最剣と呼ばれた少女
おかしな所があるかもしれませんがよろしくお願いします。
プロローグ
白い閃光が突き刺さる。
あたりは暗く街灯の光だけが、ぽつりと一点を照らしていた。均等に置かれていたはずの街灯は跡形もなく壊され、周辺の建物もひどい損害を受けていた。そこには一人の少女と高さ五メートルほどの牛男が立っていた。牛男の手には約三メートルほどの斧を肩に乗せ、少女は手にしているのは1メートルほどの片手剣。 互いに様子を窺うかのように一定の距離を保ちながら構え、そこにあるのはたった一瞬のために置かれているような間合いと緊張感だった。
三秒
この決着がついたのは数秒の出来事だった。鋭く貫かれた剣はまさしく閃光の如く一撃。喰らった牛男はたまらず膝をつき倒れた。少女は紅く光る刀を鞘に戻しその場を去って行く。
牛男は青い光と共に消えていった。
ここはスレイヤーズブラッド
『剣技で争い剣技で語る』このキャッチフレーズで一見を風靡したこの作品は約100万人もの人を巻き込むほどの人気を誇った。VRMMOというゲームの登場により新たな時代を迎えたゲーム界では各企業ごとに新作のゲームを出し争っていた。このスレイヤーズブラッドは その代表作と言えるだろう。
そしてまた新たな出会いの始まりがこの世界で起ころうとしている。