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107 夏祭り

夏祭りといえば屋台。

朝から屋台の準備で私の家の周りはみんな忙しい。コレットさんが言ってたけど広場でイベントもあるみたい。どんなイベントなのか楽しみだ。


「すごいね。屋台がいっぱい」


私の家の周りは朝早くから屋台を作る人たちでいっぱいだ。


「夏祭りは一晩中行われるんだよ。神様を迎える祭りだからね。誰も眠らない。一晩中祭りを楽しむんだ。毎年、隣街の住人や王都からもいっぱい人が来るよ」


一晩中? 知らなかった。一晩中起きてたら明日店は開けられないと言うと明日はどこの店もお休みだって言われた。


「クリリ、準備は大丈夫?」


「もういつお客さん来てもかき氷作れるよ」


クリリは張り切ってるけど、さすがにまだ客は来ないだろう。まだ朝の8時過ぎなんだから。


「孤児院の方もだいじょうぶかなぁ?」


「大丈夫だよ。あいつらは慣れてるからね。今日は稼ぎどきなんだから孤児院総出で売るんだよ! おまけにナナミさんのおかげで今年はいつもと違うことをするんだからってみんな楽しみにしてたよ」


孤児院では毎年バザーをしてるという事だった。売る物は孤児院で育ててる野菜や果物。冬の間にみんなで作った雑巾やカバン。でも最近は売れなくなって残るものが多いと聞いて一肌脱ぐことにした。


2日前にルイスさんに頼んだかき氷機の1つは孤児院に持っていった。今から作ったのでは祭りに間に合わないので試作品を融通してもらうことにして、タケルに王都に取りに行ってもらったのだ。

孤児院にアイスクリームの差し入れをした時に孤児院に冷凍庫のようなものがあるので驚いた。聞いたら院長先生が氷魔法で氷を作ってるから魔石がなくても冷凍庫のようになるんだって言われた。

今回かき氷を売るんだったら孤児院でも売れないかなと思ったのは孤児院で氷が作れるからだ。二ヶ所で売ったほうがお客さんも分散されていいと思う。

練乳や氷シロップは寄付させてもらった。

他にも射的を提案した。射的の商品は野菜や果物。難しいところに当てたらクッキーや飴やリボンや鏡、超難しい所に当てたらオールド眼鏡や腕時計。もちろん魔法を使って的に当てるのは禁止。

射的に使う鉄砲や野菜や果物以外の商品は寄付させてもらった。さすがに貰えないと院長先生には言われたけど、この祭りは神様を迎える祭りなんだから是非寄付させてくださいとお願いした。女神様たちも喜んでくれる気がする。


「射的は俺もやってみたいよ。休憩時間に行くつもりなんだけど、並んでたら無理かな」


クリリは鉄砲で的に当ててみたいとぼやいてる。やっぱり男の子はこういう遊び好きだよね。


マジックショップナナミの屋台はかき氷とアイスクリームを売る予定。アイスクリームは氷が敷き詰められた大きなタライのような物のなかに入れて溶けにくくしてる。


さあ準備は万端。どこからでもかかってこい!! ーーーこうして夏祭りが始まった。





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