表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夏の夜に  作者: 葵しのぶ
3/4

夜の戦い②

地面の土がまるで弾けるように吹き飛んだ。浮浪者は空に飛び上がる。

「神崎冬斗を知ってるか?」

浮浪者は押し黙った。

夏葉は言葉を続けた。

「私の兄だ。お前たちの仲間に成り下がった」

浮浪者は頑なに言葉を飲み込む。

夏葉は刀で浮浪者の右手を斬り裂いた。

喋らないならもういい。

そのまま首を撥ねた。私の話をしよう。

私は母と兄、そして母の愛人と過ごしていた。

ボロボロの腐臭がする部屋に私は閉じ込められていた。外から鍵をされてるため私は耐えるしかなかった。

寝る前に渡される腐りかけのパンで私の命は繋がれていたのだ。兄は毎日、愛人のサンドバッグになっていた。

地獄だ。世界は私達に優しくない。そしてある冬の夜に部屋の鍵が開いた。

私は恐る恐る扉を開いた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ