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穏やかな革命 ~Adiabatic Revolution~  作者: 刃竹シュウ
第5章 協会の危機
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大山と鬼林

鬼林の事件から1週間後、大山邸にシェンが訪れた。


「大山先生、由川先輩、例の件ですが、準備できました。」


居間のテーブルを挟んで、大山、由川とシェンがソファに座っていた。


「ふむ、それでは始めるか、AI の呼び出しタグは?」


大山の問いに、


「Resource Manager を略して、RアールEイーMエム、リームと発音します。」


とシェンが答える。


大山は、RMS専用端末を取り出すと、


「リーム、私は誰だ?」


と話しかけた。


<あなたは、大山泰全オオヤマ・タイゼンです>


「ふむ、生体認識は正しく働いているようだな。」


シェンは大山に頷く。


「はい、機械学習により認識率はほぼ100%になっています。」


生体認識はPSチップによる個人認証を補完するものだ。RMS専用端末は個人の音声、映像、位置情報などを全てRMSサーバーに記録している。それらの情報は機械学習によって個人認証に使われているのだ。


大山は頷くと続けて端末に話しかける。


「リーム、私はどんな人物だ?」


<あなたは、自給生活協会の初代会長で現在も会長です。生年月日は、、、>


「リーム、もういい。」


<和皇歴千九ひゃ、、、中断しました>


大山の言葉に少し遅れて、AIの返答が中断される。


「多少遅延はありますが割り込み処理もうまくいっているようですね。」


シェンはそう言うと、由川に向き直った。


「由川先輩も、試してみますか?」


シェンの申し出に、由川もRMS専用端末を取り出す。


「リーム、僕は誰?」


<あなたは由川誠ヨシカワ・マコトです>


「リーム、僕は昨日の夕食何を食べた?」


<あなたは、昨日夕食で、ホワイトシチューとポテトサラダとデザートのリンゴを食べました>


「すごいね、そんなこともわかるんだ。」


由川は感心する。


「RMSの食材の予約状況とレシピを照らし合わせて食事のメニューは特定できます。」


とシェン。由川は続けて質問する。


「リーム、シェン君は昨日の15時どこにいた?」


<確認、あなたの音声記録から「しぇんくん」が王李神ワン・リー・シェンであると推測します>


「リーム、それで合ってるよ。」


<王李神はプライバシーレベルを最高に設定しているので、その質問にはお答えできません>


由川はシェンを見る。


「プライバシー設定も、うまく働いているみたいだね。」


シェンは頷く。


「由川先輩、では、あれを試していただけますか?」


由川はシェンに、コクリと頷き返す。


「うん、このために3年前から司法試験の勉強をしたからね。」


そして、コホンと咳ばらいをすると、RMS端末に向かってこう言った。


「リーム、開示請求、シェン君は昨日の15時どこにいた?」


<開示請求には、検事スキルが必要です、しばらくお待ちください>


数秒後、AIは、


<あなたの検事スキル獲得を確認しました。あなたが開示請求した事実は記録され、他の検事スキルを持った者が参照できます、続けますか?>


と答える。


「うん、続けて。」


<開示請求の目的を述べてください>


由川はシェンの方を向く。


「何て答えればいいの?」


シェンは、肩をすくめると、


「本当のことを伝えてください、開示請求のテストだと。」


と答える。


「リーム、開示請求の目的は、開示請求のテストだ。」


数秒後、AIはこう返答した。


<システムによる初めての開示請求であること、この開示によるLSUスコアの減少が無視できることから、あなたの目的は妥当であると判断します>


「リーム、続けて?」


<警告、あなたの近くに、検事スキルを持たないものがいます、傍聴人に設定しますか?>


AIの反応を聞いて、大山は、


「ほう、そんなことまで判別できるのか。」


と顎に手を当てる。


「RMS端末の位置情報を参照していますからね。由川先輩、そのまま続けてください。」


とシェンは由川に先を促す。


「リーム、その人たちを傍聴人に設定していいよ。」


<大山泰全を傍聴人に設定しました。王李神は開示請求先本人であるため傍聴人に設定しません。傍聴人が開示請求内容を聞いた事実は記録され、他の検事スキルを持ったものが参照できます、よろしいですか?>


「リーム、それでいいよ。」


由川がそう伝えると、AIは、


<王李神は、昨日の15時、天仁町駅のバス停にいました>


と開示請求に答えた。


「シェン君、合ってる?」


「はい、合っています。」


その様子を見て大山は、大きく頷く。


「では、本番といこうか、由川、頼む。」


「わかりました。」


由川は、深呼吸すると、AIにこう伝えた。


「リーム、開示請求、傍聴人、大山泰全、王李神。」


<あなたの検事スキルを確認しました。傍聴人を確認しました。開示請求の事実は記録され、他の検事スキルを持った者が参照できます、続けますか?>


「うん、続けて。」


<開示請求の内容を述べてください>


「先週の土曜日、20時から22時の間で湖岡町支部のアパートの玄関前で起こったことを全て教えて?」


<開示請求の目的を述べてください>


「自給生活協会のセキュリティ調査、LSUスコアに影響する重要案件だよ。」


<開示請求の妥当性を確認しました。情報を整理しますのでしばらくお持ちください>


AIは、由川が質問した時間と場所にいた協会員、辻、隆一、咲さん、サクラ、ホノカ、クルミ、ツバキ、カエデ、孝之のRMS端末から記録された様々な情報とアパートの監視カメラの情報を処理するのに数分間要した。


<時系列に沿ってお伝えします、監視カメラの映像情報はRMS端末で確認して下さい.>


由川は自分の端末の映像を居間にあるモニターにミラーリングさせた。そして三人は紅茶をすすりながら、辻と鬼林が遭遇した場面から一部始終を見て聞いた。それは孝之の報告に照らし合わせて間違いないものであった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翌日、湖岡町支部のアパートから一台のワゴン車が出発した。運転手は隆一、助手席に孝之、2列目の席には鬼林とその手下2人、3列目には澤田と三島とサクラが乗っていた。


隆一は、運転しながらバックミラーでチラリと後ろの座席を見る。鬼林は腕を組んで右手の窓から外を眺めていた。


 ほんとにいいのか、あいつらを協会員にしても?


隆一はそう考えながら、横にいる孝之に話しかける。


たかさんは第一生活棟の医務室に直接行きます?」


「僕も大山会長の家に行くわ、鬼林君らの面接がどうなるか気になるしな?」


鬼林は、ホノカが自給生活協会の会員を続けるのなら自分とその手下も入会すると申し出てきたのだ。

孝之がそのことを大山に打診すると、大山から面接をしてから決めると返答が来た。


そんな訳で、孝之が天仁町の生活棟の医務室に当番で行く日に、鬼林たちを大山邸まで連れていくことになったのだ。そして用心棒の2人とサクラは念のための護衛として同行することになった。


サクラが3列目のシートの左端に座ってRMS専用端末を見ていると、ピコーンと音がして通知が来た。


<護衛任務の開始、確認しました、任務完了時に10000CPが加算される予定です>


続いてもう一度ピコーンと音が鳴る。


<3件の性的サービスの評価が届いています、全て☆5の評価です、1500QPが加算されました>


<レベル25になりました>


「あ、昨日のお客さんからだ、最高レベルの30まであと5つ、がんばるぞ~」


その様子を隣で見ていた三島があきれたような顔をする。


「お前、金貯めるのもレベル上げるのも好きだな。」


サクラはニコっと笑うと、


「お金は1000万円貯まったし、今の目標は、自給生活協会でレベルMAXになることです!」


と目を輝かせる。


すると、前の席の手下2人が後ろを向いて話しかけてきた。


「お、サクラねえさん、1000万も稼いどるんか?」


「ええのう、わしらも協力しちゃろうか?」


鬼林たちは、あれ以来、湖岡町の遊郭の用心棒になってホノカの店の警護もしていたのだが、手下2人は鬼林が一目置いているサクラを姐さんと呼ぶようになっていた。


サクラはRMS端末から顔を上げると、


赤城あかぎさん、青柳あおやぎさん、そのねえさんって言うのやめてください、どう見ても私の方が年下なんですからね?」


と2人を睨む。


「そう言わんと、こんど店に遊びに行くけえ、イヒヒヒ。」


赤城と言われた男がいやらしく笑いかける。


「いやです、辻さんに酷いことをした人は、NGです!」


サクラがそう言うと、鬼林が手下たちをギロリと睨んだ。


「赤城、用心棒は遊女に手え出せん決まりじゃろうが、よせ。」


赤城は、ビクッと肩を震わせると、


「すんません、鬼林さん、冗談じゃけえ、許してつかあさい。」


と頭を掻く。


鬼林は、ふんと鼻を鳴らすと再び窓の外を眺め始めた。


ワゴン車はアパートから緩やかな坂道を下って紅葉温泉の前を通り過ぎると国道に入った。

国道沿いには北州山脈から流れる天仁川が流れており、澄んだ川面にはカルガモの群れが泳いでいた。


「きれいな川じゃのう。」


鬼林がぽつりとそう呟いた。


隆一はバックミラーでチラリと鬼林を見る。


「俺が生まれる前は鉱山の排水が流れて汚れてたらしいぜ、湖岡町は和皇史の教科書に公害の町って不名誉な名前で書かれてたからな。」


鬼林は、前の席で車を運転している隆一を一瞥すると、


「そうか。」


と短く答える。


「まあ鉱山が廃業して30年くらいたって今じゃ鮎が釣れるぐれえ水質が回復したんだけどな。」


と隆一。


「そりゃ、えかったのう。」


鬼林はそう言うと再び窓の外を見た。横に座っている手下の赤城と青柳は居眠りを始めていた。後ろの席では三島と澤田が腕を組んで鬼林たちを監視しており、サクラは退屈そうに鬼林とは反対の方向の窓から湖岡町の町並みを眺めていた。そしてそのまま誰も喋ることなくワゴン車は天仁町の大山邸に向かって走って行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ワゴン車が大山邸の門の前に到着すると、隆一は由川に電話した。


「誠ッチ、着いたぜ。」


「わかった、今門を開けるよ。」


大山邸の門は電動で開くように改造されており、由川がリモートコントロールで門を開いた。


ワゴン車は門の中に入ると大山邸の玄関の横で停車した。


隆一と孝之がワゴン車から降りると、後ろの席のスライドドアが開き、鬼林、赤城、青柳が降りて来た、続いて3列目の澤田、三島、サクラも降りてくる。


ほどなく玄関が開き、由川が出てきた。


「皆さんお疲れ様です、中へどうぞ。」


皆がぞろぞろと玄関から中に入る。


「鬼林さんは、どちらですか?」


由川が尋ねると、


「わしじゃ。」


と鬼林が由川の前に出る。


「大山会長がお待ちです、居間で面接を行いますので来ていただけますか?」


「こいつらはええんか?」


と手下二人を顎で指す。


「赤城さんと青柳さんは食堂でお待ちください、隆一兄さん、案内お願いします。」


「OK、誠ッチ。」


「俺たちはどうすればいい?」


澤田が由川に尋ねた。


「護衛の方は面接部屋に一人、 残り二人は食堂で待機して下さい。」


澤田はうなずくと、


「面接部屋の警護は俺が行こう。」


と申し出る。


「お願いします、ではこちらにどうぞ。」


由川が、鬼林と澤田を連れて居間に向かい始めると、後ろから孝之が声をかけてきた。


「由川君、シェン君も来とるんやろ?」


由川は振り向く。


「はい、シェン君は、2階のサーバー室にいます。」


「じゃあ、僕はシェン君に会いに行くわ。」


孝之はそう言って2階に行く階段に向かって行った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


コンコン


居間の扉にノックの音が響いた。


「入りなさい。」


扉が開き、由川と鬼林が入って来た。澤田は扉の外で待機していた。


面接室の居間は、テーブルを挟んで4人掛けのソファが並んでおり大山は向かい側の方に座っていた。

部屋の壁には暖炉が設置されており、暖かい空気に満たされていた。


大山はソファから立ち上がる。


「会長の大山だ。」


「鬼林じゃ。」


鬼林が前に出る。大山は鬼林を吟味するようにジロリと眺めた。背丈は大山より少し低いくらいで体格は大山同様がっしりとしていた。五分刈りの頭に頬に傷のある引き締まった顔つき、目つきは鋭く大山のことを観察するように見つめていた。


「座りなさい。」


大山は鬼林に着席を促すと、自分もソファにゆっくりと座った。


「由川、すまんが紅茶でも入れてきてくれるか?」


「わかりました。」


由川は部屋を出て台所に向かった。


鬼林は横目で由川の退室を見ると、大山の真向いの位置でソファに座った。


傍から見るとまるで極道の親分と子分が向き合っているようである。


「さて、今日君に来てもらったのは、君に尋ねたいことがあったからだ。」


大山が切り出すと、


「わしも、あんたに聞きたいことがあった。」


と逆に鬼林は質問し返してきた。大山は興味深げに鬼林を見ると、


「何かね?」


と尋ねる。


「わしみたいな反社の人間はふつう門前払いくらうもんなんじゃがの、なんで面接しよう思うたんかいの?」


「ハンシャとは何だ?」


「反社会的勢力のことじゃ。」


「ああ、なるほど、で、君は社会に反する何をした?」


「遊郭の用心棒じゃ。」


「遊郭の用心棒なら既に会員になった者がいる、特に問題はない。」


「あんたはわかっとらん、わしが平島でやっとったんは政府非公認の裏遊郭の用心棒じゃ、そういう店には行儀の悪い客が多いけの、そいつらを懲らしめるんがわしの仕事じゃった。」


「ほう。」


「まだあるで、闇金の取り立てもやっとった。10日5割の違法の金貸しじゃ、借りに来るんは端から返す気がない連中ばかりじゃ、そういった奴らを脅してボコボコにして金取り立てるんもわしの仕事じゃった。」


「なるほどな、つまり君は自分が暴力で事を解決する輩だと言いたいのだな、君が妹を連れ戻すために辻に暴力を振るったように。」


大山の鋭い眼光に、鬼林は一瞬ひるんだ。


「ああ、そうじゃ。」


「君が仲間が倒されたことに憤って女にダーツを投げつけたのもそういうことか?」


鬼林はぐっと手を握り締めると、


「ああ、、、そうじゃ。」


と声を絞りだした。


そこへ、コンコンと部屋のノックが鳴り、由川が入って来た。


「紅茶をお持ちしました。」


「ああ、由川、すまないな。」


由川はテーブルにティーカップを2つ置くと、


「それでは、失礼します。」


と言って部屋から出て行った。


大山はティーカップを手に取るとゆっくりと紅茶を口に入れる。


「君も冷めないうちに飲みなさい。」


しかし鬼林はそれに手を付けない。


「ようわからんもんは飲めんわ。」


「そうか。」


数秒間、沈黙が流れた後、大山はこう切り出した。


「鬼林君、人間というものはただ一つの行動原理で動いている、何だと思う?」


鬼林は大山の唐突な問いに戸惑った。


「何が言いたいんかようわからんのじゃが。」


「そうだな、結論から言おう。」


大山はもう一口紅茶をすするとこう言った。


「未来の保障、それが唯一の人間の行動原理だ。」


鬼林は眉にしわを寄せて大山を見た。


「その人間の行動原理いうんが今関係あるんかいの?」


「ああ、ある、例えば君がこの紅茶に手を付けないこと、それは未来の保障という観点から説明できる。」


「ふん、何が入っとるかわからんけえの。」


「君の危機管理能力、いやこの場合警戒心といったところかな、なかなかのものだ。」


「そういう環境で生きて来たんじゃ、で、大山会長さんよ、ようわからんカバチ垂れんでええけ、教えてくれんかの? なんでわしに会おう思うた? わしは入会できるんかいの?」


「私が君と面接をしようと考えたのは、君に見どころがあると判断したからだ。」


「わしは女にダーツを投げるような人間じゃが?」


「未来の保証という観点で言えば、あの状況でそうしたのは当然のことだ、仲間を倒され自分にも危機が迫った、生き残るために行動することを誰も非難はできない、だから私はそのことについて咎めるつもりは全くない。」


鬼林は衝撃を覚えた、何を、この男はいったい何を言っているのだ?


「わしは女相手に卑怯な手え使おうたんじゃ、クズじゃろうが!」


「君はクズなどではない、妹を守ろうとした、倒れた仲間を助けようとした、そのために自尊心を捨てる覚悟もある、そんな男はクズなどではない。」


「あんたに、わしの何がわかる、、、」


「私は君の心の中はわからない、超能力者ではないからな、だが、一つだけ確かなのは君も私も誰であっても未来の保証をするために動いているということだ、自給生活協会は会員の未来を保証するための組織だ、もちろん君が入会すれば君の未来も保障する、絶対だ。」


鬼林は口をあんぐりと開けたまましばらく大山を見つめていた。そして突然、笑い始めた。


「は、はははははは、、、 今まで頭のおかしい奴ようけえ見てきたが、あんたみたいなんは初めてじゃ、ははははは、くっくっく、ほんまに、最高じゃ。」


そして突然、目の前のティーカップを手に取ると、ゴクゴクっと一気に中身を飲み干した。


「あんたのその未来の保証っちゅうやつに乗っちゃるわ、わしにできることあったら言うてくれ、あんたに協力しちゃる。」


大山はニヤリと笑う。


「そうか、君が我々に協力してくれるのは非常に心強い、だがその前に、私はまだ君に最初の質問を言っていなかったな。」


と言ってティーカップを取り残りの紅茶を飲み干す。


「最初の質問?」


鬼林が聞き返す。


「ああ、これは我々にとって重要案件だ、なにしろ我々の未来の保証がかかっているからな。」


そして大山は、ゆっくりとティーカップをテーブルに置くと、鬼林を見つめてこう言った。


「君は湖岡町のアパートの扉がPSチップで開くことを知っていたな、なぜだ?」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


場所は変わって大山邸の2階のサーバー室。


シェンと孝之と由川が居間に設置された監視カメラの映像を覗いていた。


画面に映る鬼林の映像はサーモグラフィで体温上昇がモニターされていた。


「シェン君、このうそ発見器はどんくらい信用できんの?」


孝之がシェンに尋ねる。


「AIの機械学習でテストを重ねていますからね、どんなにポーカーフェイスの奴でもすぐにバレます。」


とシェン。


「すごいね。」


と由川。


「さて、シロと出るかクロと出るか、見ものやな。」


モチベ回復してきました。ぼちぼち投稿再開します。


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