酷いものだったら寮以外の方法を考えないといけない。


「まだ新しいし、一人部屋でトイレもあるしとっても素敵です。お風呂は大浴場で温泉の湯を入れてるって聞きました。洗濯の魔石が部屋に置いてあるからわざわざ大浴場に行かなくてもいいかな~」


 ベスさんはとっても部屋が気に入ったみたい。それにしても洗濯の魔石までサービスしてくれるとは......。プリーモさんがこんな辺鄙な所に勤めてもらうのですから必要最低限の事はしてあるって言ってたけど本当だったんだね。


「ベスさん、この温泉は美容にも良いらしいですよ。入れるんなら入ったほうがお得ですよ。肌がスベスベになります」


 私が前に入った時のことを言うとベスさんの目がキラーンと輝いた。


「美容! 肌がスベスベ! 毎日入ります」


「......私も付き合います」


 ユーナも毎日入るんだね~。

 やっぱり若くても美容には敏感だよね。それにくらべて男の子全然興味なさげだね。


「お風呂は強制しないけど、客商売は清潔さが大事だからね。洗濯の魔石で毎日綺麗にするのよ」


「「「「はーい」」」」


 そのあとは開店準備を頑張った。料理ができるのがベスさんだけでは不安なのでみんなにも覚えてもらう。接客については、プリーモさんから紹介された高級レストランのチーフに教えてもらう。このレストランはそこまで完璧でなくていいので初歩の初歩を習った。皿の運び方とか置き方。注文の取り方。結構覚えるこよ多くて大変だね。あと一週間で開店なんだけど大丈夫かな。






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