2話悪魔の悲しみ
「渡辺さん?」
優磨は、自分が本当に沙耶を見ているのかと眼を疑った。
沙耶はうつむき、しばらくたった後、屋根から降りた。
「驚きましたよね。音楽室で私のすべてを話しましょう。」
そういった後、沙耶は音楽室の方へ歩いた。
優磨も沙耶のほうへ歩いた。
周りを見ると、沙耶と優磨以外はまるで魂が抜けたようだった。
音楽室に着くと、沙耶が口を開いた。
「ごめんなさい。本当はあなたには見せたくなかった。私は人間と悪魔の子なんです。私の父親も母親も悪魔だった。しかし私を産んでみたら、人間の血も入っていたんです。そりゃ悪魔界では大騒ぎで私のことを「汚れた悪魔」とも言っていました。そして、私を産んだせいで親も殺されました。殺された後、私は人間界で捨てられました。なんで私が人間も混じっているだけで。」
沙耶の片目が赤く染まった。
「これまで私は悪魔だとばれないように生きていきました。でも今思うんです。私って生まれてよかったのかなって・・・」
優磨はなんだか胸が痛くなった。どうして俺はこの子のことを気が付かなかったんだろう。
「あ、でもなんで先輩は・・今この世界はときが止まっている状態なのに。まさか・・・」
その時、とても強い風が吹いた。そしてその中から現れたのは、白い髪の死神だった。
「死神・・」
「おや、あなたは悪魔と人間の子じゃないか。まあ今日は君じゃないから」
そういって死神は沙耶に向かって針みたいのが飛んできた。その針が沙耶に刺さった。沙耶は身動きが取れない状態になった。そして死神は優磨の前に立ち、ナイフを優磨の手の甲に刺した。
「あああああああああ」
そして死神は何か呪文見たいのを唱えた。
「やめてーーーーーー」
沙耶の叫び声が響いたとき優磨の体にはもう死神の呪いが入ってしまったのだ。




