表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夏の夜に  作者: 葵しのぶ
4/4

冬斗①

血の匂いがする。

「兄さん?」


私の唇は微かに震える。

愛人と母はただの肉の塊に成り果てていた。

兄さんはもう私の知ってる兄さんではなかった。


「ようやく殺せた。見ろよ夏葉!俺達を支配していた偉そうな豚どもの末路を」

私達は助かった。だけどなんなんだろうこの不快感は。

確かに死ねばいいと感じていた。だけどだけど。

私は言う。

「人を殺しちゃあ駄目だよ。兄さん」

兄さんは私を睨み付ける。

「俺は間違っていない」

私達は冬空の下、外に出た。雪が舞い散る。私は裸足で歩く。

兄さんの歩く速度に追い付くように。

「死体、あのままでいいのかな?管理人さんに見つかったら警察を呼ばれるのかな」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ