私の後輩はなぜ構ってくるのだろうか
初投稿です。変なところが沢山あると思いますがご了承ください。
私の名前は神谷修哉。どこにでもいる高校二年生だ。一人が好きな私は、放課後によく屋上に行って小説を読んで平和な日々を過ごしている。
だが困ったことがある。それは何かって?隣からものすごい距離で小説を直視している女の子がいるのだ。
「神谷先輩ってホントに小説好きなんですね。いつも小説ばっか読んで飽きないんですか??」
こっちに首を振り返って傾げながら言ってくる彼女が私の後輩、山崎凛だ。彼女は成績優秀で運動もでき、加えて美人。男女構わず人気で学校のアイドルとでも言えるだろう。そんな彼女がなぜか私に付きまとってくるのだ。
「飽きないよ、いろんな物語があって楽しいもん。」
そう言うと彼女は「ふーん」と言いながらまた小説に目を向けた。私は軽くため息をした。
「山崎さんはなんで放課後のあと私についてくるんだ?私とは接触した覚えはないはずだが」
と問いかけてみると
「先輩のことが気になるからですよ!」
と意味不明な返答をしてきた。
私としてはいい迷惑だ…というかくっつきすぎ…
「余計なお世話だ、一人にしてくれ。それに誰かが来たらどうするんだ、離れてくれよ」
「先輩顔が赤いですよぉ、可愛いぃ〜」
こいつ…人の話を聞かないタイプだな
「それに私は先輩のこと好きですから全然構いませんよ」
どこまで本気なんだこの後輩は
確かに山崎さんは美人だから男にとっては嬉しいと思うが万が一見られたら噂どころじゃない。絶対いじめられる…
「とにかく離れてくれ」
ちょっと声のトーンを下げて言ったら
彼女はムスッとした顔でこっちに顔を向けたが「わかりましたよぉ…」と言って離れてくれた。はぁ、まったく…どうしてこうなったんだ…
一年生の頃がとても懐かしく感じてしまう
なんやかんや言ってるうちに辺りを見渡してみると暗くなり日が暮れている。
「さてと、そろそろ帰るかな」
小説にしおりを挟んでカバンに入れた。帰る支度を済ませ、階段を降りて校門に向かった。
「あっ、ちょっと待ってくださいよぉ」
山崎さんは急いで帰る支度をしてそのあとを追った。
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一緒に校門を出たあと、帰宅中に疑問に思っていたことを山崎さんに問いかけた。
「山崎さんはなんでいつも私と帰るんだ?」
「だから言ってるじゃないですか、先輩のことが大好きだからですよぉ」
またそれか…ほんとになんなんだ
「はいはい、ありがとうね」
「あー、信じていませんね!」
頬を膨らみさせながら「むぅ」と言ってこっちを睨んできた。少し可愛いと思ってしまった。頬を突っつきたくなった。いけないいけない、平常心を保て私…
結構歩いた頃に、分かれ道が見えてきた。
「それじゃあ先輩、私こっちだからまた明日ね」
「じゃあな…気をつけて帰れよ」
「はーい」と言って軽く手を振ったあと背後を向け帰っていった。
やれやれ…一人の時間がこれほど愛しいとはな…山崎さんは私なんかと一緒にいて楽しいのだろうか
先が思いやられる…
深いため息をつきながら自分の家路を歩いていった。
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山崎さんは自宅に戻り、自分の部屋のベットに寝っ転がって今日のことを思い返していた。
「はあ…なんで先輩はあんなに鈍感なんだろう…素直な気持ちを伝えてるつもりなんだけどなぁ」
先輩はあんなだけど私は感謝している
私が入学当初、道に迷っていた時に先輩が優しく声をかけてくれて学校まで同行してくれた。それだけじゃなく校舎の中を案内してくれた。入学式が終わったあと礼を言ったけど先輩は「困っていた時はお互い様だからね」と当たり前のように言った。その時の私はそこが好きなってしまったのだ。それ以来先輩のことを思うようになって言った。ほかの男子から告白を沢山告白されたがすべて断った。
「凛〜、ご飯できたわよ!」
と一階からお母さんの声が聞こえた。
「はーい、お母さん。今いくよ」
私は諦めらめない、たとえみんなからなに言われよなに先輩のことを諦めない。
と思いながら部屋を出て、リビングに向かった。
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次の日の放課後、私は変わらず屋上に行って小説を読んでいた。読んで少し経ったあとに屋上のドアが開き、そちらに目を向けたら山崎さんがいた。
「また来たのか、山崎さん」
「当たり前じゃないですか、私はいつだって先輩と一緒にいたいんですもん。」
そういったあとこちらに寄ってきて私の隣に座り込み、読んでいる小説をのぞきこんだ。
「この小説、山崎さんにとっては面白くないと思うから私に構わずほかの人といた方が楽しいと思うけど」
そう言ったあと山崎さんの方を向いた瞬間、山崎さんとの顔の距離が近かった。
「いやです」
と超笑顔で言われた。そして山崎さんは小説の方をらのぞき込み読み始めた。
まったく…私の後輩はなぜ構ってくるのだろうか…
なにかおかしな点やアドバイスなどなど教えていただけると嬉しいです。