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押し付け
夏葉は急いでた為、うっかりガラスの破片を踏んでしまった。
地面に散らばる破片が赤色に染まる。
冬斗は歩くスピードを少し止め、振り返る。
「兄さん、兄さん、うわああん」
私は泣き散らした。
冬斗は私から逃げるように走り出した。
殺された母親と愛人は余りにもえげつない死に方をしていたため、魔物に喰い散らかされたと警察官は対処した。
私は母親の葬式にて、親戚は怒鳴り散らしながら私を押し付けあった。
皆が皆、私を厄介者扱いした。
ガラスで切れた傷みと厄介者扱いの痛みで私はまた泣いていた。




