1〜5話のまとめ
クオンタム・ダイナミクス社の新入社員、中川莉子です。1〜5話のまとめをお話しします。
まず、「ライフコード」について簡単に説明させてください。これは、人生の状態を-999から+999の数値で評価し、私たちの意思決定をサポートするシステムなんです。左手首のデバイスで常に自分の評価値を確認できるんですよ。
隣の席の真島樹先輩はまだ21歳なんですけど、天才プログラマーで、ライフコードの開発の中心人物なんです。開発チームには橘澪さんっていうサブリーダーもいて、24歳なんですけど、AIエシックスの専門家として樹先輩をサポートしています。
そんなとき、不思議なことがあったんです。最終テストの前の晩に、樹先輩が『4D F8 00 0F F9 F8』という謎のメッセージを受信したんです。でも翌日のテストは予定通り行われ、ライフコードは無事正式稼動、政府に納入されました。
それから半年くらい経って、ライフコードの利用率が90%を超えたんです。凄い速さで普及して、みんな評価値ばかり気にして行動するようになって...私も正直、気になっちゃいます。そんな中で、突然樹先輩の評価値が急落したんです。801から498まで下がっちゃって。周りの人の態度が変わって、先輩もすごく不安そうでした。
ライフコードの仕組みは複雑なんですけど、簡単に言うと、みんなの行動をシミュレートして評価値を出すんです。最初は健康のことは考慮してなかったんですけど、今は病気まで予測できるようになったみたいです。
ウェアラブルデバイスでいろんな情報を集めて、AIがそれを分析しているんです。個人の行動予測だけじゃなくて、社会全体の状況把握とか、システム自体の進化にもAIが関わっているみたいです。
ライフコードの基盤AIの開発者でもある御厨博士のすすめで、樹先輩、精密検査は受けるって言ってたみたいですけど、システムがこんなに早く進化しちゃったことに戸惑いを感じているみたいです。
私たちの物語はこんな感じで進んでいきます。社会の変化とか、評価値の影響とか、AIの進化とか、いろんなことが絡み合っていて...正直、私もどうなっていくのかドキドキしています。でも、樹先輩のことを信頼していますし、きっと大丈夫だと思います!
続きは6話から!