第十六話 到着、ですね、はい。
ども~☆つなまよでございますwww
今回長いですw駄文がつらつらと書き連ねてありますが、頑張って読んでねwww
騎士の象と間抜けな名前。
間違いなく僕の目指す宿はここのことだ。まあ、完全な宿ではなく、酒場に泊まれる、みたいなところのようだけど……。日が傾きかけてあたりはうす暗くなったなかに、看板の隣の赤いランタンがぼんやりと輝いていた。うーん。こういうところは(酔っ払いに絡まれるとウザいし)あまり好きじゃないけど、仕方ない。用事あるし、今から別の宿を探すのは億劫だった。
「……。」
無言で中に入る。思ったより人は少ない。声をあげるのは嫌なので奥のほうに座って厨房を見つめ続けることにした。
1分
2分……
―――――10分
何故誰も出てこないっ!!!!!仮にも店なんだから、接客とかしなくてもいいの?!誰か~っ、いませんかっ??しかしそんな心の声とは裏腹に、だれも出てこない、声を掛けてこない。
それから暫く待っても、人の気配はあるのにやっぱり誰も出てこない。何故だ。しょうがないから声掛けるか、と席を立とうとした時だった。
「ねえっ、君。お店になにか用なの?」
知らない人が声を掛けてきた。別の人に言ったのかとも思ったが、どうやらボクに話しかけてきているらしい。黒目黒髪の優男風、しかも無駄に無邪気そうな顔。町の娘なら6人に一人は振り返りそうだ(微妙)。帯剣をしているところや服装から見るに、店の人ではなく旅人や傭兵といったところだろう。そんなことより(ボクにとっての)問題は、どうしてボクに話しかけてきたかというところなのだけど。
「……。」
面倒なのでとりあえず無視。
「ねえ、ねえ君?」
黒髪の優男はしつこく話しかけてくる。ううん、面倒だ。このまま放っておいてもどこにも行かなさそうだったので、顔のみを優男風に向ける(一瞬チラリと確認しただけで、今まで優男風の事は完全に無視していた)。
「なにかあるなら僕が聞いてあげるよ。……わかった。正直に言おっか。暇だから一緒に飲もっ?」
黒髪の優男、まじでしつこい。面倒だ。どっかいけ。はやく失s(((自主規制
「おい、お前。迷惑がられてるのが分からないのか。」
またしても知らない人の声。黒髪の優男の知り合いのようだ、が、こっちはボクに味方(?)してくれるようだ。入口に立っていたのは赤毛の気の強そうな女の子。切れ長の目がこっちを呆れ半分で見つめていた。
「迷惑だなんてそんなぁ、ねえ?」
黒髪の優男、長いから優男でいいや、もう。優男はそう言ってボクに同意を求めてきたが無視無視。知るか。
「それよりお前、さっきは関門の時間とやらのせいで邪魔されたが、私の用事はまだ終わっていないのだが。」
それを聞いた途端、優男はげんなりとした表情になった。この二人はただの仲間ではなく、少し前になにやらやりあった仲らしい。
「えー、やっぱ僕には何のことか分からないしさ、諦めなよ。」
「しらを切るな。とりあえずお前を締めることにしたから、表に出ろ。」
「やーですよーだ。……とりあえず無言で怒るのやめよっか。ね?」
何言ってんだろ、この人たち。本気で意味不明。やばい人たちに絡まれちゃったのかなあ……。だからこういうところ嫌なんだよね。と、ボクが早速ブルーになっていた時。
「お前ら何やってんだよ。てか、なんでここにいるんだ。」
知らない人の声三回目。今度は店の二階に続く階段からだ。階段に目を向けると今度はとっつきにくそうな雰囲気を纏った金髪のにーちゃん。優男はこいつに面識があったようで。
「む、ライト!忘れたの?僕もここに泊ってたじゃん。」
「知るか、お前のことなんか。」
ひどいよー。と優男の訴えは完全に無視して、金髪のにーちゃん―――ライトっていうらしい―――はくるりと二階を振り返った。
「おーい、ルノ。サージャっていうのか?とにかくそいつがいるぞ~。」
「わー☆サージャ遅かったね~!!」
無駄に高いテンションで階段をもう一人、ぱたぱたと女の子が駆け下りて来た。で、そのもう一人(多分ルノ)は派手にけっ躓いて階段から落っこちた!!!と思ったらクルクル回転して器用に床に降り立った。展開が急すぎて、もうついていけないよ。なんだかんだでライトも降りてきて、あっという間にボクの周りには人だかりができた。
ごっちゃごちゃしてきたので、まとめてみよう。
さっき落ちて来た女の子が「ルノ」、
金髪のにーちゃんが「ライト」で、
赤毛のちょっと怖い女の子が「サージャ」だろう。
で、分かんないのが……
「ヘ~、結構混んできたねっ!」
何故かへらへらしている優男。目で名乗れ、と訴えると視線に気づいたのか優男はこっちを見て自己紹介を始めた。やはり旅人で、「クラディー」と言うらしい。それにしてもあのタイミングで自己紹介を始めたのは、うん、偶然だろう。あんな何も考えてなさそうな奴が、ボクの視線の意味まで気付くはずはない。多分。
ここまでは良かった。良くはないけれど、まあ良かった。問題はその次のクラディーの発言からである。
「ねえ、この際だから君の名前も教えてよ。」
「ああ、そういえば聞いていなかったな。」
クラディーの発言にサージャが乗って……。
『自己紹介しろやー』
的な雰囲気が皆に流れ始め。仕方ないので教えることにした。ボクの声はなんにせよ高いので、普通に話すと一発で女子だとばれてしまう。魔法で声を変形させるのは使えなさそうだったので(全員からオーラが感じられたから、それぞれかなりの使い手だろう)、可能な限り低音域で、殆ど聴きとれない程でぼそぼそと自己紹介。
「ジェン。旅人。」
必要最低限のみを伝える。ここで、あれっ、と声をあげたのはルノだった。
「ジェン?なんで男の子の名前なの?ジェンって女の子だよね!!」
………………。
な、、なんで!!なんでばれてるんだよ~っ!!!いや、ボクの変装は完ぺきだし、女の子要素どこにもないよね、ないよね。いや、実際今までばれなかったのにってこないだばれたところだったけどいやおかしいよねボク、ボクだってにrぶあびうdjb(((停止
と、この驚きを心の中でぶちまけまくって(外には出てなかったと思う。多分)、くるりと皆を見渡した。誰も、ボクが女子だってことに驚いていなかった。何故だ。いや、一人だけついていけていない人がいたが。
ただ一人、ライトだけは「よく分かんね」みたいな顔をしていた。すかさずクラがからかい始め……。
「あれえ、ライト君、分かんなかったのー?」
「う、うるさいっ。黙れこのハg…(((自主規制」
「黙りませんよーだ!!!」
「おい、お前らうるさいぞ。」
「ん?ジェンどしたの??あ、もしかして寒いのっ?えへへ、それならー」
「ルノ、やめろ。」
「えーなんでー。」
「ライト分かんなかったんだー。」
「黙れって言ってるだろうが。」
……。皆がわいわい騒いでいるのを、自失茫然と見守る。
一つだけ確信したことがある。
ボクは厄介な人達と知り合いになってしまったようだ。
ふー。長かったwww
キャラがいまいち掴めずに、よく分からないことになってきました☆
どーしよwww