第零話 Prologue -プロローグ-
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イニティウム王国。
世界でトップの領土を持つ大国でどの技術をとっても最先端を行く世界有数の先進国であり、武力でも他国を大きく凌駕している。
イニティウム王国が最も他国に誇れる物。それは-魔法-である。
数十年前の他国との戦争をきっかけに
イニティウムの名前は世界に広がった。
当時イニティウムは小国でどの国にも干渉されずその実態は知られず、他国からは捨てられているようなものだった。
そんな中、隣国を次々と罵倒し領土を拡大していた国があった。
エルディア公国である。
そんなエルディア公国はイニティウムにも矛先を向けて来たのだ。
そして戦争は始まった。
エルディア兵 百六十万に対し
イニティウム兵 五十万。
三倍以上もの兵士の差に他国はイニティウムの敗戦を確信した。
だが、他国の予想を遥かに裏切り、
イニティウムは残兵 三十万を残し勝利したのだ。
世界は驚いた。
理由が全く分からないからだ。
”本当は何百万もの兵士がいたのでは”
”強力な武器を所持しているのでは”
”どこかの大国と同盟を組んでいるのでは”
色々な説が挙げられた。
だが、どれも違う。
なぜなら答えは”魔法”だからだ。
偉大な先祖が築き上げてきた知識や秘術の数々。そして今もなお進歩し続けてた結果がこの勝利なのだ。
この事は世界を驚愕させ、今まで関わりを持とうともしなかった諸国は手のひらを返し、こぞって同盟を求めてきた。
この戦争をきっかけに他国も魔法の研究に没頭し、新たな魔法の道が開かれた偉大な年となった。
それからも着々と領土を拡大し、異例の早さで世界のトップに立ち、今のイニティウム王国が出来たのだ。
世間はイニティウムを『神秘の国』と呼んでいた。
だが、人々の中には『悪魔の国』と恐れている者もいた。
そんなイニティウム王国には国宝として
-創世の書-という一冊の伝記が保管されている。
イニティウム国民なら誰もが知っている話だ。
-遥か遠い昔、神々はこの地に天と地を、そして光と闇を創造した。
神々は光に生きる神と闇に生きる神に別れていた。
長い年月の中で神々は地と海を作り、自然や星や生物を創造した。
そんなある時、この地に住む神々に闇に生きる神が攻め込んできた。この世界の全てを手中に収めるがために。
この争いは永遠に続くと思われた。
だがある時、長く続いた神々の争いに終止符は打たれた。
多大な犠牲を払いながらも闇の軍を滅ぼし、また世界に平和が訪れた。
生き残った神はこの地に人間を作り、この地を人間に託した。-
というおとぎ話のような内容だ。
嘘か誠か分からないが、この話は先祖から永遠と語り継がれてきたものだ。
そして、現代では光に住む神を天使と呼び、闇に住む神を悪魔と命名した。
そんなおとぎ話が現実に起こるかもしれないと、世界が恐れた事件があった。
それは十七年前。
世界は死の恐怖に見舞わられた。
後にいう世界大恐慌である。
その年は稲光する雷が轟き、洪水の如き雨が三ヶ月も続いた。
何か災厄の予兆をさすかの如く天候は荒れ、大洪水や食糧危機、謎の病に多くの人々がこの世を去った年。
その災厄も終わりを告げ、平和に戻った半年後。
この災厄を的中させたイニティウムの
偉大な魔術師が言った。
『太陽と月が合わさり混沌の闇が世界を覆う時、創世記に記されし魔の者は蘇り世界は完全な破滅を呼ぶだろう。』
と。その言葉を最後に魔術師はこの世を去った。理由は不明である。
この話は今もなお受け継がれ、恐れられている‥