表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
127/314

126 社員旅行2日目

   

朝はプリーモ店のホテルの1階でバイキング....ではなく、注文するようになっていた。異世界ってバイキングないのかな。

私はふわふわパンとポテポテのスープにコッコウ鳥の卵の玉子焼にした。タケルはふわふわパンと目玉焼きとシチューを頼んでいた。朝からすごい食欲だね。


「ちょっと食べ過ぎちゃった」


この世界の食べ物って味が薄いのかと思ってたけど、今日の料理は塩加減もいい感じでついつい食べ過ぎてしまった。



社員旅行2日目もプールに行く予定だったけど、カホさんの提案でホテル中でショッピングを楽しむことになった。


「水着専門店かと思ったら、普通の服もあるじゃない」


コレットさんが嬉しそうです。私も夏用の洋服が安くなってるので、買うことにした。


タケルとクリリは今日もウォータースライダーに挑戦してる。今日は別の形になるとか言ってた。生き物だから、日替わりで形が変化するそうだ。


「ナナミさん、ちょうど良かったです。今から伺おうと思ってたんですよ」


服を選んでたらルイスさんに声をかけられた。


「ルイスさん、今回は招待してくれてありがとうございます」


ルイスさんには迷惑もかけられるけど、便宜も図ってくれてるからお礼言わないとね。


「いいえ、ウォータースライダーもナナミさん達のおかげで盛況です」


「まさかスライム使ってくるとは思ってませんでしたよ」


「ああ、あれは本当に切羽詰まって考えついたんですよ。普通サイズの滑り台は作れたんですがあれ程大きく、ぐるぐる回るのは期間内に作れないと言われまして、どうしたものかと思ってたら、たまたまサーカスを見てて思いついたんです」


「サーカス? サーカスやってるんですか?」


「今、王都に来てるんですよ。昔、援助してあげた事があって招待されてたんです。まさか今になって恩返ししてもらえるとは思ってなかったですよ」


わはははは。と笑ってるけど結構強引にスライムを貰ったんだろうなあ。サーカスの人に同情するよ。


「そんな顔しなくてもスライムを6体もらったからといってサーカスは潰れませんよ」


「えー!6体もですか? 」


確かスライムのウォータースライダーは2つだったよね。なんで6体も?


「スライムといっても生き物ですからね。ずーっと酷使はできません。交代で働いてもらうんですよ。結構食費もかかるし大変なんですね」


「生き物を飼うって大変ですよね」


ティーグルのことを考えながら呟く。ティーグルも育ち盛りだから食費がかかって大変なんだよね。スライムって何を食べるのかな? すごく食べそうな気がする。


「ナナミさん、マジックショップの方の在庫がなくなりそうなので追加お願いします。皆さん、商品がなくなる前にって買いだめしてるから、昨日も長蛇の列で......」


「富裕層の方でも並ぶんですね。そういえばウォータースライダーにも並んでました」


「彼らは並びませんよ。使用人が並ぶんです。昨日はウォータースライダーに自分たちで並んでるのを見て驚きました。ウォータースライダーに驚いてたからでしょう。今日は使用人が並ぶと思いますよ」


まあ、順番代われとか言う横暴な人がいないだけマシなのかな。

私はショッピングを切り上げて、マジックショップの倉庫に商品をおさめた。開店の前日にいっぱいだった倉庫はガラガラになってて、売れ行きの凄さを感じさせられた。


「まさか、毎日こんなに売れないよね......」


コレットさんと2人で商品を倉庫の棚に並べていく。ルイスさんはこのことが分かってたから、開店の日に合わせて私たちを招待したのかなと思う。やっぱりルイスさんは商売上手だよ......。









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ