遥な時を超えた約束
今から1300年程前のこと京都には様々な妖怪や魑魅魍魎達がひしめき合っていた。
それぞれが力によって縄張りを主張し人間をも
巻き込んだ闘いもあった。
この話はそんな殺伐とした京都の過去から
今に繋がる物語である。
人間と妖怪が同じ世界で暮らしていく、そんな誰もが鼻で笑うような事を本気で成し遂げてみせた者達
が自らの作り上げた世界で何を求めるのか?
約束を果たすために3人の創造者が忘れ去られた幻想の郷に戻ってくる。
そして、今の幻想郷を生きる者達とどう過ごしていくのか?
1300年の時を超えた約束が幻想郷に新たな変化を
生み出してゆく・・・
東方連理録
序章 廻る運命
?「はー・・・疲れた」
ここは某県某山中の山奥
そこに一人の男がいた
?「さーて無くなってないといいんだがな・・お?あれか?」
男の視線の先に朱い鳥居が見えた
?「あーらら、本殿は潰れてちまってるか~」
山奥の忘れ去られた神社は鳥居を
残して崩壊していた。
?「ん~まぁ鳥居あれば何とかなるしいいかな」
男はそう呟き懐から札のようなものを取り出し鳥居の下に置いた
?「・・・の名において命ずる
彼方にありし幻想の忘れ形見達
の郷へと我を導け」
男が何か呪文のようなものを
唱えると鳥居の内側に光の渦が
現れた
?「よし、成功したみたいだな、
さーてどんな事になってるやら
何しろ1300年振りだしなー」
男は渦に向かって歩き出し・・
次の瞬間には消えていた
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chapter1 探求者の休息
?「ふむ・・・」
ここは北欧の深海、生き物の気配はほとんど存在しないような場所
?「どうしたんだい?」
そこに巨大なドラゴンと一人の少年がいた
?「いや、そろそろ約束の時が迫っているんでね」
少年はその容姿に似合わない言葉づかいでドラゴンに答えた
?「なら行くのかい?ここもまた寂しくなるね」
ドラゴンは唸るように言った
?「すまないね、またいつか遊びに来るから」
少年はそう答えて歩き出した
?「なら気長に待つとしよう、君や僕の寿命は長いしそれに君は約束を破るような奴じゃないしね、
僕はまた眠ることにするよ」
ドラゴンはそう言って目を閉じた
?「さてと、とりあえず魔界に
向かおうかな」
少年が指を振ると足元に魔法陣が
浮かび上がった
?「神崎怒ってるだろうな~
何しろ1300年だし気が重いよ」
少年はどうすれば穏便に宥める事ができるか考えながら魔界へと
転移していった
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一の巻 夜の幎
?「こちらは終わったぞ」 青年が無線機に連絡した
?「オッケーこっちもロック解除 完了してるよ~」
無線からは若い女の声が響く
?「緊張感のない奴だな」
青年は溜め息をつきながら言った
?「だってこの程度の任務失敗する要素が無いじゃない」
?「だからこそ慎重に行くんだ
油断して痛い目見るのは俺なんだぞ」
暗い闇の中で正確に、
青年は手を拭きながら言った
?「ならそっちはどうなのさ、
ちゃんと外の守備兵全滅させた
んでしょーね」
?「当たり前だ全員ひとまとめに して藪の中に放り込んだよ、
その時に泥が付いてしまったが
概ね予定通りだ」
?「あんたやっぱりおかしいわ」
?「なにがだ?」
?「守備兵は事前の情報通りなら
30人は軽くいたわよ、それを
「34人だ」え?」
?「正確に言うなら34人で
俺が全員気絶させるのに掛かった時間は10分と24秒だよ」
青年はそう答え今回の任務の目的地である屋敷に入っていった
?「訂正するわ、おかしいんじゃなくてあんたイカれてるわよ」
女は呆れたようにそう答えた
?「この仕事は正確さも重要だ、どこがイカれてるんだ?」
?「もーいいわよ、とりあえず目 的の物取ったらちゃっちゃっと
戻って来て」
?「了解」
?「そーいえば、この仕事の次は
どーするの?」
女の問いに青年は
?「それなんだが・・少し郷帰りしてこようかと思っているんだ」
?「へーあんたに故郷なんて有ったんだ」
?「どーいう意味だ?(-_-#) ピクッ」
?「あーっと、ごめんなさい
そういう意味じゃなくてさ、
あんたは過去とか捨ててきた
タイプに見えてたからね」
?「まぁ捨てたも同然だがな」
?「え?ならどうして帰るの?」
?「約束したからだ」
?「約束?」
?「ああ、ずっと昔のな」
?「ふ~ん」
?「なんだよ?」
?「べっつに~」
?「そうか?まぁとりあえず結構
戻ってこないと思うからその間 別の奴と組むなり好きにしろ」
?「ねぇその郷帰りさ」
?「ん?」
?「あたしも行っていい?」
?「え?」
?「良いかどうか聞いてんのよ」
?「うーん」
?「遠いから行くの面倒だぞ?」
?「別にいいわよ」
?「しかしな~」
?「いいでしょ別に減るもんじゃなし」
?「それはそうだが・・」
?「なら決まり!早く戻ってきなさい、予定決めるから」
?「なぜお前が仕切るんだ・・
まぁ、いいか」
?「んで?あんたの故郷ってどこよ?」
?「それは帰ってから話すよ、
しかし・・1300年か・・」
?「ん?何か言った?」
?「何でも無いすぐ戻るよ」
青年は無線を切って目的の物を
手にして夜の闇に消えていった
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アトガキモドキ
どうも作者の知恵フクロウです
今回初めて小説を書いてみることにしたのですが、どうでしょう?
正直自分でもどうしたらいいか
分からなくてこんな感じに
なってしまいました。
何かいけない点や言いたいこと などがあれば教えて頂けると
幸いです。
自分は小説は読む専門だった
のですが、前から書いてみたかったので、こんな形で出しました。
ネタが思いつけば更新するかも
しれないので宜しくお願いします