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RAINBOW!~wanders of comet~  作者: 七須木雨人
集まる虹、揃う虹~商業都市ランギル~
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第六話 動き出す虹・6人目

雨音ジェンナ(現☆つなまよ☆)です。拙い文章ですが、最後までお付き合い頂けると幸いです。

此処は、スパンダム大陸の西の端にあるセイレ―ヌ海岸。ボクはそこで一人、彫像のように佇んでいた。別に深い意味があるわけではないが、ひたすらに夕日を浴びて佇んでいた。魚が跳ねて、海面が泡立つ。それを見てボクは溜息をつき、


「お腹……減ったな。」


呟いた。普段はこれくらいの事を声に出すことはないが、今は人がいないから別だ。しばらく前までは、海の中の魚を捕まえようと、あの手この手を試していた。でも、一向に捕まえることができず、いい加減疲れ果てて(主に精神的に)、『あー、海っておっきいなー。』とか思いながら佇んでいた。どうでもいいけど、魚に遊ばれてる気がする。竿の一本でも持ってりゃよかった~。なんて延々と考え続けて1時間。もう、夕日すら沈んできている。あと数分もしないうちに辺りは真っ暗になるだろう。


「あと一回だけ。。。」


こんなところでじっとしているのも、いい加減嫌になって来ていたところだし。少しは建設的なこともしないと!ということで、腰から碧いオーラを放つ短剣を抜き放った。このオーラを見ると、少し嬉しくなった。いつでも、こいつだけは一緒だって。あ、でも表情は一緒だと思うけど。ずっとぼーっとしてるみたいな顔だから。わざとそうしてるし。それはともかく、その短剣を海に向けて構えて、音探知エコロケーションで魚の多そうな所を探る。ここって決めた場所に短剣を向けて。


「……伸びろ。」


ぼそっと呟く。短剣の先が海に吸い込まれて。何故か『ガツンっ』って衝撃を受けた。石にでも当たったか?と思って伸びて普通の長剣サイズになった愛剣を短く戻していく。欠けてたらやだなー(魔剣なんでまず欠けないけど)、と思って剣先を見るとガラスの小瓶みたいなものが刺さっているのに気付いた。なんでガラスの小瓶が刺さっているのか?という疑問は無視してとりあえず魚じゃなかったことに怒ってみる。ひとしきり『……いらっ♯』としたところで小瓶の中身を確認。(驚くべきころに、剣を抜いても小瓶は壊れず、表面はどこを見ても滑らかだった)中には、


〖これを拾った人は、商業都市ランギルの【紅き騎士あかきナイトクプリュス亭】の店主に渡してください。近くに馬に乗った騎士の像があると思います。それを目印にしてください〗


と書かれた紙と、ところどころ黒ずんでいる銀の鎖のペンダントが入っていた。ってか、紅き騎士なんて仰々肩書きのくせに名前がクプリュスって微妙。とかいうツッコミを心の中でいれながら、そういえば魚を捕ろうとしていたことを思い出してへこむ。魚の代わりに厄介なもの拾ってしまった。すでに辺りは真っ暗なので、野営地に戻らなければいけない。今日も携帯食料かぁ……。と、更にテンションだだ下がりで、てくてく歩く。

 歩いて野営地の近くまで行くと、先の方に人の気配がした。それも大勢。殺気や、気配を隠そうとしている様子はないので、野営しているようだ。多分野営地とられた。今日はついてない。それでも一応確認しようと思って、ゆっくり近づいた。気配は消さない。気配を消していたら、相手に気づかれた時に面倒だからだ。良い人そうな商人さんなら、ごはん分けてくれないかな♪とかいう下心も無いわけじゃないし、第一印象は良いに限る。

野営地は、森の中の広場。かなり大きいし、整備された道につながっているから、馬車で乗り入れることもできる。広場の中には、12人ほどいるのが見えた。多分、商人。しかも晩御飯中。ラッキー☆そのうちの数人(護衛?)がボクのいる方を警戒している。ボクはそこへ無警戒に近づいた。広場に足を踏み入れた瞬間、相手に緊張が走ったが、ボクが一人で、しかも子供だと分かるとほっとした表情を一様に浮かべた。うーん。ボクが本気で襲うつもりだったら、全然楽勝だと思うのになー。とか思ったけど、まあ、その点は置いておいて。


「何者だ?」


と相手方からの誰何の声。ボクはただ、


「旅人。」


とだけ答える。


「なぜここに来た?」


「野営地。」


「ここは、君の野営地だったのかい?」


別の人(多分この人が主)が声をかけてきた。ぼくはただ頷くだけ。


「うーん。ごめんねえ。でも、私たちも立ち退く訳にはいかなくてねえ。」


また頷く。


「君は夕飯をもう食べたかい?」


よっしゃぁっ!!きたーー!!!という内心は全く顔に出さず首を横に振る。


「お詫びと言ってはなんだけど、私の晩餐に招待されてくれないかな?」


はいっ!!!!って感じだったが、やはり頷くに留めた。


招待されてみたものの、奴隷商人とかで一服盛られたりするとシャレにならないので、そのへんは注意。しかし、話しているうちに一行は塩の商人らしい、と分かった。多分安心。そして、ランギルに向かってると聞いて。今日のボクすっごくついてるくね?と本気で思った。

 食後。ボクは首尾よく護衛としてこの商団についていく話をまとめた。これで寝る場所も確保。明日から、ランギルに向けて出発することになった。

よく分からなかった点もあるかも知れませんが……。

他の方はもっと文章力ありますんで。次話も読んでくださいね♪

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